2026.07.09
アトピーアトピーの新薬(デュピクセント・JAK阻害薬)を使い始めた人へ〈後編〉|薬が効いている今こそ「戻りにくい体」を育てる——目的は「薬をやめること」ではありません。「薬が効いている間に、戻りにくい体をつくること」です—— 名古屋・本山整体サロン 吉川真介

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アトピーの新薬を使い始めた人へ〈後編〉|薬が効いている今こそ「戻りにくい体」を育てる
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——目的は「薬をやめること」ではありません。「薬が効いている間に、薬だけに頼りきらなくても揺れにくい体を育てること」です——
名古屋・本山整体サロン 吉川真介
前回〈中編〉で、こう書きました。
薬は、川の「下流」——
炎症とかゆみを抑える、名人です。
でも、
その炎症を起こしやすい体の背景まで、薬だけですべて変わるとは限らない。
だから、背景がそのままだと——
薬を減らしたり、やめたりしたときに、症状が戻る人がいる。
今日は、その続きです。
では、その背景——
僕が「上流」と呼んでいる部分を、どう見直していくのか。
いよいよ、本題です。
名古屋市名東区・千種区で、アトピーや慢性不調の方を診続けて15年以上。
できるだけ具体的に、書きます。
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まず、目的を置きかえてください
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いちばん最初に、大事なことを言います。
目的を——
「薬をやめること」
にしないでください。
「早くやめたい」。
「ずっと使い続けるのは、不安だ」。
「できるだけ薬に頼りたくない」。
その気持ちは、よくわかります。
でも、
「やめること」だけを目標にすると、体の状態よりも、薬を減らすことを優先してしまいます。
まだ炎症が落ち着いていない。
まだ眠れていない。
まだ掻き壊しが続いている。
それなのに、
「早く減らさなければ」。
「早くやめなければ」。
そう焦って、自己判断で急にやめる。
そして、一気にぶり返す。
そういう方を、僕は何人も見てきました。
だから、目的を、こう置きかえてください。
「薬が効いて、症状が落ち着いている今のうちに——
薬だけに頼りきらなくても、大きく揺れにくい体を育てておく」。
これです。
薬で炎症が静まっている。
夜、少し眠れるようになった。
掻き壊しが減っている。
食事や生活について考える余裕が戻ってきた。
体も心も、少しだけ、立て直す余力を取り戻している。
この「今」こそが——
体の背景を見直す、いちばんのチャンスなんです。
薬をやめるか。
減らせるのか。
どのくらい続けるのか。
それは、そのあとです。
主治医と相談しながら、
症状と体の状態を見て考えればいい。
最初から「やめること」をゴールにしない。
まずは、
薬が効いている今を、どう使うか。
ここから始めてください。
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上流を整える、3つの段階
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体の背景を整えるといっても、
いきなり、すべてを変えることはできません。
食事。
睡眠。
運動。
呼吸。
ストレス。
腸内環境。
全部を一度に変えようとすれば、続かなくなります。
だから、順番が必要です。
僕は、大きく3つの段階で考えます。
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① まず、負担を減らす
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最初は、
何かをたくさん「足す」ことではありません。
いま、体に負担をかけているものを、少しずつ減らす。
食べすぎ。
夜遅い食事。
冷たいもののとりすぎ。
睡眠不足。
休みのない生活。
予定の詰め込みすぎ。
ずっとスマートフォンを見て、頭が休まらない生活。
一人で抱え込んでいるストレス。
自分では気づかないまま、毎日積み重なっている負担があります。
体に良いものを足す前に、
まず、回復を邪魔しているものを減らす。
散らかった部屋を、片づけるのと同じです。
新しい家具を入れる前に、
まず、足の踏み場をつくる。
ここを飛ばして、
サプリメントや健康食品ばかり増やしても、体は疲れてしまいます。
「何を足すか」より、
「何を減らせるか」。
最初に見るのは、そこです。
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② 回復できる条件をつくる
