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2026.11.05

アトピー

減っているはずの女性ホルモン。なぜ、さらに減らす薬が必要なの? ——エストロゲンの二面性 第5回/更年期の身体で何が起きている? 血液検査では見えないエストロゲンの話—— 名古屋・本山整体サロン 吉川真介

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減っているはずの女性ホルモン。なぜ、さらに減らす薬が必要なの?
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——エストロゲンの二面性 第5回/更年期の身体で何が起きている? 血液検査では見えないエストロゲンの話——

名古屋・本山整体サロン 吉川真介

更年期が近づくと、女性ホルモン(エストロゲン)は減っていく。

これ、よく聞きますよね。

エストロゲンは女性の身体を守る大切なホルモン。

肌や骨、血管の健康にも関わっています。

だから、更年期になって減ってくると、いろいろな不調が出てくる。

ここまでは、分かります。

でも、ちょっと不思議だと思いませんか。

女性ホルモンが関わる病気には、こんなものがあります。

乳がん。

子宮筋腫。

子宮内膜症。

子宮体がん。

しかも、乳がんや子宮体がんは、閉経後の女性にも多く見られます。

そして、こんな相談もあります。

40代後半から、顔が赤くなりやすくなった。

お風呂上がりだけじゃない。

朝から頬が熱い。

今まで使っていた化粧品が、急にしみる。

皮膚科では「酒さですね」と言われた。

でも、何年も赤みが引かない。

「更年期だから仕方ないんでしょうか」

ここで、一つ疑問が出てきませんか。

女性ホルモンは、減っているんですよね。

それなのに、女性ホルモンの働きを抑える薬が、病気の治療に使われている。

たとえば、閉経後の乳がんです。

女性ホルモンを減らす薬が、実際に治療に使われています。

もう十分に減っているはずなのに、さらに減らす。

なぜ?

そもそも、女性の身体を守ってくれるはずのホルモンが、どうして病気の成長を助けることがあるんでしょうか。

減ったら不調になる。

でも、働きすぎても困る。

しかも、血液検査では女性ホルモンが少なくても、病気のある場所では違うことが起きている。

これ、ものすごく不思議じゃないですか。

実は僕自身、以前からずっと疑問に思っていました。

女性ホルモンは身体を守るものなのか。

それとも、病気を悪化させるものなのか。

長年、女性の不調と向き合い、身体の仕組みや研究を調べていくうちに、一つの重要なことが見えてきました。

血液の中の女性ホルモンの量と、身体のそれぞれの場所で働いている量は、必ずしも同じではない。

ここなんです。

卵巣以外にも、女性ホルモンを作っている場所があります。

そして、慢性の炎症が、その働きに関わっている病気もあります。

この不思議な仕組みを、できるだけ分かりやすくほどいていきます。

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減っていることと、影響がなくなることは、別の話です
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まず、いちばん大事なことを書きます。

女性ホルモンが減っていることと、女性ホルモンの影響がなくなることは、まったく別の話なんです。

ここが混ざると、話が全部おかしくなります。

閉経後の乳がんのうち、女性ホルモンの影響で増殖するタイプの治療を見てください。

アナストロゾール。

レトロゾール。

エキセメスタン。

どれも、エストロゲンを作る働きを抑える薬です。

卵巣はもう止まっています。

血液の中のエストロゲンも、大きく下がっています。

それなのに、さらに作らせないようにする薬が、治療の柱として使われている。

答えは一つしかありません。

卵巣が止まったあとも、どこかでエストロゲンは作られているということです。

ここで誤解されると困るので、はっきり書いておきます。

この薬で更年期が楽になるわけではありません。

逆です。

エストロゲンをさらに下げる薬なので、ほてりや関節の痛み、骨密度の低下が副作用として出てきます。

効くというのは、がんの再発を抑えるという意味です。

更年期の症状に効くという話ではありません。

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卵巣の外にも、作る場所があります
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エストロゲンは、無から作られるわけではありません。

材料があります。

その材料が、男性ホルモンです。

意外ですよね。

女性ホルモンの材料は、男性ホルモンなんです。

そして身体には、その材料を女性ホルモンに作り変える装置があります。

アロマターゼという酵素です。

やっていることは単純です。

材料を少し組み替えて、別のホルモンに変える。

工場の変換ラインのようなものだと思ってください。

そして、この変換ラインは卵巣だけにあるわけではありません。

脂肪。

皮膚。

脳。

骨。

こうした場所にもあります。

閉経すると、血の中のエストロゲンは大きく下がります。

でも、ゼロにはなりません。

卵巣が主役から降りたあと、こうした場所での変換が供給の中心になっていきます。

作る場所が、一か所から全身に分散する。

だから、閉経後でも「作らせない薬」が治療になるんです。

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血液では少ない。それなのに、組織の中では多かった
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ここまでは理屈です。

実際に測った報告があります。

閉経後の乳がんで、腫瘍の組織の中のエストラジオール濃度を測ると、血の中の濃度より大幅に高い。

血液検査では少ない。

それなのに、その場所では多かった。

さらに、エストロゲンを作らせない薬を使うと、組織の中の濃度が下がったと報告されています。

薬で変換を止めると、その場所が変わる。

つまり、その場所の話だということです。

ここは、線を引いておきます。

これは乳がんの患者さんの腫瘍組織を測った話です。

健康な人の皮膚や、酒さの皮膚で同じ差があるという意味ではありません。

そして、なぜその場所の濃度が高くなるのかも、まだ決着していません。

その場で作っているからだという見方と、受け皿を通して血の中から取り込んでいるからだという見方があって、今も議論されています。

でも、どちらにしても言えることが一つあります。

血液検査の数字と、その場所の中の状態は、別です。

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炎症が、女性ホルモンを増やしていた?
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ここから、慢性の不調を見ている側としていちばん気になる話に入ります。

子宮内膜症です。

正常な子宮内膜では、さきほどの変換ラインはほとんど動いていません。

ところが、内膜症の病変では、この変換ラインが異常に動いていることが報告されています。

その場所でエストロゲンを作っている。

そして、それを押しているものがあります。

炎症のときに増える物質です。

PGE2と呼ばれています。

第1回で、生理痛の薬の話をしました。

毎月飲んでいるあの薬が減らしているのが、この物質です。

そのPGE2が、変換ラインの働きを強める。

そして作られたエストロゲンが、またPGE2を増やす側に働く。

ここで、一つ聞いてください。

女性ホルモンが多いから、炎症になるのでしょうか。

それとも、炎症があるから、その場所で女性ホルモンが作られるのでしょうか。

少なくとも子宮内膜症の病変では、答えは「両方」です。

どちらが先かではありません。

回っているんです。

子宮内膜症では、炎症が続くことで、その場所のエストロゲン産生が促される。

そして作られたエストロゲンが、また炎症を後押しする。

これが、血液検査には写らない場所で起きています。

実際、この輪を断つ狙いで、エストロゲンを作らせない薬が内膜症の痛みに試されてきました。

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「検査は正常です」で、思考が止まっていませんか
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ここだけは、言わせてください。

僕が引っかかっているのは、この一言です。

「検査は正常です」

これは、検査した項目が基準の範囲だったという意味です。

身体のすべてが正常という意味ではありません。

それなのに、この一言で話が終わります。

いつ測ったのかも聞けていない。

何を調べる目的で測ったのかも分からない。

そして、測っていない場所のことは、最初から話題に上がりません。

これは検査の限界です。医師の落ち度ではありません。

ただ、限界があるものを「正常でした」の一言で使い切ってしまうと、そこで止まります。

一年後も、同じところが崩れている。

「正常なのに、つらい」

この感覚は、矛盾ではありません。

測った数字だけでは、説明できていないことがあるんです。

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皮膚も、ホルモンを作っています
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ここが、うちに来られる方にいちばん関係する部分です。

皮膚にも、アロマターゼとエストロゲンの受け皿があります。

作る装置が、肌にもあるということです。

そしてエストロゲンは、皮膚のバリア機能、水分を保つ力、傷が治る過程、炎症の強さの調節にも関わっています。

肌とホルモンが関係しているという感覚そのものは、間違っていません。

更年期以降に肌が乾きやすくなる、傷が治りにくくなるというのも、こことつながっています。

ここまで読んで、こう思いませんか。

だったら、酒さやアトピーの皮膚でも、同じことが起きているのではないか。

僕も、そこが気になっています。

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ここは、研究の途中です
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誤解されると困るので、一か所にまとめます。

アロマターゼが身体のあちこちにあること、閉経後の供給が卵巣以外の変換に移ることは、確立した内容です。

子宮内膜症の病変でその変換が異常に動いていること、炎症の物質が関わることも、報告されています。

子宮体がんは、エストロゲンの作用が歯止めなく続くことがリスクと関係することが知られています。

一方で、子宮筋腫は一般に閉経後には縮小しやすいとされています。病気ごとに、閉経後の動きは違います。

酒さについては、自然免疫の反応、神経と血管の反応、マスト細胞の関与などが、より中心的な病態として研究されています。

アトピーも、バリアの弱さと免疫の反応が主役です。

どちらも、その場所のエストロゲンが増えて起きていると確認されたわけではありません。

だから僕は、こういう立場を取ります。

ホルモンが皮膚に作用しているのは事実。

周期や更年期で症状が動く人がいるのも事実。

その二つをつなぐ仕組みは、どこまで分かっていてどこからが仮説なのか。

ここを曖昧にしないまま、調べる価値のある方向として扱う。

そして、不正出血が続く。急に胸にしこりを感じた。いつもと違う激しい痛みがある。

ここは医療が先です。

乳がんや子宮の病気の診断と治療、ホルモン剤を使うかどうかの判断は、医療機関の仕事です。

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検査に映らない身体の不調を、僕は見逃したくない
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生理前になると顔が赤くなる。

更年期に入ってから眠れなくなった。

お腹が張る。便秘が続く。疲れが抜けない。

こうした症状を、一つずつ別のものとして片づけていませんか。

本山整体サロンでは、症状が重なる時期や身体の緊張、呼吸、胃腸の状態まで一緒に確認しています。

名古屋市名東区・千種区で、アトピーや慢性不調の方を診続けて15年以上。

僕自身も、生まれてすぐから40年、アトピーでした。

その40年、僕も数字と名前で納得していました。

説明されると、分かった気になるんです。

でも、身体は変わりませんでした。

変わったのは、整体を学んで、手で触るということを覚えてからです。

血液検査では、お腹の緊張や呼吸の浅さまでは分かりません。

だから僕は、実際に身体を確認します。

お腹の張り。

横隔膜や胸郭の動き。

首や肩の緊張。

眠りの深さ。

胃腸の調子。

こうした状態を一つずつ確かめて、整体と生活の見直しを組み合わせます。

はっきり書いておきます。

その場所のエストロゲンを、手で測っているわけではありません。

女性ホルモンを直接操作することもできません。

でも、睡眠や身体の緊張、胃腸の不調など、今の身体で改善を目指せるところはあります。

ホルモンの量だけを追いかけて、あなた自身の身体を置き去りにしたくないんです。

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次回
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子宮内膜症では、炎症がエストロゲンを増やし、そのエストロゲンがまた炎症を強める。

そんな悪循環が報告されています。

では、顔の皮膚ではどうでしょうか。

更年期になってから、頬が赤くなった。

顔がほてる。

今まで平気だった化粧品が、突然しみるようになった。

酒さと診断され、何年も赤みが引かない。

なぜ、女性ホルモンが減っていく時期に、こうした症状が出てくるのか。

皮膚にも、作る酵素があります。

受け取る受け皿もあります。

そして、慢性の炎症が続いている皮膚があります。

もし、皮膚の中でも炎症とエストロゲンが互いに影響し合っているとしたら。

これは、まだ証明された話ではありません。

でも、僕はこの可能性から目を離していません。

次回は、酒さとアトピーの皮膚で何が起きているのか。

研究で分かっていることと、僕自身の仮説を分けながら、もう一歩踏み込みます。

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「検査は異常なしと言われたのに、不調が続いている」

「更年期に入ってから、顔の赤みが治まらない」

「生理前になると、毎月同じところが崩れる」

そう感じている方は、LINEで【土台チェック】と送ってください。

崩れる時期、崩れる場所、検査をいつ受けたか、眠りの深さ、お腹の状態。

この順番で、何から見るかを一緒に決めます。

必要な方には、初回限定6,900円で、アトピー整体の初回相談・施術もご案内しています。

アトピー整体で何をするのか、初回の流れと料金はこちらにまとめています。

https://motoyama-seitai.com/online

名古屋・本山整体サロン
吉川真介

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

愛知県名古屋市千種区本山
東山線 本山駅から徒歩1分

〒464-0819
愛知県名古屋市千種区四谷通1丁目23
アルファランドビルB1
本山整体サロン

#名古屋整体 #本山整体 #千種区整体 #名東区整体 #更年期 #酒さ #顔の赤み #乳がん #子宮体がん #子宮内膜症 #女性ホルモン #エストロゲン #アロマターゼ #慢性炎症 #体質改善 #本山整体サロン

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(本文で触れた資料)
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[1]アロマターゼ(CYP19A1)がアンドロゲンをエストロゲンに変換する酵素であること、脂肪組織・皮膚・脳・骨など卵巣以外の組織にも存在すること、閉経後はエストロゲンの供給が卵巣以外の組織での変換に移ることは、内分泌学の確立事項。アロマターゼ阻害薬(アナストロゾール・レトロゾール・エキセメスタン)が閉経後のホルモン受容体陽性乳がんの治療・再発予防に用いられることも確立した事実。更年期症状を改善する薬ではなく、ほてり・関節痛・骨密度低下が副作用として知られている。

[2]閉経後乳がんの腫瘍組織内エストラジオール濃度が血中より大幅に高いことは、複数の報告で言われている。アロマターゼ阻害薬の投与により腫瘍組織中のエストロンおよびエストラジオールが低下することも報告されている。
組織/血中比の具体的な倍数は原著の抄録だけでは独立に照合できなかったため、本文では数値を出さず「大幅に高い」と書いている。
また、この高濃度が局所での合成によるものか、エストロゲン受容体を介した血中からの取り込みによるものかは決着していない。2010年のClinical Cancer Research誌の報告(Haynes ら)は、腫瘍内エストラジオール濃度がESR1(エストロゲン受容体)の発現と最も強く相関し、局所合成よりも受容体を介した取り込みが主要な決定因子である可能性を示している。本文ではこの論争を明記している。

[3]子宮内膜症におけるエストロゲン産生と代謝。病変でのアロマターゼの異常発現、PGE2とCOX-2を介した正のループ。
Bulun SE, et al. Estrogen production and metabolism in endometriosis.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/11949967/

[4]子宮内膜症に対するアロマターゼ阻害薬。痛みの軽減が報告されている。骨密度の監視が必要。
Pavone ME, Bulun SE.(総説)

[5]ヒト皮膚における性ステロイド受容体の分布。アンドロゲン受容体は表皮のケラチノサイトと皮脂腺細胞に広く発現。エストロゲン受容体はβ型が表皮・皮脂腺・汗腺に強く発現。
Pelletier G, Ren L.(2004)
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/15024720/

[6]性ホルモンとアトピー性皮膚炎の経過に関する総説。
Int J Mol Sci.(2019)20(19):4660
https://www.mdpi.com/1422-0067/20/19/4660

[7]子宮体がんはエストロゲンの作用がプロゲステロンの拮抗を受けずに続くことがリスクと関係することが知られている。子宮筋腫は一般に閉経後に縮小しやすい。酒さについては、ホルモンの影響が研究されているものの、その場所のエストロゲンが増えて起きていると断定できる段階ではない。本文ではこの差を明記している。

[8]本文のうち、触診で分かること(腹部の硬さ、横隔膜の動き、首や肩の緊張)と、整体と生活の見直しを組み合わせるという施術方針は、本山整体サロンの臨床で見ている内容として書いている。整体によってアロマターゼの活性や組織中のホルモン濃度が変化するという証明はない。

2026.11.05

アトピー

減っているはずの女性ホルモン。なぜ、さらに減らす薬が必要なの? ——エストロゲンの二面性 第5回/更年期の身体で何が起きている? 血液検査では見えないエストロゲンの話—— 名古屋・本山整体サロン 吉川真介

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減っているはずの女性ホルモン。なぜ、さらに減らす薬が必要なの?
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——エストロゲンの二面性 第5回/更年期の身体で何が起きている? 血液検査では見えないエストロゲンの話——

名古屋・本山整体サロン 吉川真介

更年期が近づくと、女性ホルモン(エストロゲン)は減っていく。

これ、よく聞きますよね。

エストロゲンは女性の身体を守る大切なホルモン。

肌や骨、血管の健康にも関わっています。

だから、更年期になって減ってくると、いろいろな不調が出てくる。

ここまでは、分かります。

でも、ちょっと不思議だと思いませんか。

女性ホルモンが関わる病気には、こんなものがあります。

乳がん。

子宮筋腫。

子宮内膜症。

子宮体がん。

しかも、乳がんや子宮体がんは、閉経後の女性にも多く見られます。

そして、こんな相談もあります。

40代後半から、顔が赤くなりやすくなった。

お風呂上がりだけじゃない。

朝から頬が熱い。

今まで使っていた化粧品が、急にしみる。

皮膚科では「酒さですね」と言われた。

でも、何年も赤みが引かない。

「更年期だから仕方ないんでしょうか」

ここで、一つ疑問が出てきませんか。

女性ホルモンは、減っているんですよね。

それなのに、女性ホルモンの働きを抑える薬が、病気の治療に使われている。

たとえば、閉経後の乳がんです。

女性ホルモンを減らす薬が、実際に治療に使われています。

もう十分に減っているはずなのに、さらに減らす。

なぜ?

そもそも、女性の身体を守ってくれるはずのホルモンが、どうして病気の成長を助けることがあるんでしょうか。

減ったら不調になる。

でも、働きすぎても困る。

しかも、血液検査では女性ホルモンが少なくても、病気のある場所では違うことが起きている。

これ、ものすごく不思議じゃないですか。

実は僕自身、以前からずっと疑問に思っていました。

女性ホルモンは身体を守るものなのか。

それとも、病気を悪化させるものなのか。

長年、女性の不調と向き合い、身体の仕組みや研究を調べていくうちに、一つの重要なことが見えてきました。

血液の中の女性ホルモンの量と、身体のそれぞれの場所で働いている量は、必ずしも同じではない。

ここなんです。

卵巣以外にも、女性ホルモンを作っている場所があります。

そして、慢性の炎症が、その働きに関わっている病気もあります。

この不思議な仕組みを、できるだけ分かりやすくほどいていきます。

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減っていることと、影響がなくなることは、別の話です
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まず、いちばん大事なことを書きます。

女性ホルモンが減っていることと、女性ホルモンの影響がなくなることは、まったく別の話なんです。

ここが混ざると、話が全部おかしくなります。

閉経後の乳がんのうち、女性ホルモンの影響で増殖するタイプの治療を見てください。

アナストロゾール。

レトロゾール。

エキセメスタン。

どれも、エストロゲンを作る働きを抑える薬です。

卵巣はもう止まっています。

血液の中のエストロゲンも、大きく下がっています。

それなのに、さらに作らせないようにする薬が、治療の柱として使われている。

答えは一つしかありません。

卵巣が止まったあとも、どこかでエストロゲンは作られているということです。

ここで誤解されると困るので、はっきり書いておきます。

この薬で更年期が楽になるわけではありません。

逆です。

エストロゲンをさらに下げる薬なので、ほてりや関節の痛み、骨密度の低下が副作用として出てきます。

効くというのは、がんの再発を抑えるという意味です。

更年期の症状に効くという話ではありません。

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卵巣の外にも、作る場所があります
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エストロゲンは、無から作られるわけではありません。

材料があります。

その材料が、男性ホルモンです。

意外ですよね。

女性ホルモンの材料は、男性ホルモンなんです。

そして身体には、その材料を女性ホルモンに作り変える装置があります。

アロマターゼという酵素です。

やっていることは単純です。

材料を少し組み替えて、別のホルモンに変える。

工場の変換ラインのようなものだと思ってください。

そして、この変換ラインは卵巣だけにあるわけではありません。

脂肪。

皮膚。

脳。

骨。

こうした場所にもあります。

閉経すると、血の中のエストロゲンは大きく下がります。

でも、ゼロにはなりません。

卵巣が主役から降りたあと、こうした場所での変換が供給の中心になっていきます。

作る場所が、一か所から全身に分散する。

だから、閉経後でも「作らせない薬」が治療になるんです。

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血液では少ない。それなのに、組織の中では多かった
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ここまでは理屈です。

実際に測った報告があります。

閉経後の乳がんで、腫瘍の組織の中のエストラジオール濃度を測ると、血の中の濃度より大幅に高い。

血液検査では少ない。

それなのに、その場所では多かった。

さらに、エストロゲンを作らせない薬を使うと、組織の中の濃度が下がったと報告されています。

薬で変換を止めると、その場所が変わる。

つまり、その場所の話だということです。

ここは、線を引いておきます。

これは乳がんの患者さんの腫瘍組織を測った話です。

健康な人の皮膚や、酒さの皮膚で同じ差があるという意味ではありません。

そして、なぜその場所の濃度が高くなるのかも、まだ決着していません。

その場で作っているからだという見方と、受け皿を通して血の中から取り込んでいるからだという見方があって、今も議論されています。

でも、どちらにしても言えることが一つあります。

血液検査の数字と、その場所の中の状態は、別です。

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炎症が、女性ホルモンを増やしていた?
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ここから、慢性の不調を見ている側としていちばん気になる話に入ります。

子宮内膜症です。

正常な子宮内膜では、さきほどの変換ラインはほとんど動いていません。

ところが、内膜症の病変では、この変換ラインが異常に動いていることが報告されています。

その場所でエストロゲンを作っている。

そして、それを押しているものがあります。

炎症のときに増える物質です。

PGE2と呼ばれています。

第1回で、生理痛の薬の話をしました。

毎月飲んでいるあの薬が減らしているのが、この物質です。

そのPGE2が、変換ラインの働きを強める。

そして作られたエストロゲンが、またPGE2を増やす側に働く。

ここで、一つ聞いてください。

女性ホルモンが多いから、炎症になるのでしょうか。

それとも、炎症があるから、その場所で女性ホルモンが作られるのでしょうか。

少なくとも子宮内膜症の病変では、答えは「両方」です。

どちらが先かではありません。

回っているんです。

子宮内膜症では、炎症が続くことで、その場所のエストロゲン産生が促される。

そして作られたエストロゲンが、また炎症を後押しする。

これが、血液検査には写らない場所で起きています。

実際、この輪を断つ狙いで、エストロゲンを作らせない薬が内膜症の痛みに試されてきました。

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「検査は正常です」で、思考が止まっていませんか
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ここだけは、言わせてください。

僕が引っかかっているのは、この一言です。

「検査は正常です」

これは、検査した項目が基準の範囲だったという意味です。

身体のすべてが正常という意味ではありません。

それなのに、この一言で話が終わります。

いつ測ったのかも聞けていない。

何を調べる目的で測ったのかも分からない。

そして、測っていない場所のことは、最初から話題に上がりません。

これは検査の限界です。医師の落ち度ではありません。

ただ、限界があるものを「正常でした」の一言で使い切ってしまうと、そこで止まります。

一年後も、同じところが崩れている。

「正常なのに、つらい」

この感覚は、矛盾ではありません。

測った数字だけでは、説明できていないことがあるんです。

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皮膚も、ホルモンを作っています
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ここが、うちに来られる方にいちばん関係する部分です。

皮膚にも、アロマターゼとエストロゲンの受け皿があります。

作る装置が、肌にもあるということです。

そしてエストロゲンは、皮膚のバリア機能、水分を保つ力、傷が治る過程、炎症の強さの調節にも関わっています。

肌とホルモンが関係しているという感覚そのものは、間違っていません。

更年期以降に肌が乾きやすくなる、傷が治りにくくなるというのも、こことつながっています。

ここまで読んで、こう思いませんか。

だったら、酒さやアトピーの皮膚でも、同じことが起きているのではないか。

僕も、そこが気になっています。

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ここは、研究の途中です
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誤解されると困るので、一か所にまとめます。

アロマターゼが身体のあちこちにあること、閉経後の供給が卵巣以外の変換に移ることは、確立した内容です。

子宮内膜症の病変でその変換が異常に動いていること、炎症の物質が関わることも、報告されています。

子宮体がんは、エストロゲンの作用が歯止めなく続くことがリスクと関係することが知られています。

一方で、子宮筋腫は一般に閉経後には縮小しやすいとされています。病気ごとに、閉経後の動きは違います。

酒さについては、自然免疫の反応、神経と血管の反応、マスト細胞の関与などが、より中心的な病態として研究されています。

アトピーも、バリアの弱さと免疫の反応が主役です。

どちらも、その場所のエストロゲンが増えて起きていると確認されたわけではありません。

だから僕は、こういう立場を取ります。

ホルモンが皮膚に作用しているのは事実。

周期や更年期で症状が動く人がいるのも事実。

その二つをつなぐ仕組みは、どこまで分かっていてどこからが仮説なのか。

ここを曖昧にしないまま、調べる価値のある方向として扱う。

そして、不正出血が続く。急に胸にしこりを感じた。いつもと違う激しい痛みがある。

ここは医療が先です。

乳がんや子宮の病気の診断と治療、ホルモン剤を使うかどうかの判断は、医療機関の仕事です。

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検査に映らない身体の不調を、僕は見逃したくない
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生理前になると顔が赤くなる。

更年期に入ってから眠れなくなった。

お腹が張る。便秘が続く。疲れが抜けない。

こうした症状を、一つずつ別のものとして片づけていませんか。

本山整体サロンでは、症状が重なる時期や身体の緊張、呼吸、胃腸の状態まで一緒に確認しています。

名古屋市名東区・千種区で、アトピーや慢性不調の方を診続けて15年以上。

僕自身も、生まれてすぐから40年、アトピーでした。

その40年、僕も数字と名前で納得していました。

説明されると、分かった気になるんです。

でも、身体は変わりませんでした。

変わったのは、整体を学んで、手で触るということを覚えてからです。

血液検査では、お腹の緊張や呼吸の浅さまでは分かりません。

だから僕は、実際に身体を確認します。

お腹の張り。

横隔膜や胸郭の動き。

首や肩の緊張。

眠りの深さ。

胃腸の調子。

こうした状態を一つずつ確かめて、整体と生活の見直しを組み合わせます。

はっきり書いておきます。

その場所のエストロゲンを、手で測っているわけではありません。

女性ホルモンを直接操作することもできません。

でも、睡眠や身体の緊張、胃腸の不調など、今の身体で改善を目指せるところはあります。

ホルモンの量だけを追いかけて、あなた自身の身体を置き去りにしたくないんです。

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次回
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子宮内膜症では、炎症がエストロゲンを増やし、そのエストロゲンがまた炎症を強める。