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負担が減ってきたら、
次は、体が回復しやすい条件を整えます。
しっかり眠る。
胃腸に負担をかけすぎない。
お腹を冷やさない。
食べる時間を整える。
力の抜ける時間をつくる。
浅くなった呼吸に気づく。
緊張しっぱなしの体を、少しずつ休ませる。
アトピーの方は、
かゆみで眠れない。
眠れないから、疲れが取れない。
疲れて余裕がなくなり、ストレスが増える。
ストレスや疲労で、また、かゆみが強くなる。
そうした悪循環に入っていることがあります。
だから、
「もっと頑張って治す」
ではありません。
体が回復に向かえる時間を、少しずつ増やす。
それが、この段階です。
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③ 良い状態を保てる生活に変える
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一度だけ、よく眠れた。
数日だけ、食事を変えた。
一度だけ、整体を受けた。
それだけで、長く続いた体の状態が、すべて変わるわけではありません。
大切なのは、
良い状態を、日常の中で保てるようにすることです。
寝る時間が、極端に乱れない。
疲れ切る前に、休める。
食べすぎたら、次の日に少し調整できる。
体が緊張していることに、自分で気づける。
症状が小さく揺れた段階で、生活を見直せる。
まったく揺れない体を目指すのではありません。
多少の寝不足やストレスがあっても、
以前のように、一気に大きく崩れない。
崩れても、自分で戻していける。
そういう状態に、少しずつ近づけていく。
これが、3つ目の段階です。
負担を減らす。
回復できる条件をつくる。
それを、日常の中で保つ。
この3つを——
焦らず、順番に進めていきます。
※食事や生活の進め方は、症状、体力、持病、使用している薬などによって変わります。本山整体サロンでは、一律の方法を全員に当てはめるのではなく、その方の状態を見ながらお伝えしています。
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整体は「治す」のではなく、回復しやすい状態を支えます
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では、整体は、どこで役に立つのか。
僕がアトピーの方の体を見ていると、
皮膚だけに問題があるようには、見えないことがあります。
呼吸が浅い。
息を吐ききれない。
胸や肋骨まわりが、ほとんど動いていない。
横隔膜まわりが、かたい。
お腹が張っている。
首や肩に、ずっと力が入っている。
歯を食いしばっている。
施術台に横になっても、なかなか力を抜けない。
体が、ずっと身構えているんです。
かゆみがある。
また悪化するのが怖い。
眠れない。
人の目が気になる。
いつ症状が出るかわからない。
そんな毎日を過ごしていれば、
体が緊張するのは、当然です。
そして、体が緊張し続けていると、
呼吸が浅くなる。
眠りに入りにくくなる。
お腹にも力が入り続ける。
食欲や消化の状態まで、不安定になる。
こうした状態が重なると、
体を休ませる時間が、ますます減っていきます。
だから僕は、
皮膚だけを見るのではありません。
名古屋・本山、千種区の本山整体サロンでは、
お腹。
横隔膜まわり。
肋骨。
首や胸まわり。
呼吸。
全身の緊張。
こうした「体が休むための条件」を見ていきます。
呼吸を無理に深くさせるのではありません。
力が入り続けている場所をゆるめ、
息を吐きやすい体へ近づけていく。
お腹を強く押すのではなく、
緊張している範囲を見ながら、やさしく働きかける。
整体がアトピーの炎症を直接止めるわけではありません。
デュピクセントやJAK阻害薬の代わりになるものでもありません。
でも——
自分では、なかなか気づけない緊張。
自分だけでは、うまく抜けない力。
浅くなった呼吸。
休もうとしても休めない体。
そこに、外から手を貸すことはできます。
体が自分で休み、
眠り、
食べ、
回復するための条件を整える。
それが、
僕が考える、整体の役割です。
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柱は「睡眠・食事・呼吸」です
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整体と同じくらい——
いや、それ以上に大切なのが、毎日の暮らしです。
週に一度、整体を受けても、
残りの時間をどう過ごすかで、体の状態は変わります。
でも、
難しいことを、いきなり全部やる必要はありません。
最初に見る柱は、3つです。
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【睡眠】
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眠っている間に、体は休みます。