そんな悪循環が報告されています。

では、顔の皮膚ではどうでしょうか。

更年期になってから、頬が赤くなった。

顔がほてる。

今まで平気だった化粧品が、突然しみるようになった。

酒さと診断され、何年も赤みが引かない。

なぜ、女性ホルモンが減っていく時期に、こうした症状が出てくるのか。

皮膚にも、作る酵素があります。

受け取る受け皿もあります。

そして、慢性の炎症が続いている皮膚があります。

もし、皮膚の中でも炎症とエストロゲンが互いに影響し合っているとしたら。

これは、まだ証明された話ではありません。

でも、僕はこの可能性から目を離していません。

次回は、酒さとアトピーの皮膚で何が起きているのか。

研究で分かっていることと、僕自身の仮説を分けながら、もう一歩踏み込みます。

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「検査は異常なしと言われたのに、不調が続いている」

「更年期に入ってから、顔の赤みが治まらない」

「生理前になると、毎月同じところが崩れる」

そう感じている方は、LINEで【土台チェック】と送ってください。

崩れる時期、崩れる場所、検査をいつ受けたか、眠りの深さ、お腹の状態。

この順番で、何から見るかを一緒に決めます。

必要な方には、初回限定6,900円で、アトピー整体の初回相談・施術もご案内しています。

アトピー整体で何をするのか、初回の流れと料金はこちらにまとめています。

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愛知県名古屋市千種区本山
東山線 本山駅から徒歩1分

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本山整体サロン

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(本文で触れた資料)
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[1]アロマターゼ(CYP19A1)がアンドロゲンをエストロゲンに変換する酵素であること、脂肪組織・皮膚・脳・骨など卵巣以外の組織にも存在すること、閉経後はエストロゲンの供給が卵巣以外の組織での変換に移ることは、内分泌学の確立事項。アロマターゼ阻害薬(アナストロゾール・レトロゾール・エキセメスタン)が閉経後のホルモン受容体陽性乳がんの治療・再発予防に用いられることも確立した事実。更年期症状を改善する薬ではなく、ほてり・関節痛・骨密度低下が副作用として知られている。

[2]閉経後乳がんの腫瘍組織内エストラジオール濃度が血中より大幅に高いことは、複数の報告で言われている。アロマターゼ阻害薬の投与により腫瘍組織中のエストロンおよびエストラジオールが低下することも報告されている。
組織/血中比の具体的な倍数は原著の抄録だけでは独立に照合できなかったため、本文では数値を出さず「大幅に高い」と書いている。
また、この高濃度が局所での合成によるものか、エストロゲン受容体を介した血中からの取り込みによるものかは決着していない。2010年のClinical Cancer Research誌の報告(Haynes ら)は、腫瘍内エストラジオール濃度がESR1(エストロゲン受容体)の発現と最も強く相関し、局所合成よりも受容体を介した取り込みが主要な決定因子である可能性を示している。本文ではこの論争を明記している。

[3]子宮内膜症におけるエストロゲン産生と代謝。病変でのアロマターゼの異常発現、PGE2とCOX-2を介した正のループ。
Bulun SE, et al. Estrogen production and metabolism in endometriosis.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/11949967/

[4]子宮内膜症に対するアロマターゼ阻害薬。痛みの軽減が報告されている。骨密度の監視が必要。
Pavone ME, Bulun SE.(総説)

[5]ヒト皮膚における性ステロイド受容体の分布。アンドロゲン受容体は表皮のケラチノサイトと皮脂腺細胞に広く発現。エストロゲン受容体はβ型が表皮・皮脂腺・汗腺に強く発現。
Pelletier G, Ren L.(2004)
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/15024720/

[6]性ホルモンとアトピー性皮膚炎の経過に関する総説。
Int J Mol Sci.(2019)20(19):4660
https://www.mdpi.com/1422-0067/20/19/4660

[7]子宮体がんはエストロゲンの作用がプロゲステロンの拮抗を受けずに続くことがリスクと関係することが知られている。子宮筋腫は一般に閉経後に縮小しやすい。酒さについては、ホルモンの影響が研究されているものの、その場所のエストロゲンが増えて起きていると断定できる段階ではない。本文ではこの差を明記している。

[8]本文のうち、触診で分かること(腹部の硬さ、横隔膜の動き、首や肩の緊張)と、整体と生活の見直しを組み合わせるという施術方針は、本山整体サロンの臨床で見ている内容として書いている。整体によってアロマターゼの活性や組織中のホルモン濃度が変化するという証明はない。

2026.11.04

アトピー

検査は正常。それなのに、生理前になると毎月壊れる身体。——エストロゲンの二面性 第3回/女性ホルモンが悪いのか。それとも、受け取る側に何かが起きているのか—— 名古屋・本山整体サロン 吉川真介

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検査は正常。それなのに、生理前になると毎月壊れる身体。
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——エストロゲンの二面性 第3回/女性ホルモンが悪いのか。それとも、受け取る側に何かが起きているのか——

名古屋・本山整体サロン 吉川真介

「ホルモンの数値は正常ですね」

そう言われて、安心できましたか。

生理前になると、決まって顔が荒れる。

頭が割れそうに痛くなる。

夜中に何度も目が覚める。

更年期に入ってからは、今までのケアが通用しない。

なのに、検査では異常なし。

——じゃあ、このつらさは何なんですか。

僕なら、そう聞きたくなります。

実は、約30年前。

この疑問に正面から挑んだ研究者たちがいました。

やったことは、驚くほど大胆です。

女性のホルモンを薬でいったん抑え、そのあと、もう一度ホルモンを与えたんです。

すると、不思議なことが起きました。

生理前の不調が重い女性では、症状が再び現れた。

ところが、もともと不調のない女性には、同じような症状が現れなかった。

同じホルモンです。

入れた量も、同じです。

それなのに、片方だけが苦しんだ。

——これ、どういうことか分かりますか。

問題は、ホルモンの量だけではなかったんです。

これ、アトピーを40年経験した僕には、ものすごく興味深い話でした。

なぜ、同じ季節でも悪化する人としない人がいるのか。

なぜ、生理前になると毎月同じ場所が荒れるのか。

なぜ、同じホルモンの変化を経験しても、つらさがこんなに違うのか。

答えは、受け取る側にあります。

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同じ波が、全員に来ています
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朝、洗面所の鏡を見た瞬間に分かる。

「また、この週か」

カレンダーを確認しなくても、顔で分かります。

頭が重い。

夜中に目が覚める。

顔が赤い。

この三つが、だいたい同じ数日にまとまって来る。

ここで、一つ確かめておきたいことがあります。

生理周期は、全員にあります。

エストロゲンが上がって、下がる。

プロゲステロンが出て、引いていく。

同じ順番で、毎月来ています。

更年期も、全員が通ります。

気圧も、全員の上を通っています。

それなのに、崩れる人と崩れない人がいる。

毎月、同じところだけが崩れる人がいる。

波そのものが原因なら、全員が同じように崩れるはずです。

波は、個人差がない。

崩れ方には、ものすごく個人差がある。

だったら、原因は波の側ではありません。

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「正常なホルモン変化に対する、異常な反応」
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さっきの研究、順番が効いています。

1998年の報告です。

まず、薬で卵巣からのホルモンを止めました。

波が、消えた状態です。

このとき、生理前の不調が重かった人たちの症状が、軽くなりました。

ここだけで、もう一つ分かります。

症状は、ホルモンが動くことと結びついている。

そのうえで、エストロゲンとプロゲステロンを戻しました。

本人にも、調べる側にも、どちらを入れたか分からない形で。

症状が、戻りました。

同じ手順を、生理前に不調のない15人にもやっています。

同じホルモン。

同じ量。

何も起きませんでした。

ここです。

入れたものは同じで、片方だけが崩れた。

論文の結論は、こう書かれています。

生理前の症状は、正常なホルモン変化に対する、異常な反応である。

もう一度書きます。

ホルモンが異常だったのではありません。

ホルモンは、正常でした。

反応する側が、違っていた。

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半分の人に起きていて、半分の人には起きていません
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アトピーのほうにも、数字があります。

日本の女性のアトピー患者286人を調べた報告では、134人が毎月の肌の悪化を自覚していました。

47%です。

そして、周期で変動すると答えた人のうち96%が、悪化するのは生理が来る前の週だと答えています。

だから「気のせいですね」ではないんです。

半分の人に起きている。

でも、全員ではない。

同じ病名で、同じ周期を持っていて、半分は崩れて、半分は崩れない。

この差は、ホルモンの量では説明がつきません。

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コーヒーを一日抜くだけで、頭が痛くなる人がいます
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ここが、いちばん面白いところです。

毎日コーヒーを飲んでいる人が、飲まなかった日に頭が痛くなる。

経験のある方、多いはずです。

これ、カフェインがゼロだから痛いのではありません。

もともと飲まない人は、同じゼロでも何も起きない。

痛くなるのは、いつもある濃度が急に下がった人だけです。

身体が見ているのは、量そのものではない。

それまでと比べて、どう動いたかです。

目も、同じ形をしています。

暗い部屋から昼の外に出ると、まぶしくて目が開きません。

でも5分もすれば、普通に見えます。

外の明るさは、何も変わっていません。

変わったのは、受け取る側の感度です。

身体はこうやって、その時の濃度に合わせて感度を調整しています。

ずっと同じ量が続いていれば、そこに合わせて落ち着く。

だから——

急に動かれると、追いつかないんです。

ホルモンでも、似たことが起きています。

ここは、混ぜないでおきます。

コーヒーや明暗の仕組みが、そのままエストロゲンに当てはまるという意味ではありません。

言いたいのは、身体の見方のほうです。

量そのものだけを見ていると、見落とすものがある。

身体は、ホルモンの量だけでなく、その変化にも反応しています。

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片頭痛は「増えたとき」ではなく「下がるとき」に来ます
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片頭痛も、同じ形をしています。

月経に関係する片頭痛は、生理の初日を挟んだ数日に集中します。

国際的な分類でも、月経の1日目の前後2日から3日の間に起きるものを、その型として扱っています。

この時期に何が起きているか。

エストロゲンが、いちばん急に落ちる時期です。

濃度が高い時期ではありません。

落ちていく時期です。

1972年から言われている考え方で、今でも、月経に関係する片頭痛のいちばん有力な説明です。

ただし、2023年に出た総説では、それを裏づける根拠はまだ限られていて、さらに検証が必要だとはっきり書かれています。

だから、断定はしません。

ここでも、同じ形でした。

高いか低いかではなく、落ちたこと。

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更年期は、量が減っているのに症状が出ます
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更年期も、よく考えると不思議な話です。

エストロゲンは、減っていきます。

エストロゲンが悪さをしているなら、減ったぶん楽になるはずです。

ところが、いちばんつらいのは減っていく途中です。

まだ出ている時期。

多い日と少ない日が入り混じって、上下に振れている時期。

落ち切ったあとに、かえって落ち着く方もいます。

これ、言われてみるとおかしくないですか。

原因になっているはずのものが減っているのに、症状は増える。

量で説明しようとすると、ここで必ず行き詰まります。

動きで見ると、きれいに説明がつきます。

減っていく途中が、いちばん動いている時期だからです。

そして、動きに反応しているのは、受け取る側の身体です。

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ここは、研究の途中です
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誤解されると困るので、一か所にまとめます。

ホルモンを止めて戻した実験は、正式に報告されている結果です。

調べられたのは、月経前の気分の症状です。アトピーを調べた研究ではありません。

抑制した人の全員が同じように軽くなった、という内容でもありません。

なぜ反応の強さに差が出るのかも、まだ分かっていません。

片頭痛とエストロゲンの落ち方の関係も、最有力の説明ですが、根拠は限られています。

アトピーの月経前の悪化は、複数の報告があります。

仕組みそのものは、研究の途中です。

そして、いつもと違う激しい頭痛。

急に全身に広がった皮膚の炎症。

発熱、膿、黄色い汁。

不正出血が続く。

ここは医療が先です。

ピルやホルモン剤を使うかどうかの判断も、婦人科の仕事です。

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「ホルモンのせいですね」で、終わらせていませんか
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ここだけは、言わせてください。

この話をすると、ほとんどの方が同じ経験をしています。

検査をした。

数値は正常だった。

そして言われる。

「ホルモンのバランスですね」

それで終わる。

一年後も、同じ週に崩れている。

でも、1998年の研究が示したのは、その逆なんです。

ホルモンは、正常でした。

正常なホルモンに、違う反応が起きていた。

だったら「ホルモンのせい」は、説明の終わりではありません。

説明の、最初の一行です。

正常なのに苦しい。

これは、矛盾ではありません。

見ている場所が、違っただけです。

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僕も、外側ばかり数えていました
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名古屋市名東区・千種区で、アトピーや慢性不調の方を診続けて15年以上。

僕自身も、生まれてすぐから40年、アトピーでした。

その40年、ずっと外側を数えていました。

今日の天気。

食べたもの。

着ていたもの。

寝不足。

ストレス。

悪くなるたびに、原因の候補を一つ増やす。

リストは、どんどん長くなりました。

身体は、変わりませんでした。

リストを増やす作業と、反応する側を変える作業は、別の仕事だったんです。

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毎月崩れる身体を、当たり前にしたくない
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生理前になると、必ず顔が荒れる。

頭痛が出る。

便秘になる。

夜中に何度も目が覚める。

そして生理が終わるころには、少し落ち着く。

これを何年も繰り返している方がいます。

周期は止められません。

季節も、気圧も止められません。

更年期を、こない時期にすることもできません。

だから僕は、肌だけを見ません。

生理前に、何が一緒に起きているのか。

呼吸は浅くなっていないか。

首や肩の緊張は強くないか。

お腹の張りや便秘はどうか。

夜、眠れているか。

疲れが翌朝まで残っていないか。

本山整体サロンでは、内臓と横隔膜と胸郭の動き、血流とリンパの流れ、身体の緊張を確かめながら施術しています。

ホルモンの量を直接変えることが目的ではありません。

毎月、同じ時期に苦しんでいる人が、少しでも楽に過ごせる身体を目指す。

僕が取り組んでいるのは、そこです。

そして、その変化は肌だけで判断しません。

夜、眠れるようになったか。

朝の疲れが減ったか。

以前より、症状が長引かなくなったか。

毎月の不調で予定を諦めることが、減ったか。

身体の変化は、こうした生活の中から見ていきます。

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次回
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毎月、生理前になると顔が真っ赤になる。

夜はかゆくて眠れない。

そんな状態が何年も続いていた方がいます。

ところが、最近になって変化がありました。

いつもの生理前。

いつもの季節。

それなのに、以前ほど肌が荒れなくなった。

——なぜでしょうか。

女性ホルモンがなくなったわけではありません。

生理周期も、続いています。

変わったのは、何だったのか。

次回は、本山整体サロンで見てきた身体の変化について書きます。

「体質だから一生付き合うしかない」

本当に、そうでしょうか。

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「生理前になると、毎月同じところが崩れる」

「更年期に入ってから、何をしても戻らない」

「頭痛と肌とお腹を、別々の場所で相談している」

そう感じている方は、LINEで【土台チェック】と送ってください。

崩れる時期、崩れる場所、頭痛の出方、眠りの深さ、お腹の状態。

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名古屋・本山整体サロン
吉川真介

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愛知県名古屋市千種区本山
東山線 本山駅から徒歩1分

〒464-0819
愛知県名古屋市千種区四谷通1丁目23
アルファランドビルB1
本山整体サロン

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(本文で触れた資料)
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[1]生理前の不調が重い女性と、そうでない女性に、同じ性ホルモンを投与した比較試験。薬で卵巣機能を抑えると症状が消え、エストラジオールまたはプロゲステロンを戻すと、生理前の不調が重い群だけ症状が再発した。対照の15人には気分の変化が起きなかった。著者らは「生理前の症状は、正常なホルモン変化に対する異常な反応である」と結論している。
Schmidt PJ, Nieman LK, Danaceau MA, Adams LF, Rubinow DR. N Engl J Med. 1998;338(4):209-216
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/9435325/

[2]日本人のアトピー性皮膚炎の女性患者286人の調査。134人(47%)が月経周期に伴う皮膚症状の悪化を自覚し、そのうち96%が月経前の週に悪化すると回答した。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/12592076/

[3]月経に関係する片頭痛とエストロゲン低下(エストロゲン離脱)に関する2023年の総説。1972年に提唱された説で、現在もっとも広く受け入れられている説明だが、裏づけとなる根拠は限られており、さらなる検証が必要であると結論されている。月経に関係する片頭痛の分類上の定義として、月経1日目の前後(−2日から+3日)に発作が集中することが挙げられている。
J Headache Pain.(2023)
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC10512516/

[4]性ホルモンとアトピー性皮膚炎の経過に関する総説。月経周期・妊娠・更年期といったホルモン環境の変化と皮膚症状の関係が整理されている。
Int J Mol Sci.(2019)20(19):4660
https://www.mdpi.com/1422-0067/20/19/4660

[5]更年期の症状が、エストロゲンの絶対量よりも変動の大きい移行期に強く出ることは内分泌学・婦人科学で広く扱われている。本文では、落ち切ったあとに落ち着く方がいるという部分を、臨床で見ている内容として書いている。

[6]カフェインを常用している人が摂取を中断したときに頭痛が起きること(カフェイン離脱頭痛)は、国際頭痛分類に独立した項目として記載されている確立事項。明暗への順応(暗い場所から明るい場所へ出たときに一時的に見えにくくなり、数分で回復すること)も視覚生理学の確立事項。受容体の感度や数が、置かれた濃度に合わせて調整されること(アップレギュレーション・ダウンレギュレーション)も内分泌学の確立事項。本文では、この3つを「身体は量ではなく変化に反応する」ことの身近な例として並べている。カフェインや明暗の仕組みが、そのままエストロゲンの作用に当てはまるという意味ではない。

2026.10.30

アトピー

え? 大豆って女性の味方じゃないの?|大豆イソフラボンの嘘とホント——エストロゲンの二面性 第2回/豆乳を飲んでも、女性ホルモンは増えません—— 名古屋・本山整体サロン 吉川真介

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え? 大豆って女性の味方じゃないの?|大豆イソフラボンの嘘とホント
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——エストロゲンの二面性 第2回/豆乳を飲んでも、女性ホルモンは増えません——

名古屋・本山整体サロン 吉川真介

その豆乳、本当にあなたの女性ホルモンの味方ですか。

更年期にいいから。

肌にいいから。

女性ホルモンを補えるから。

そう思って、毎朝飲んでいませんか。

でも、ちょっと聞かせてください。

生理前のイライラは、減りましたか。

更年期のほてりは、楽になりましたか。

顔の赤みや肌荒れは、変わりましたか。

「身体にいいから続けています」

その気持ちは分かります。

僕も、足す側にいました。

でも、何年も続けて何も変わっていないなら、そろそろ別のことを考えてもいいはずです。

同じ豆乳を飲んでも、身体の中で起きていることは人によって違います。

しかも、その違いを作っているのは、女性ホルモンではありません。

腸の菌です。

作れる人と、作れない人がいます。

前回の記事を読んだ方から、こう送っていただきました。

「大豆イソフラボンの話を、ぜひ聞きたいです」

一人ではありませんでした。

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身体にいいなら、いくら摂ってもいい?
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日本の食品安全委員会は、大豆イソフラボンに一日摂取目安量の上限を示しています。

アグリコンとして、70〜75mg/日。

これは、長期間にわたって平均してこのくらい、という目安です。

納豆や豆腐を普通に食べるぶんを制限するための数字ではありません。

検討されたのは、濃縮・強化した製品を毎日上乗せして摂り続ける食べ方です。

サプリや特定保健用食品で上乗せするぶんは、30mg/日までが目安とされています。

納豆をやめろという話では、まったくありません。

覚えておいてほしいのは、ここだけです。

「身体にいいもの」という説明だけで済むなら、上限を決める必要はないんです。

【ちなみに、同じ「大豆」でも中身は別です】

日本で使われる大豆の約3分の2は、油をとるためのものです。

豆腐や納豆として食べる大豆より、搾油向けの方が多い。

ところが、大豆油にはイソフラボンがほとんど残りません。

水に溶けやすい成分なので、搾るときに油の側へ移らないんです。

同じ大豆でも、何を食べているかで身体に入る成分はまったく違います。

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同じ「豆乳」で、8倍の差がありました
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豆乳は、いちばんよく聞かれます。

「毎日飲んでいいんですか」

「牛乳より身体にいいですよね」

答えの前に、数字を見てください。

国の評価で使われたデータでは、豆乳のイソフラボンは100gあたり平均で約25mg。

コップ1杯(200ml)で、およそ50mg。

納豆1パック(約45g)が、33mg前後。

豆乳1杯と、納豆1パック。

それだけで、目安の70〜75mgに届きます。

食品で一時的に超えることを問題にした数字ではありません。

本題は、別のところにあります。

いま出した豆乳の数字には、幅があります。

この数字は1998年の調査によるものです。

そのとき調べられた豆乳では、100gあたり7.6mgから59.4mgまで。

最大で、約8倍の差がありました。

いま売られている豆乳すべてにその差がある、とまでは言えません。

でも——

同じ棚に並んでいて、同じ「豆乳」と書いてあって、中身が大きく違う。

それは、起こりうることです。

そしてパックのどこにも書いてありません。

つまり——

自分がどれくらい摂っているか、本人にも分からない。

量を気にしているつもりで、計算できていないんです。

知らずに足していることと、分かって足していることは、別です。

【「牛乳より身体にいい」は、半分です】

豆乳と牛乳は、置き換えても同じものになりません。

無調整の豆乳のカルシウムは、牛乳よりかなり少ない。

身体にいいからと置き換えて、別のものが減っていることがあります。

それと、調製豆乳。

砂糖や油、塩を加えて、飲みやすくしたものです。

飲みやすいほうを選ぶのは、自然なことです。

ただ、毎日続けるなら、毎日何を足しているかは見ておいてください。

【「豆乳を飲むと、お腹が張るんです」】

これも、よく聞きます。

豆乳には、オリゴ糖や食物繊維が入っています。

腸の調子によっては、それが重く出ます。

身体にいいと言われているものが、その人には重い。

よくあることです。

そして、ここでも同じことが言えます。

身体にいいかどうかより、その身体が受け取れるかどうか。

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大豆を食べても、女性ホルモンは増えません
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ここが、いちばん大きな誤解です。

「豆乳を飲むと女性ホルモンが増える」。

これは、正確ではありません。

大豆イソフラボンは、女性ホルモンではありません。

ホルモンに似た構造をした、植物の成分です。

似ているから、エストロゲンの受け皿(エストロゲン受容体)にくっつくことができます。

植物エストロゲンと呼ばれるのは、そのためです。

でも、くっつくことと、ホルモンが増えることは、まったく違う話です。

大豆を食べても、身体の中のエストロゲンそのものが増えるわけではありません。

ここからが面白いところです。

イソフラボンは受け皿にくっつきますが、本物のエストロゲンと同じようには働きません。

弱く働くこともあります。

向きが変わることもあります。

何で決まるのか。

受け皿の種類です。

どの組織か、です。

そして、その人の身体にエストロゲンがどれだけあるか、です。

この三つで、出てくる結果が変わります。

乳腺なのか、骨なのか、血管なのか。

エストロゲンがたっぷりある身体なのか、減ってきた身体なのか。

だから「女性ホルモンにいい」の一言では、説明になりません。

場合によっては、邪魔をする側に回ることもあります。

前回の話に戻ります。

エストロゲンの問題は、多いか少ないかではありませんでした。

どこで、どのくらい、どんな環境で働いているか、でした。

ところが、豆乳やイソフラボンの話になると、物差しが一気に戻ります。

女性ホルモンが足りないから、似たものを足す。

更年期だから、補う。

——また「量」の話です。

僕が引っかかるのは、大豆そのものよりも、ここです。

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同じ豆乳を飲んでも、身体の中でできるものが違います
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大豆イソフラボンの中に、ダイゼインという成分があります。

これが腸に届くと、腸内細菌によって別の物質に変えられることがあります。

その物質の名前が、エクオールです。

もとのダイゼインよりも、エストロゲンの受け皿になじみやすいと考えられています。

ここで、面白いことがあります。

エクオールを作っているのは、あなたの細胞ではありません。

あなたの腸に住んでいる、別の生き物です。

自分の遺伝子に書かれていない働きを、借りて使っている。

——親からもらった体質の話ではありません。

あとから住み着いたものが、効き方を決めている。

そして、作れる人と作れない人がいます。

日本人では約5割、欧米人では約3割が作れるという報告が紹介されています。

数字は調査によってばらつきがあります。

それでも、はっきりしていることがあります。

作れない人が、確実にいる。

同じ豆乳を、同じ量だけ、同じ期間飲んだ二人がいて、一人は身体の中でエクオールができていて、もう一人はできていない。

それでも、世の中の情報は二人に同じことを勧めます。

「女性ホルモンにいいから飲みましょう」。

ここは、はっきり言わせてください。

作れない人がいることは、ずっと前から分かっています。

分かっていて、全員に同じ言葉で売られている。

そして効かなかった人は、こう思うんです。

「私のやり方が悪かったのかな」

「続け方が足りなかったのかな」

違います。

あなたの努力の問題ではありません。

大豆を食べることばかり考えていたら、結局、その大豆を処理する腸の話になってしまいました。

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エクオールのサプリ、本当に効くの?
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最近は、クリニックでもドラッグストアでも、エクオールをよく見かけます。

更年期にいい。

女性ホルモンをサポートする。

そう説明されると、飲んだほうがいいように感じますよね。

先に、ひとつはっきりさせておきます。

さっき「作れない人がいる」と書きました。

でも、それは「作れない人にサプリは効かない」という話ではありません。

逆です。

エクオールそのものを飲む製品なら、腸内細菌が作れないという問題を、一部は飛ばせます。

実際、作れない閉経後の日本人女性160人に1日10mgを12週間という試験があって、ほてりと首・肩のこりが軽くなったと報告されています。

ここまでは、ちゃんとある話です。

【5本のうち2本は、差が出ていません】

複数の試験をまとめた解析でも、ほてりの点数は下がっています。

ただ、まとめられた5本のうち2本では、はっきりした差が出ていません。

効果が確認されているのも、ほてりなど限られた症状です。

ちなみに、その解析に名前を連ねている著者の一人は、サプリメントを作る側の人です。

だめだという話ではありません。

知っておくだけでいい。

【「くっつく」と「良くなる」は、同じではありません】

ここで、聞きたいことがあります。

エクオールが身体に入れば、誰でも同じように効くのでしょうか。

答えは、いいえ。

エクオールも、女性ホルモンそのものではありません。

受け皿に働きかける成分です。

そして受け皿には種類があり、身体の場所によって働き方が違います。

受け皿にくっつくこと。

身体が良くなること。

この二つは、同じではありません。

順番を、逆から考えてみてください。

エクオールが足りないから、不調になるのでしょうか。

それとも、その成分が働きかける先の身体に、問題があるのでしょうか。

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僕も、足していた側でした
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名古屋市名東区・千種区で、アトピーや慢性不調の方を診続けて15年以上。