アトピーの方にとって、
睡眠は「健康のために大切」という程度の話ではありません。
かゆくて眠れない。
眠れないから、疲れが取れない。
疲れて、刺激に耐えられなくなる。
そして、また掻いてしまう。
この悪循環を、どこかで止める必要があります。
だから、
夜更かしをやめれば全部よくなる、という話ではありません。
まずは、
少しでも眠れる条件をつくる。
寝室の温度。
汗。
寝具。
入浴時間。
スマートフォン。
食事の時間。
薬を使うタイミング。
できるところから、見直します。
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【食事と消化】
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「アトピーには、これを食べればいい」。
そんな一つの正解は、ありません。
むしろ、
体に良いと言われるものを、無理にたくさん食べて、お腹を壊している人もいます。
大切なのは、
何を食べるかだけではありません。
食べすぎていないか。
夜遅くに食べていないか。
噛まずに流し込んでいないか。
便秘や下痢が続いていないか。
食後に、強い眠気や張りが出ていないか。
「体に良いものを食べる」前に、
今の胃腸が、それを受け取れる状態なのか。
そこを見る必要があります。
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【呼吸】
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かゆみを我慢しているとき。
掻かないように力を入れているとき。
不安で、体が身構えているとき。
人は、息を止めています。
アトピーの方を見ていると、
吸うことよりも、
吐くことが苦手になっている方がいます。
無理に大きく吸う必要はありません。
まずは、
細く、長く、吐く。
肩を上げずに、息を吐く。
呼吸を使って、体に、
「もう少し力を抜いていい」
と伝えていく。
派手ではありません。
でも、毎日の積み重ねは、体の緊張を変えていきます。
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「巡り」は、結果として見ていきます
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本山整体サロンでは、
体の「巡り」という言葉を使います。
ただし、
「リンパを流せばアトピーが治る」
という意味ではありません。
そんなに単純な話ではありません。
呼吸が浅い。
体が冷えている。
ほとんど動かない。
お腹や胸が固まっている。
眠れていない。
こうした状態が重なると、
手足の冷え。
むくみ。
重だるさ。
首や肩の張り。
お腹の動きにくさ。
そうした形で現れることがあります。
体の緊張をゆるめる。
呼吸しやすくする。
無理のない範囲で体を動かす。
眠れる条件を整える。
その結果として、
体が動きやすくなり、冷えや重だるさが変わってくる。
僕は、その変化を「巡り」として見ています。
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薬・整体・生活は、競争ではありません
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一人で、全部やろうとしないでください。
体の背景を整えるには、時間がかかります。
数日で、すべて変わるものではありません。
長いあいだ続いてきた生活。
睡眠不足。
体の緊張。
食事の癖。
呼吸の浅さ。
それを、数か月かけて、少しずつ変えていく。
そして、その道のりを、
一人で抱え込まないでください。
下流の炎症は、主治医の先生と。
日々のスキンケアも、主治医の指示を基本にする。
体の緊張や生活の組み立ては、僕たちと。
薬で、炎症を抑える。
スキンケアで、皮膚を守る。
整体で、体の緊張をゆるめる。
生活の中で、睡眠、食事、呼吸を整える。
これらは——
競争するものではありません。
役割が違うんです。
だから僕は、
「薬か、整体か」
という考え方をしません。
「薬も使いながら、体の土台も整える」。
そういう考え方を、おすすめしています。
薬を否定するのでも、
無理にやめさせるのでもありません。
薬が効いている今を活かして、
薬以外の部分にも、手を入れていく。
目指すのは——
薬をやめることではありません。
薬だけに、すべてを任せなくてもいい体へ、少しずつ近づいていくことです。
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体が整えば、必ず薬をやめられるのか
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ここも、正直に書きます。
睡眠を整えた。
食事を見直した。
整体も受けた。