僕自身も、生まれてすぐから40年、アトピーでした。

だから、足す側の気持ちは分かります。

身体にいいと言われたものを、試してきた側です。

それで、40年治りませんでした。

足すことばかり考えるのをやめたとき、やっと別のものが見えました。

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足し算では、釣り合いません
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ここで、大豆神話の本体を崩します。

神話の中身は、こうです。

「身体にいいものを足せば、身体は良くなる」。

これが、崩れます。

身体の中で起きていることは、足し算ではありません。

入れる量。

吸収して使える形にする力。

受け取る側の状態。

使い終わったあと、出していく力。

この四つの釣り合いで決まります。

どれだけ良いものを入れても、二番目が落ちていれば使える形になりません。

三番目が過敏になっていれば、入れたものに反応します。

四番目が詰まっていれば、たまっていきます。

足し算しか見ていないと、この釣り合いは一生とれない。

女性ホルモンにいいから豆乳。

腸にいいから納豆。

更年期にいいからイソフラボン。

——全部、一番目の話です。

足すより前に、処理できる身体かどうかを見る。

順番の問題です。

今、台所の棚に何本ありますか。

買ったけれど、途中でやめたものが。

そもそも、あなたの不調は、何かが足りないから起きているんでしょうか。

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ここだけは、線を引いておきます
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誤解されると困るので、はっきり書きます。

普通に食べる大豆で腸の粘膜が傷つく、病気になる——そこまで言える話ではありません。

大豆アレルギーがある方は別です。

その場合は腸の症状や炎症が起きることがあります。

甲状腺の薬を飲んでいる方は、大豆の量を大きく変えたときに主治医に伝えてください。

ヨウ素が足りている健康な人では、甲状腺の働きを乱すという証拠は乏しいとされています。

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豆乳でお腹が張る人に、僕が見ているところ
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「身体にいいものを飲んだのに、お腹が重くなったんです」

この相談、本当に多いです。

豆乳を飲むと張る。

納豆を増やしたら、ガスが増えた。

このとき僕が見るのは、大豆の量ではありません。

胃が動いているか。

食べたものが、ちゃんと下へ送られているか。

毎日、出ているか。

出ていないものが、どれくらい溜まっているか。

張るというのは、処理が追いついていないという合図です。

入れる量を考える前に、処理する側を見ます。

もう一つ。

生理前や更年期の不調を、毎月繰り返している方の場合です。

食べられている量。

夜、眠れているか。朝、起きられるか。

息が浅いまま、一日が終わっていないか。

ここを順に確かめて、整体と生活の見直しを組み合わせます。

ここは、はっきり書いておきます。

整体でエクオールが作れるようになる、という話ではありません。

腸内細菌の顔ぶれを入れ替える施術でもありません。

やっているのは、入れたものを処理できる身体に近づけることです。

同じものを食べても、処理できる身体と、追いつかない身体では、起きることが違います。

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そこまでして、何を改善したいのでしょうか
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大豆が悪いと言いたいわけではありません。

納豆も豆腐も、普通に食べればいい。

でも、女性ホルモンにいいからと豆乳を飲み、さらにイソフラボンのサプリまで足す。

そこまでして、何を改善したいのでしょうか。

大豆を増やしても変わらなかった不調。

毎月繰り返す肌荒れや頭痛。

更年期になってから続く不調。

それなら、そろそろ考え方を変えてみませんか。

身体にいいものを探す前に、なぜ自分の身体は不調を繰り返すのか。

僕が本当に向き合いたいのは、そこです。

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次回
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今回の話は、途中で腸に行き当たりました。

同じ量を飲んでも、腸で作られるものが違う。

腸は、効き方を左右する要因の一つです。

それでも、無視できない一つです。

ここは、シリーズの後半でもう一度掘ります。

その前に、順番を変えます。

第1回と第2回を出したあと、質問をたくさんいただきました。

検査は正常だと言われたのに、毎月つらいのはなぜか。

生理前になると、なぜ途端にかゆくなるのか。

更年期に入ってから、何をしても戻らない。

次の2回は、ここを続けます。

ホルモンと、それを受け取る身体の話です。

そして、受け取る側は本当に変わるのかという話で終わります。

次回は、こちらです。

生理前も更年期も、ホルモンの量の問題じゃない。身体は「下がったこと」に反応しています

https://motoyama-seitai.com/blog?wgd=blog-787

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「身体にいいと言われるものを、いくつも試してきた」

「でも、毎月同じ時期に、同じところが崩れる」

「サプリをやめると、元に戻る」

そう感じている方は、LINEで【土台チェック】と送ってください。

今飲んでいるもの、食べられている量、お腹の状態、症状が出る時期、夜の状態。

この順番で、何から見るかを一緒に決めます。

必要な方には、初回限定6,900円で、アトピー整体の初回相談・施術もご案内しています。

アトピー整体で何をするのか、初回の流れと料金はこちらにまとめています。

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名古屋・本山整体サロン
吉川真介

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愛知県名古屋市千種区本山
東山線 本山駅から徒歩1分

〒464-0819
愛知県名古屋市千種区四谷通1丁目23
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本山整体サロン

#名古屋整体 #本山整体 #千種区整体 #名東区整体 #大豆イソフラボン #エクオール #女性ホルモン #エストロゲン #腸内環境 #更年期 #生理前 #体質改善 #本山整体サロン

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(本文で触れた資料)
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[1]大豆イソフラボンの安全な一日摂取目安量の上限(アグリコンとして70〜75mg/日)、および特定保健用食品による上乗せ摂取の上限(30mg/日)。評価は濃縮・強化された食品を対象としたもので、大豆食品そのものの安全性を問題としたものではない。
食品安全委員会
https://www.fsc.go.jp/sonota/kikansi/9gou/9gou_1_6.pdf

[2]錠剤・カプセル等で大豆イソフラボンを濃縮・強化した食品について、一日当たりの摂取目安量をアグリコンとして30mgを超えないよう設定する旨の整理。
厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001rk5r-att/2r9852000001rkk6.pdf

[3]エクオール産生者の割合(日本人で約5割、欧米人で約3割という報告の紹介)。
製品評価技術基盤機構(NITE)/Akaza et al. を引用
https://www.nite.go.jp/nbrc/mifup/note/view/59

[4]大豆イソフラボンと甲状腺機能。ヨウ素が充足した健常者では甲状腺機能への悪影響を示す証拠は乏しい。
Messina M, et al.(総説)
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/16571087/

[5]日本の大豆需要量の用途別内訳。食品用(豆腐・納豆・煮豆等)は約3割、油糧用(搾油向け)は約3分の2。年度により数値は変動する。
農林水産省「大豆をめぐる事情」(大豆のホームページに掲載)
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/daizu/

[6]大豆油にイソフラボンはほとんど含まれず、脱脂した大豆かす(ミール)側に残る。イソフラボンは水に溶けやすい性質のため、搾油の工程で油側に移行しない。
Eldridge AC, J Agric Food Chem.(1974)ほか、脱脂大豆粉と粗油のイソフラボン含量を比較した分析報告

[7]エクオールと閉経後女性のほてり。無作為化比較試験のシステマティックレビュー・メタ解析。該当6件(779名)を抽出し、5件(728名)を統合。ほてりのスコア低下が有意と報告されている。ただし統合された5件のうち2件では有意な効果が示されていない。著者の一人はサプリメント製造企業に所属。
Daily JW, et al. J Med Food. 2019
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30592686/

[8]エクオールを産生できない閉経後日本人女性160名を対象に、S-エクオール10mg/日を12週間投与した二重盲検試験。ほてりおよび首・肩のこりの軽減が報告されている。
Aso T, et al. J Womens Health(Larchmt). 2012(本文[7]のメタ解析に含まれる試験の一つ)

[9]国内の整理。更年期障害の治療としてホルモン補充療法・向精神薬・漢方療法が保険診療に位置づけられ、補完代替医療のうちエクオールについては「一定の有効性が示唆されている」とされる。他の補完代替医療は十分な根拠が得られていないと整理されている。
厚生労働科学研究費補助金 研究報告書
https://mhlw-grants.niph.go.jp/system/files/report_pdf/202509005A-buntan2_1.pdf

[10]海外の評価。植物エストロゲンやハーブなどの天然物が更年期症状を緩和するとは明確に示されていない。
厚生労働省eJIM(米国NCCIH情報の翻訳)
https://www.ejim.mhlw.go.jp/pro/overseas/c05/11.html

[11]大豆食品100gあたりの大豆イソフラボン含有量(アグリコン換算の平均値)。豆乳24.8mg、納豆73.5mg、豆腐20.3mg、きな粉266.2mg、大豆140.4mg、みそ49.7mg。豆乳は調査対象3件で7.6〜59.4mgの幅があり、最大約8倍の差。1998年の調査時点のデータであり、現在流通するすべての製品の差を示すものではない。出典は厚生科学研究(1998年)の調査研究で、食品安全委員会の評価に用いられたもの。
厚生労働省「大豆イソフラボンを含む特定保健用食品の安全性評価に関するQ&A」
https://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/02/h0202-1a.html

2026.10.27

アトピー

エストロゲンは、本当に女性の味方なのか?|女性を守るホルモンの、もう一つの顔 ——「女性ホルモンは味方」で止まっていると、見えないものがあります—— 名古屋・本山整体サロン 吉川真介

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生理痛も筋腫も内膜症も。味方のはずの女性ホルモンを「止める」のが治療です
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——女性ホルモンお悩みシリーズ①/生理痛・生理不順・更年期・子宮筋腫・子宮内膜症・チョコレート嚢胞・不妊——

名古屋・本山整体サロン 吉川真介

「ホルモンバランスですね」

この一言で、何年も止まっている方がいます。

生理痛が重くて、毎月薬が手放せない。

周期が乱れて、いつ来るのか分からない。

筋腫があると言われて、半年ごとに経過を見ている。

内膜症。チョコレート嚢胞。

妊活が、思っていたより長くなっている。

更年期に入ってから、眠れない。

行く科は違っても、返ってくる言葉はだいたい同じです。

「ホルモンバランスの影響ですね」

言われた瞬間は、納得します。

ずっと分からなかった不調に、やっと名前が付いたからです。

でも——

原因の名前は、もらった。

体は、変わっていない。

来月も、同じ週が来ます。

朝、鏡を見て、今日はどっちだろうと確かめる。

そして病院に行くと、また同じ言葉が返ってくる。

ここで、ひとつ聞いてください。

女性ホルモンは、女性の味方だと言われます。

骨を守る。肌を守る。血管も、脳も守る。

それなのに——

そのホルモンの働きを「止める薬」が、病気の治療に使われています。

味方なら、なぜ止めるんでしょうか。

ここが、「ホルモンバランス」の中身に入る入口です。

名古屋市名東区・千種区で、アトピーや慢性不調の方を診続けて15年以上。

僕自身も、生まれてすぐから40年、アトピーでした。

その中で、女性ホルモンの話は何百回もしてきました。

その何百回で、いちばん多く聞いたのがこれです。

「ホルモンバランスだと言われました」

「で、どうすればいいかは、聞けていません」

原因の名前をもらうことと、体が変わることは、別の話です。

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同じホルモンが、骨を守り、筋腫を育てます
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エストロゲンは、女性の体にとって欠かせないホルモンです。

骨の健康を支える。

皮膚や粘膜の状態に関わる。

妊娠できる体を整える。

減ってくれば、ほてり、発汗、眠りの浅さ、乾き、骨密度の低下といった変化が出てきます。

女性ホルモンは大切。

ここまでは、間違っていません。

でも、こんな話を聞いたことはありませんか。

子宮内膜症。

子宮筋腫。

ホルモン受容体陽性の乳がん。

子宮体がん。

——これらの治療や予防では、エストロゲンの作用を「抑える」方向が重要になります。

味方なら、なぜ抑えるんでしょうか。

ここで、多くの人が持っている物差しが崩れます。

多ければ健康、少なければ不健康。

その見方では、説明がつかないんです。

【病気ごとに、関係の形が違います】

子宮内膜症は、病変の中でエストロゲンが作られていることや、炎症との関係が研究されています。

チョコレート嚢胞は、その内膜症が卵巣にできたものです。

だから「卵巣の病気」というより、内膜症の一つの形として扱われます。

ここは、分けておきたいところです。

卵巣嚢腫には、いろいろな種類があります。

全部がホルモンの話ではありません。

その中でチョコレート嚢胞は、エストロゲンとの関係が調べられているタイプです。

子宮筋腫は、エストロゲンやプロゲステロンなどが増殖に関わります。

乳がんは、ホルモン受容体が陽性のタイプでは、エストロゲンの作用を抑える治療が柱になります。

ただし、乳がんのすべてがエストロゲン依存性ではありません。

受容体が陰性のタイプもあり、その場合は治療の考え方が変わります。

子宮体がんも、プロゲステロンの歯止めがかからないままエストロゲンの作用が続くことが、リスクと関係します。

ここだけ分けておきます。子宮頸がんは別で、主にHPVの感染が関係しています。

病名を並べたいのではありません。

言いたいのはこれです。

「女性ホルモンは多いほど健康にいい」という説明だけでは、どうしても足りないんです。

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生理痛の薬が減らしているのは、痛みの「材料」です
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生理痛のとき、何を飲んでいますか。