だから、
必ず薬をやめられる。
必ず再発しなくなる。
——そういう約束は、できません。
アトピーは、
皮膚のバリア機能。
免疫。
遺伝的な体質。
環境。
汗。
ほこり。
季節。
ストレス。
感染。
さまざまな要因が関わる病気です。
一人ひとり、違います。
それでも——
薬以外に何もできないわけではありません。
睡眠を守る。
悪化しやすい生活パターンを知る。
胃腸に負担をかけすぎない。
呼吸と体の緊張に気づく。
症状が大きく崩れる前に、立て直す。
こうした力は、育てていけます。
僕が言う「戻りにくい体」とは、
二度と症状が出ない体ではありません。
少し揺れても、大崩れしにくい。
崩れ始めたことに、早く気づける。
自分で生活を調整できる。
必要なときには、薬の力も上手に借りられる。
そういう体と暮らしです。
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薬が効いている「今」を、未来への準備期間にする
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急な断薬は、しないでください。
薬の中止や減量は、
必ず、主治医と相談しながら進めてください。
その大前提のうえで——
体の土台を、いっしょに育てていきましょう。
「一生、この薬を続けるしかないのかな」。
そんな不安を抱えながら、
毎日を過ごすのではなく——
薬が効いている今を、
未来への準備期間に変えていく。
症状が落ち着いているうちに、
眠れる体へ。
食べたものを受け取れる体へ。
力を抜ける体へ。
少し崩れても、立て直せる暮らしへ。
薬をやめるためではありません。
薬が必要な状態を、
少しでも減らしていける可能性を育てるためです。
それが、
僕の考える、アトピーとの向き合い方です。
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「効いている今のうちに、体の土台から見直したい」。
「薬と体づくりの、両輪で進みたい」。
「一人ではなく、伴走してほしい」。
そう感じた方は——
薬で症状が落ち着いている今が、
体の土台を見直すタイミングです。
アトピーは、皮膚に症状が出る病気です。
でも、
皮膚だけを見ていては、見えてこないものがあります。
睡眠。
食事と消化。
自律神経。
呼吸。
体の緊張。
日々の生活リズム。
名古屋・本山、千種区の本山整体サロンでは、
皮膚の治療は主治医に任せながら、
こうした「体が休み、回復するための土台」を見ていきます。
「薬に頼りきりではない体に、近づきたい」。
そう感じた方は、
LINEで【土台チェック】と送ってください。
今の症状。
現在使っている薬。
これまで使ってきた薬。
症状の経過。
睡眠。
便通。
食事。
日常生活の状態。
簡単に教えていただければ、
僕なりの考えを、お返事します。
必要な方には、
初回限定6,900円で、アトピー整体の初回相談・施術もご案内しています。
今の治療を、無理に変える必要はありません。
薬で、下流の炎症を抑えながら——
その間に、
睡眠、食事、呼吸、体の緊張という上流も見直していく。
薬が効いている今を、
ただの休憩時間で終わらせない。
未来のための準備期間に変える。
そこから、始めていきましょう。
※この記事は、公開されている診療ガイドラインや医学情報を参考に、施術者の立場からまとめたものです。整体はアトピー性皮膚炎を治療する医療行為ではありません。特定の薬の使用をすすめたり、否定したりするものでもありません。薬の開始・中止・減量は、必ず主治医と相談しながら行ってください。
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参考にした主な資料
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・アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2024
公益社団法人 日本皮膚科学会・一般社団法人 日本アレルギー学会
・ウパダシチニブ水和物製剤の最適使用推進ガイドライン
既存治療で効果不十分なアトピー性皮膚炎
厚生労働省・PMDA
・Effect of itch, scratching and mental stress on autonomic function in atopic dermatitis
Acta Dermato-Venereologica
・Nocturnal pruritus and sleep disturbance associated with dermatologic disorders
International Journal of Women's Dermatology
名古屋・本山整体サロン
吉川真介
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