ロキソプロフェン。

イブプロフェン。

このあたりが多いです。

非ステロイド性抗炎症薬と呼ばれるものです。

もちろん、鎮痛薬です。痛みは軽くなります。

でも、効き方が少し変わっています。

痛みの信号を止めているのではありません。

痛みを起こしている物質そのものを、作らせない薬です。

プロスタグランジンと呼ばれる物質です。

生理痛のいちばんの原因は、子宮が強く縮むことです。

その収縮を起こしているのが、プロスタグランジンです。

炎症のときに増える物質で、PGE2もその仲間です。

ここからが、知られていない話です。

子宮内膜症の病変では、その場所でエストロゲンが作られていることが報告されています。

そして、それを押しているのがPGE2です。

炎症の物質が、ホルモンを作る側を強めている。

作られたホルモンが、また炎症を押す。

輪になっています。

つまり、こうなります。

毎月飲んでいるその薬は、炎症の物質を減らす薬で——

その炎症の物質は、組織でエストロゲンを作る側を押している。

痛みと、炎症と、ホルモンが、一本の線でつながっています。

毎月の痛みを「我慢が足りないだけ」と言われてきた方は、ここで見方が変わります。

ここは混ぜないでおきます。

生理痛が強い、イコール内膜症がある、ではありません。

でも——

年々強くなっている生理痛。

薬が効かなくなってきた生理痛。

生理以外のときも痛む。

ここは、婦人科で一度みてもらう話です。

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生理不順は、卵巣が壊れたからではありません
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周期の指示を出しているのは、卵巣ではありません。

脳の側です。

視床下部と下垂体から指示が出て、それを受けて卵巣が動いています。

体重が急に落ちたとき。

強いストレスが続いたとき。

運動量が一気に増えたとき。

周期が乱れたり、止まったりすることがあります。

卵巣が壊れたからではありません。

指示を出す側が、今は妊娠させる時期ではないと判断して、下ろしているんです。

ここでも、量の話では終わっていません。

【不妊も、ホルモンの数字だけの話ではありません】

排卵が起きているか。

内膜症や筋腫が、場所の条件を変えていないか。

内膜が、受け入れられる状態になっているか。

関わるところが、いくつもあります。

どれか一つの数値が正常でも、全体が揃っていないことがある。

はっきり書いておきます。

不妊の検査と治療は、婦人科と生殖医療の仕事です。

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全部、女性ホルモンのせいにしていませんか
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生理痛が重い。

生理前になると、寝込むほどつらい。

更年期になってから、眠れない。

肌荒れや顔の赤みまで、ひどくなってきた。

これ全部、女性ホルモンのせいにしていませんか。

先に言っておきます。

整体でエストロゲンの値が正常化する、酵素の働きが変わる、婦人科の病気やがんが治る——こういう話はしません。

診断と治療は、医療機関の仕事です。

ここまで挙げてきた症状が全部エストロゲンのせいだ、という話でもありません。

症状や病気によって、ホルモンとの関係の強さも、分かっていることの量も、まったく違います。

そのうえで、僕が見ているものを書きます。

ホルモンの数値ではありません。

その人の身体で、何が重なっているのかです。

一つ、時期です。

症状が出るのは周期のどこか。排卵の前か、後か、生理の直前か。

ピルやホルモン剤を使い始めた時期と、症状が始まった時期が重なっていないか。

二つ、範囲です。

同じ週に、皮膚以外も動いていないか。お腹、頭痛、鼻、口の中、眠りの浅さ。

三つ、戻る力です。

息が浅いまま、一日が終わっていないか。

胃腸が動いて、ちゃんと出ているか。

夜に、戻れているか。

同じ生理前が来ても、この三つが違うと崩れ方が変わります。

ホルモンを変えることと、身体の状態を変えることは、同じではありません。

だから、まだ取り組めることがあります。

「ホルモンバランスですね」で止まっていた人が、ここから動くことがあるんです。

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20代後半の男性の骨が、まだ子どものままだった
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ここで、一度女性の話から離れます。

ある男性の症例報告があります。

20代後半。

背が伸び続けていました。

手首のレントゲンを撮ると、骨の成長線がまだ閉じていない。

大人の年齢で、骨が子どものままだったということです。

血液を調べると、エストロゲンが検出できないほど低い。

生まれつき、エストロゲンを作る酵素が働かない体質でした。

エストロゲンを補充したところ、成長線が閉じ、骨密度も改善しました。

——男性です。

男性の骨にはテストステロンも必要です。そこは変わりません。

ただ、仕上げにはエストロゲンも要る。

【エストロゲンは「女性だけのホルモン」ではありません】

では、男性の体のどこで、エストロゲンが作られているのか。

ここから、今日いちばん面白い話に入ります。

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エストロゲンは、卵巣だけで作っているわけではありません
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ここは、このシリーズの背骨になる話です。

エストロゲンを作っているのは、卵巣だけではありません。

脂肪組織。

皮膚。

そして、炎症を起こしている組織。

ここでも作られていることが分かっています。

材料になるのは、男性ホルモンです。

それを女性ホルモンに変える酵素が、体のあちこちにあります。

だから、こうなります。

血液検査で測っているのは、血の中を流れている量です。

その場所で働いている量とは、別です。

卵巣が止まっても、作る場所は残っている。

更年期以降の話が、ここでつながってきます。

この仕組みは、シリーズの後半で正面から扱います。

ここでは、一つだけ覚えておいてください。

ホルモンの話を、卵巣と血液検査だけで閉じないこと。

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更年期は、減るだけの話ではありません
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更年期は「エストロゲンが減る時期」と説明されます。

全体の流れとしては、その通りです。

ただ、減り方は一直線ではありません。

閉経に向かう時期は、ホルモンの値が大きく揺れることがあります。

高い日と低い日の差が、それまでより大きくなる。

そして、この揺れの大きさと気分の症状との関連を調べた報告があります。

ここは研究が進んでいる段階で、どちらがつらいかは人によって違います。

ただ、ひとつ言えることがあります。

年に一回の採血では、この揺れは捉えられません。

一点の数字は、その日の値でしかないからです。

だから「検査は正常でした」と言われても、症状のある時期の体で何が起きていたかは、その数字からは分かりません。

もうひとつ。

更年期のホルモン療法については、必要な人には有効な選択肢です。

ほてり、睡眠、腟や尿路の症状、骨のことまで含めて、婦人科で相談する価値があります。

僕は、それを否定しません。

そのうえで、です。

薬で補うかどうかの判断と、なぜその症状が出ているのかを考えることは、同時に進められるはずです。

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僕が本当に問題だと思っていること
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医師を責めたいわけではありません。

限られた時間で診て、必要な治療を出す。その仕事に文句はありません。

僕が引っかかっているのは、説明が単純化されすぎたまま、そこで止まってしまうことです。

「ホルモンバランスですね」。

その一言だけでは、何が起きているのかまでは分かりません。

どのホルモンが、周期のどの時期に、どの組織で、どう働いて、それがなぜその症状になるのか。

そこを飛ばして、名前だけ付けた状態です。

「検査は正常です」。

それは、体のすべてが正常という意味ではありません。

正常だった時点で思考が止まると、見えなくなるものがあります。

もう一度聞きます。

原因の名前が分かって、あなたの体は変わりましたか。

名前がついただけで、毎月同じことが起きているなら——

まだ、中身を見ていないということです。

そして、これがいちばん言いたいことです。

症状を抑えることと、なぜその症状が起きるのかを考えることは、別の話です。

痛みが強ければ、抑える必要があります。

炎症が強ければ、抑える必要があります。

それは必要な医療です。

でも、抑えている間に、背景を考える時間があってもいいはずなんです。

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今日の結論
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女性ホルモンは、女性の味方です。

それは本当です。

でも、それだけでは足りません。

男性の骨の仕上げにも関わっているホルモンであり、その同じホルモンの作用を抑える薬が、病気の治療に使われています。

足りなくても困る。

効きすぎても困る。

そして——

血液の数字が同じでも、受け取る組織の状態が違えば、起きることは変わります。

エストロゲンは、卵巣だけで作られているわけでもありません。

ここまで来ると、最初の質問の形が変わってきます。

「エストロゲンは多いのか、少ないのか」ではありません。

「どこで、どのくらい、どんな環境で働いているのか」です。

このシリーズは、女性ホルモンを怖がらせるための記事ではありません。

女性ホルモンを、正しく疑うための記事です。

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次回
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この記事は、「原因の名前が分かっても、体は変わっていない」という話から始まりました。

次回は、その裏返しです。

体にいいと言われるものを、足してきた人の話です。

大豆です。

納豆は体にいい。豆乳は女性ホルモンにいい。大豆イソフラボンは更年期の味方。

——そう言われて、食べてきましたよね。

では、同じ形で聞きます。

それで、あなたの体は変わりましたか。

イソフラボンは、構造がエストロゲンに似ています。

だから「女性ホルモンに似たものを足す」という考え方で勧められます。

でも、今日読んだとおりです。

問題は、量ではありませんでした。

どこで、どのくらい、どんな環境で働いているか、でした。

さらに言えば——

同じ豆乳を飲んでも、体の中でできる物質が人によって違います。

それを決めているのは、卵巣ではありません。

腸です。

ここが、次回の話です。

次回は、こちらです。

え? 大豆って女性の味方じゃないの?|大豆イソフラボンの嘘とホント

https://motoyama-seitai.com/blog?wgd=blog-786

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「生理痛が重くて、毎月薬が手放せない」

「筋腫も内膜症も、経過を見るだけで何年も経っている」

「婦人科では異常なしと言われたのに、不調が続いている」

「更年期から、肌も眠りも変わってしまった」

「生理前になると、決まって肌が崩れる」

そう感じている方は、LINEで【土台チェック】と送ってください。

症状が出る時期、周期との関係、薬やホルモン剤を変えた時期、食べられている量、夜の状態。

この順番で、何から見るかを一緒に決めます。

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(本文で触れた資料)
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[1]アロマターゼ欠損症(CYP19A1遺伝子の変異)の男性例。成長線が閉じない、骨密度が低い、血中エストラジオールが検出困難。エストロゲン補充で改善。
Aromatase Deficiency, a Rare Syndrome: Case Report.
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC3701920/

[2]アロマターゼ欠損症の男性に対する経皮エストラジオール投与。血中エストラジオールが一定の水準を超えてから、成長線の閉鎖と骨密度・骨代謝マーカーの改善がみられた。
Bone(症例報告)

[3]子宮内膜症におけるエストロゲン産生と代謝。病変でのアロマターゼの異常発現、PGE2とCOX-2を介した正のループ、17β-HSD2の低下。
Bulun SE, et al. Estrogen production and metabolism in endometriosis.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/11949967/

[4]子宮内膜症に対するアロマターゼ阻害薬。痛みの軽減が報告されている。骨密度の監視が必要。
Pavone ME, Bulun SE.(総説)

[5]閉経移行期におけるエストラジオールの変動と気分症状の関連。変動の大きさと抑うつ症状の関連を報告する研究があるが、評価の頻度によって結果が分かれている。
Frontiers in Global Women's Health(総説)
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC8712488/

[追記]生理痛とプロスタグランジンについて
原発性の月経痛(器質的な病気がない月経痛)の主な原因が、子宮内膜で作られるプロスタグランジンによる子宮筋の過剰な収縮と虚血であることは、産婦人科学の確立事項。非ステロイド性抗炎症薬がシクロオキシゲナーゼ(COX)を阻害してプロスタグランジンの産生を抑えることも薬理学の確立事項。本文では、この仕組みと、本文中で触れたPGE2が病変部のアロマターゼを押すという報告を、同じプロスタグランジンの系として並べている。生理痛が強いことが子宮内膜症の存在を示す、という意味ではない。

2026.10.22

アトピー

生理前になるとアトピーが悪化する人へ|女性ホルモンは、いつでも味方とは限りません ——毎月一回、体の弱いところが強制的に表に出る週があります—— 名古屋・本山整体サロン 吉川真介

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生理前になるとアトピーが悪化する人へ|女性ホルモンは、いつでも味方とは限りません
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——毎月一回、体の弱いところが強制的に表に出る週があります——

名古屋・本山整体サロン 吉川真介

毎月、同じ週です。

生理が始まる一週間くらい前。

首がかゆくなる。

顔がヒリヒリして、いつもの保湿剤が刺さる。

夜、無意識に掻いていて、朝に跡がついている。

そして生理が始まると、スッと楽になる。

——で、また次の月も同じことが起きる。

このパターンに気づいている人は、だいたい一度は言われています。

「生理前はホルモンバランスが崩れるからね」。

言われて、なんとなく納得して、帰ってくる。

でも、次の月もまた同じように崩れる。

名古屋市名東区・千種区で、アトピーや慢性不調の方を診続けて15年以上。

僕自身も、生まれてすぐから40年、アトピーでした。

その中で、この「毎月同じ週」の話を、何百回と聞いてきました。

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まず、気のせいではありません
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2025年に、系統レビューが出ています。

16の研究を集めて検討したものです。

結論は、こうでした。

どの文献も一致して、生理前にアトピーのコントロールが悪くなることを認めている。

しかも、たいていは生理が始まる前の一週間です。

——あなたが感じている通りの時期です。

ただし、著者自身がこう書いています。

既存の研究の質は低い。

そして、生理前の悪化に対する治療の方法については、ほとんど証拠がない。

ここが、今の位置です。

起きていることは認識されている。

でも、どうすればいいかは整理されていない。

だから、婦人科でも皮膚科でも「生理前はそういうものだから」で終わってしまう。

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でも、「ホルモンのせい」で終わらせると、来月も同じです
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ここが、この記事でいちばん言いたいことです。

生理前に崩れる人を見ていて、気づいたことがあります。

崩れる場所が、毎月ほぼ同じなんです。

首の人は、ずっと首。

顔の人は、ずっと顔。

手の人は、ずっと手。

——ホルモンは血液に乗って、全身をめぐっています。

全身に同じように届いているのに、なぜ毎月同じ場所から崩れるんでしょうか。

そこが、もともと弱いからです。

ホルモンが、崩す場所を決めているのではありません。

弱いところが、先に出ているだけです。

だから僕は、こう見ています。

生理前の一週間は、体の余力が落ちる週です。

そして余力が落ちたとき、いちばん薄いところから先に崩れる。

毎月一回、弱点が強制的に表に出される週。

——テストみたいなものです。

しかも、毎月採点されます。

ここが分かると、見方が変わります。

その週を「ホルモンのせい」にして通り過ぎるのは、毎月届く答案を、見ずに捨てているのと同じです。

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エストロゲンは、いつでも味方とは限りません
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ここで、ホルモンの側の話もしておきます。

エストロゲンといえば、女性らしさを保ち、骨や血管や皮膚を支えるホルモンです。

それは、その通りです。

でも、エストロゲンには免疫に働きかける作用もあります。

しかも、その作用は一方通行ではありません。

ある条件では、炎症を抑える方向に。

別の条件では、免疫の反応を強める方向に。

同じホルモンが、状況によって逆の顔を見せます。

つまり、多ければ健康、少なければ不健康、という話ではないんです。

ここ、覚えておいてください。

問題になるのは、量だけではありません。

変動の幅。

ほかのホルモンとのバランス。

そして、受け取る側の組織の状態です。

同じ量のホルモンが流れていても、受け取る皮膚や粘膜の状態が違えば、出方が変わります。

だから、同じ生理前でも、崩れる人と崩れない人がいる。

そして同じ人でも、年によって崩れ方が変わる。

——血液検査のホルモン値だけを見ていても、ここは説明できません。

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その週、皮膚だけが崩れていますか
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ここ、思い出してみてください。

生理前の一週間。

便は、どうなっていますか。

出なくなる人。

逆にゆるくなる人。

お腹が張って、食べたあとに苦しくなる人。

胃のもたれが出る人。

頭痛が来る人。

鼻がつまる人。

口の中が荒れる人。

眠りが浅くなって、夜中に起きる人。

——同じ週に、皮膚以外も動いていませんか。

ここが大事です。

皮膚だけが崩れているのではありません。

体のあちこちが、同じ週に一段落ちています。

その中で、いちばん目に見えるのが皮膚だということです。

だから、皮膚だけを強化しようとしても、追いつかない。

そして、便と睡眠が同じ週に落ちているなら——

皮膚の材料を作る側と、修復する時間の側が、同時に細くなっているということです。

掻いた跡が残りやすいのも、戻るのに日数がかかるのも、ここが絡んでいます。

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更年期になると、その「毎月」が不規則になります
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ここも、つながっています。

更年期に入ると、エストロゲンの量は、全体として減っていきます。

ただ、減り方は一直線ではありません。

エストロゲンもプロゲステロンも、分泌が不規則に揺れます。

ここが、更年期のややこしさです。

生理前という「読める波」だったものが、読めない波に変わる。

今まで「生理の一週間前」だったはずの悪化が、いつ来るか分からなくなる。

そして、毎月の予測が立たなくなると、人は対策をやめます。

——その時期に、肌が一気に崩れる人がいます。

ここは言い切っておきます。

「減ったから悪くなる」とも、「増えたから悪くなる」とも言えません。

幅の大きい変動そのものが、体にとっての負荷になります。

だから、更年期に入る前に、崩れ方の小さい体にしておいたほうが楽です。

毎月の波で練習できるうちに、やっておく価値があります。

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毎月、同じ週に薬を増やして回している人へ
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はっきり書きます。

生理前に強めの薬を使って乗り切るのは、間違いではありません。

炎症が強い週に抑えるのは、必要なことです。

そこは否定しません。

でも、一つだけ分けて考えてください。

今月の火を消すことと、来月また同じ場所から火が出ないようにすることは、別の仕事です。

毎月、同じ週に。

毎月、同じ場所から。

同じように火が出ているなら——

その場所の床が、もともと燃えやすいということです。

消す道具だけを強くしていっても、床は変わりません。

【抑える計画と、崩れにくくする計画は、同時に走らせないと終わりません】

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三周期分、書いてください
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やってほしいことは、一つだけです。

カレンダーに書いてください。

生理が始まった日。

かゆみや湿疹が出た日。

それが出た場所。

便が止まった日、ゆるかった日。

夜中に起きた日。

——一周期では分かりません。

三周期、必要です。

三か月分を並べると、だいたい見えてきます。

出る時期が、周期のどこに固まっているか。

場所が、毎回同じか。

皮膚より先に動いているものがあるか。

これが分かると、話が変わります。

「生理前はひどくなるんです」から、「排卵の二日後からお腹が止まって、その三日後に首が出ます」になる。

後者は、手が打てます。

ここに、薬を変えた時期も重ねてください。

ピルやホルモン剤を使い始めた時期と、症状が始まった時期が重なっている人がいます。

これは次回、正面から書きます。

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うちで見ているところ
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先に言っておきます。

これは、医学的に確立したアトピー治療の順番ではありません。

僕が現場で、何から見ているかという順番です。

一つ、その週の予定です。

余力が落ちる週に、いちばん予定を詰めている人がいます。

生理前にイライラして、勢いで予定を入れてしまう人もいます。

そこを一段ゆるめるだけで、落差が小さくなる人がいます。

二つ、お腹です。

生理前に止まるなら、その週の前から見ます。

出ていかないまま詰まっている状態で、皮膚の調子だけ良くなることは、まずありません。

三つ、夜です。

その週、何時に寝て、何回起きているか。

崩れる週に睡眠まで削れていると、修復する時間が足りません。

四つ、流すことです。

骨盤のあたり、腰、お腹の深いところ。

生理前に固まる人は、本当に固まります。

そこを動かして、血流とリンパの流れを戻していく。

うちの施術でやっているのは、ここです。

五つ、崩れたあとの日数です。

いちばん見ているのは、ここです。

崩れた日数ではなく、戻る日数。

先月は七日かかった。

今月は四日で戻った。

——これが、変わってきているサインです。

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体質は、一つの塊ではありません
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「生理前に崩れる体質だから」。

そう言われると、動かしようがないものに聞こえます。

でも、体質というのは一つの塊ではありません。

何に過敏なのか。

どの粘膜が弱いのか。

食べたものが、ちゃんと入って出ているのか。

夜に回復できているのか。

緊張が抜ける時間があるのか。

——分解すれば、変えられるところと、変えられないところに分かれます。

周期があること自体は、変えられません。

でも、その週に落ちる余力の量は、変えられます。

落差が小さくなれば、同じ周期でも崩れ方が変わります。

【周期は変えられない。そのときの体の条件は変えられる】

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「毎月、生理前の一週間だけ崩れる」。

「場所が毎回同じで、そこばかり繰り返している」。

「ホルモンバランスですねと言われて、それで終わっている」。

そう感じている方は、LINEで【土台チェック】と送ってください。

周期のどこで出るか、どこに出るか、便と夜の状態、薬を変えた時期。

そこから、何が先かを一緒に決めます。

必要な方には、初回限定6,900円で、アトピー整体の初回相談・施術もご案内しています。

アトピー整体で何をするのか、初回の流れと料金はこちらにまとめています。

https://motoyama-seitai.com/online

生理前の悪化は、気のせいではありません。

医学の側でも認識されています。

でも、「ホルモンのせい」で止まってしまうと、来月も同じ週に同じ場所が崩れます。

ホルモンは、崩す場所を選んでいません。

弱いところが、先に出ているだけです。

毎月一回、体がどこから崩れるかを教えてくれている週がある。

——そう思って見てみてください。

名古屋・本山整体サロン
吉川真介

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愛知県名古屋市千種区本山
東山線 本山駅から徒歩1分

〒464-0819
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本山整体サロン

#名古屋整体 #本山整体 #千種区整体 #名東区整体 #アトピー #生理前 #女性ホルモン #PMS #更年期 #自律神経 #体質改善 #アトピー整体 #本山整体サロン

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(本文で触れた資料)
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McSwiney E, et al. Impact of the menstrual cycle on exacerbations of atopic dermatitis: a systematic review.
Clinical and Experimental Dermatology. 2025.

2026.10.13

アトピー

④男性の薄毛と女性ホルモン|テストステロン・DHT・肝臓・腸はどう関係するのか ——「遺伝だから」で止まっている人が、いちばん損をしています—— 名古屋・本山整体サロン 吉川真介

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男性の薄毛と女性ホルモン|テストステロン・DHT・肝臓・腸はどう関係するのか
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——「遺伝だから」で止まっている人が、いちばん損をしています——

名古屋・本山整体サロン 吉川真介

スマホのカメラを、頭の上にかざしたことがありますか。

自分のつむじを、見るためです。

一回見てしまうと、何回も見ます。

角度を変える。

光を変える。

——どの角度でも、同じです。

風呂上がりの排水口。

洗面台に落ちた毛。

枕。

そして、何年か前の写真。

比べると、はっきり分かる。

そこで、だいたいこう結論します。

「親父もそうだったから」。

「遺伝だから、仕方ない」。

名古屋市名東区・千種区で、アトピーや慢性不調の方を診続けて15年以上。

僕自身も、生まれてすぐから40年、アトピーでした。

その中で、男性の抜け毛の相談も、かなりの数を受けてきました。

そして、遺伝の話で止まっている人を見ると、いつも思います。

遺伝は、変えられません。

——でも、だからといって、ほかの原因まで放置していい理由にはなりません。

髪が薄くなる理由は、AGAだけではないんです。

③はコチラ

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まず、仕組みだけ押さえてください
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男性の薄毛については、ここはもう確立しています。

テストステロンという男性ホルモンがあります。

これが、5α還元酵素という酵素によって、DHTという別の物質に変換されます。

このDHTが、毛包にある受け皿にはまると、毛が伸びる期間が短くなります。

すると、どうなるか。

一回ごとに、少し細く。

少し短く。

生え変わるたびに、毛が小さくなっていきます。

——抜け落ちて終わりではなく、縮んでいくんです。

だから、産毛みたいな毛が残ります。

そして、出る場所が決まっています。

前の生え際と、頭頂部。

側頭部と後頭部は、残ります。

同じ人の、同じ頭で。

同じ血液が流れているのに、場所で結果が違う。

——なぜか。

毛包の側の、感受性が違うからです。

ここ、大事なので繰り返します。

問題は、血の中のホルモンの量だけではありません。

受け取る側が、どれだけ反応するか。

ここで決まります。

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「男性ホルモンが多いやつが禿げる」は、誤解です
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これ、いまだに言われています。

筋トレすると禿げる。

男らしいやつは禿げる。

——そんな単純な話ではありません。

血中のテストステロンが高い人が必ず薄くなるわけではないんです。

決めているのは、二つです。

一つ、変換される量。

もう一つ、毛包がどれだけ反応するか。

つまり、同じ材料を持っていても、工場の設定が違えば結果が変わる。

遺伝が関わっているのは、主にこの「設定」の部分です。

そして、ここからが本題です。

設定そのものは、変えられません。

でも、その設定に、別の原因が重なっていることがあります。

——そこは、分けて考えられます。

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ここで、女性ホルモンが出てきます
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意外に思われるかもしれません。

男性の体でも、エストロゲンは作られています。

どこで作られるか。

主に、脂肪組織です。

脂肪には、アロマターゼという酵素があります。

この酵素が、男性ホルモンをエストロゲンに変換します。

つまり——

体脂肪が増えれば、変換される場所が増えます。

ここで、勘違いしないでください。

「じゃあ太ればエストロゲンが増えて、髪が助かるのか」。

そうはなりません。

毛の話を決めているのは、DHTの側です。

体脂肪が増えて困るのは、別の面です。

内臓脂肪が増えた状態では、体の中で弱い炎症が続きやすくなります。

血糖やインスリンの働きも変わってきます。

血管の末端の流れも落ちます。

——毛を作る工場は、体のいちばん端にあります。

そこは、優先順位がいちばん低い場所です。

体の中が静かで、流れが足りている状態でないと、回りません。

【「ホルモンが悪い」ではなく、「ホルモンの変換が起きている場所がどうなっているか」です】

脂肪は、ただ蓄えている袋ではありません。

ホルモンを作り変える、現役の工場です。

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そして、肝臓です
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ここは、あまり語られません。

肝臓は、性ホルモンの代謝に関わる臓器です。

使い終わったホルモンを処理する。

そして、ホルモンを運ぶたんぱくを作っている。

ホルモンは、血の中をただ漂っているわけではありません。

運び手にくっついて移動します。

くっついている分は、働きません。

離れている分だけが、働きます。

その運び手を作っているのが、肝臓です。

——だから肝臓の状態が変われば、働けるホルモンの割合も変わります。

ここで、はっきりした話をします。

肝臓の機能が大きく落ちた人に、こういう所見が出ることが知られています。

胸がふくらむ。

手のひらが赤くなる。

皮膚に細い血管が浮く。

体毛が薄くなる。

これらは、肝臓とホルモンがつながっていることの、分かりやすい証拠です。

もちろん、ここまでの状態は特別です。

でも、方向としては同じです。

お酒の量が多い。

健診で、脂肪肝と言われている。

γ-GTPが、毎年少しずつ上がっている。

——その体で、ホルモンの処理だけが完璧に回っていると考えるのは、無理があります。

ここは断定しません。

「脂肪肝だから薄毛になる」という話ではありません。

でも、髪の相談に来た男性の飲酒量と肝機能を聞かないのは、僕には考えられません。

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腸の話は、どこまで言えるか
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正直に書きます。

性ホルモンと腸内細菌が互いに影響し合うことは、研究されています。

腸内細菌の一部が、ホルモンの代謝や、腸と肝臓をめぐる循環に関わっていることも報告されています。

ただ、ここから「腸を整えれば髪が生える」までは、つながっていません。

そこは研究の途中です。

言い切れることは、もっと手前にあります。

毛は、たんぱくでできています。

作るのに、鉄と亜鉛が要ります。

それを体に入れるのは、胃と腸の仕事です。

食べていても、消化できていなければ入りません。

胃酸が足りていなければ、ミネラルは外れません。

——つまり、材料の話として、腸と胃は確実に関係します。

ここで線を引いておきます。

腸内細菌の種類をいじって髪を増やす、という話はしません。

食べたものが、ちゃんと入って、ちゃんと届いているか。

そこを見ます。

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男性でも、これは調べてください
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「男の薄毛は全部AGA」で片づけると、見落とします。

毛が一斉に休む側へ押し出される原因は、ほかにもあります。

甲状腺の働きが落ちている、または上がりすぎている。

急激に体重を落とした。

極端な糖質制限や、長い断食をした。

高熱が出た。

手術を受けた。

数か月、眠れない時期があった。

——どれでも起きます。

そして、二、三か月遅れて出てきます。

もう一つ、男性で大事な話をします。

鉄が足りないと言われた男性は、そこで止まらないでください。

男性は、生理で鉄を失いません。

それなのに鉄が足りないなら、どこかから出ている可能性を確認する必要があります。

胃や腸からの出血が隠れていることがあります。

——ここは、整体より先に医療機関です。

消化器を調べてください。

それから、形も見てください。

前の生え際と頭頂部から、ゆっくり進んでいるなら、よくあるパターンです。

でも、丸く抜けている。

境目がはっきりしている。

地肌が赤い、ジュクジュクしている、フケが厚い。

痛みがある。

——これは別の病気のことがあります。

皮膚科で見てもらってください。

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「遺伝だから」で止まる人へ
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遺伝は関わっています。

それは本当です。

ただ、ここは正直に書きます。

AGAそのものの進行を抑えることについては、医療機関で使われる内服薬や外用薬に、はっきりした根拠があります。

酒を減らせばAGAが止まる、という話ではありません。

僕が言いたいのは、別のことです。

その薄毛は、本当にAGAだけですか。

甲状腺は、確認しましたか。

鉄とたんぱくは、足りていますか。

この半年で、体重を落としませんでしたか。

眠れない時期が、ありませんでしたか。

——AGAがある人にも、別の脱毛要因が重なることはあります。

そして、重なっている分は、別に扱えます。

【AGAそのものと、AGAに重なっている不調を、分けてください】

全部を遺伝で説明してしまうと、この重なりが見つかりません。

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うちで見ているところ
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先に言っておきます。

これは、医学的に確立した薄毛治療の順番ではありません。

僕が現場で、何から見ているかという順番です。

一つ、首と後頭部です。

デスクワークの男性は、ここが固まります。

後頭部から首の付け根が、板のようになっている人がいます。

頭皮を指で動かしてみてください。

動かない人がいます。

張り付いたようになっている。

ここは、はっきりさせておきます。

頭皮をゆるめればAGAが止まる、とは言えません。

頭皮のマッサージで血流や毛の太さが変わったという小規模な報告はありますが、進行を抑えられるという段階の話ではありません。

僕がここを触るのは、別の理由です。

首から上が固まったままの体は、頭が重い、眠りが浅い、肩が上がらない。

その状態を放っておいて、ほかの条件だけ整えるのは無理があります。

うちの施術でやっているのは、そこです。

二つ、呼吸です。

肩で浅く吸っている人は、全身の循環が落ちます。

三つ、肝臓の負担です。

酒の量。

夜の食事の時間。

そして、寝ている時間。

肝臓は、24時間働いています。

休んでいる時間はありません。

だから、処理する量そのものを減らすほうを考えます。

四つ、胃腸です。

たんぱくが入って、鉄と亜鉛が届いているか。

胃がもたれる人は、まずそこからです。

五つ、時間軸です。

毛は、すぐには変わりません。

三か月単位で見ます。

そして、見るのは本数ではありません。

生えてきている毛が、細いままか、少し太くなってきたか。

そこです。

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「遺伝だから仕方ないと思っている」。

「健診で脂肪肝と言われていて、酒もやめられていない」。

「髪だけでなく、疲れも抜けなくなってきた」。

そう感じている方は、LINEで【土台チェック】と送ってください。

いつから変わったか、酒と夜の状態、健診の肝機能、食べられている量。

そこから、何が先かを一緒に決めます。

必要な方には、初回限定6,900円で、アトピー整体の初回相談・施術もご案内しています。

薄毛は、見た目の問題として扱われます。

でも体の中で起きているのは、ホルモンの変換と、代謝と、循環の話です。

どこで変換されているか。

誰が処理しているか。

材料が、いちばん端まで届いているか。

——髪が減ったのは、そのどこかが変わったサインです。

鏡を見て落ち込んで終わる話ではありません。

体の条件を見直す入口です。

名古屋・本山整体サロン
吉川真介

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2026.10.13

アトピー

③女性の薄毛・抜け毛は、髪だけの問題ではありません|産後・更年期・ピルとホルモンの関係 —髪は、体が足りなくなったときに、いちばん先に削られる場所です—— 名古屋・本山整体サロン 吉川真介

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女性の薄毛・抜け毛は、髪だけの問題ではありません|産後・更年期・ピルとホルモンの関係
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——髪は、体が足りなくなったときに、いちばん先に削られる場所です——

名古屋・本山整体サロン 吉川真介

最初に気づくのは、たぶん排水口です。

洗ったあと、指に絡む量が増えている。

枕にも落ちている。

ブラシに毎回つく。

そして、ある日。

分け目の地肌が、前より見えている気がする。

髪を結んだとき、ゴムが一周多く回る。

——気のせいだと思いたい。

でも、たぶん気のせいじゃありません。

名古屋市名東区・千種区で、アトピーや慢性不調の方を診続けて15年以上。

僕自身も、生まれてすぐから40年、アトピーでした。

抜け毛の相談は、アトピーの方からも、そうでない方からも、本当によく受けます。

そして、だいたい最初にこう言われています。

「女性ホルモンが減ってるからね」。

——それで終わっている人が、多すぎます。

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まず、髪はずっと伸び続けているわけじゃありません
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ここを知らないと、全部誤解します。

一本の毛には、寿命があります。

伸びる期間。

伸びるのをやめる期間。

抜けるのを待っている期間。

この三つを、ぐるぐる回っています。

伸びる期間は、数年あります。

そのあと、成長を止めて、抜け落ちる。

そして同じ穴から、また新しい毛が生えてくる。

大事なのは、ここです。

頭の毛は、一本ずつ別のスケジュールで回っています。

だから、普段は一気に抜けません。

毎日少しずつ、入れ替わっているだけです。

——では、どういうときに「一気に」抜けるのか。

スケジュールが、そろってしまったときです。

何かの出来事で、たくさんの毛が同時に「伸びるのをやめる」側へ押し出される。

すると、その二、三か月後に、まとめて落ちてきます。

ここ、覚えておいてください。

【抜け始めたのは今日でも、原因は二、三か月前にあることがあります】

今日の抜け毛を見て、今日のシャンプーを疑っても、たどり着きません。

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産後の抜け毛は、妊娠中に抜けなかった分の清算です
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ここ、意外に知られていません。

妊娠中、エストロゲンは高い状態が続きます。

そのあいだ、毛は伸びる期間に留まりやすくなります。

つまり、抜けるはずだった毛が、抜けずに残っている。

妊娠中に「髪が増えた」「ツヤが出た」と感じた人がいるのは、これです。

そして出産。

エストロゲンは、一気に下がります。

留まっていた毛が、いっせいに次の段階へ進む。

その二、三か月後に、まとめて落ちてきます。

——だから、産後の抜け毛は、髪が作れなくなったから起きるのではありません。

残っていた分の清算です。

ここが分かると、少し安心できると思います。

多くの場合、半年から一年くらいで落ち着いていきます。

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でも、戻らない人がいます
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ここからが現場の話です。

清算が終わったら、新しい毛を作る段階に入ります。

問題は、その材料と時間があるかどうかです。

産後の体で、何が起きているか。

夜、まとまって眠れていない。

食事が、立ったまま五分で終わる。

授乳で、栄養を持っていかれている。

鉄が、出産で大きく減っている。

胃腸が落ちて、食べても入っていかない。

——この状態で、新しい毛を作る順番が回ってくると思いますか。

体は、優先順位をつけます。

心臓、脳、呼吸。

ここは絶対に削れません。

髪は、生きるのに必要な器官ではありません。

だから、足りないときには後回しにされます。

【髪が戻らないのは、ホルモンが戻っていないからではなく、材料と時間が戻っていないからのことがあります】

産後一年経っても戻らない人を見ていると、ほとんどここです。

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更年期は、減った話だけでは終わりません
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更年期に入ると、分け目が目立ってきた、という相談が増えます。

これも「エストロゲンが減ったから」で説明されがちです。

半分は合っています。

でも、もう半分が抜けています。

女性の体にも、男性ホルモン側の物質があります。

量は少ないですが、ちゃんとあります。

エストロゲンが減ってくると、その影響が相対的に出やすくなるとされています。

ここで登場するのが、DHTです。

テストステロンが、5α還元酵素という酵素によって変換されたもの。

この物質が毛包に作用すると、毛が伸びる期間が短くなっていきます。

一回ごとに、少し細く、少し短く生えてくる。

——完全に抜け落ちるのではなく、毛が「小さくなっていく」んです。

だから、女性の薄毛はこういう形になります。

分け目が、だんだん広がる。

頭頂部の地肌が、光で透ける。

でも、前の生え際は比較的残る。

男性のように、はっきり禿げ上がる形になる人は少ないとされています。

ここは正直に書きます。

女性の薄毛を、男性ホルモンだけで説明しようとすると、無理が出ます。

研究の側でも、女性の場合はアンドロゲンの関与だけでは説明しきれないと書かれています。

遺伝、年齢、栄養、全身の状態。

——いくつも重なって起きています。

だから、ホルモンの数値を一回測って終わる話ではないんです。

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ピルやホルモン剤を変えたあとに抜けた人へ
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これも、現場でよく聞きます。

ピルを変えた。

ピルをやめた。

子宮の治療でホルモン剤を使い始めた。

——その数か月後から、抜け毛が増えた。

ホルモン環境が大きく動けば、毛のスケジュールもそろいやすくなります。

ここで厄介なのが、時間差です。

変えた直後には、何も起きません。

抜けてくるのは、二、三か月後です。

だから本人は、薬と結びつけません。

「季節の変わり目かな」「ストレスかな」で終わる。

——ここが、照らし合わせないと見つからない部分です。

やってほしいのは、これだけです。

薬を変えた月を、カレンダーに書く。

抜け毛が増えた月も、書く。

その二つの間隔を見る。

【薬を変えた月と、抜けはじめた月。二、三か月ずれて並んでいませんか】

もし重なっているなら、自己判断でやめるのではなく、処方した先生に伝えてください。

その薬には、それを使っている理由があります。

やめ方にも注意が必要なものがあります。

責めるためではなく、情報として伝える。それだけで十分です。

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ホルモンの前に、ここを飛ばさないでください
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ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。

「女性の抜け毛=女性ホルモン」で納得してしまうと、調べるべきものが調べられないまま終わります。

毛が一斉に休む側へ押し出される原因は、ホルモンだけではありません。

鉄が足りない。

甲状腺の働きが落ちている、または上がりすぎている。

急激に体重を落とした。

糖質やタンパクを極端に減らした。

高熱が出た。

手術を受けた。

大きな出来事があって、数か月眠れなかった。

——どれでも起きます。

そして、どれも、二、三か月遅れて出てきます。

特に女性は、鉄です。

生理があるだけで、毎月出ていきます。

出産で、大きく持っていかれます。

胃腸が落ちていれば、食べても入っていきません。

ここで一つ、はっきり言っておきます。

「貧血じゃないから大丈夫」と言われた人は、もう一歩だけ確認してください。

血の濃さが正常でも、貯金が空のことがあります。

その貯金のほうを見る項目があります。

——「ホルモンのせい」にしていたら、鉄が空っぽだった人を、僕は何人も見ています。

甲状腺も同じです。

疲れやすい、寒がりになった、むくむ、体重が増えた。

あるいは、汗が増えた、動悸がする、やせてきた。

こういうものが一緒にあるなら、調べる価値があります。

髪の相談で来て、別の答えが出ることは、わりとあります。

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本数は、数えなくていいです
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抜けた毛を数えている人がいます。

やめたほうがいいです。

一日に抜ける本数は、もともと幅があります。

洗った日と洗わない日で変わります。

数えても、心が削れるだけです。

見るのは、三つです。

一つ、分け目の幅。

二つ、結んだときの束の太さ。

三つ、頭頂部の地肌が、光で透けるかどうか。

そして、写真です。

同じ場所、同じ時間、同じ明るさで撮ってください。

三か月ごとで十分です。

毎日の鏡では、分かりません。

【今日の抜け毛ではなく、三か月前の写真と比べてください】

それと、もう一つ。

生えてきている毛を見てください。

分け目の際に、短くて細い毛が立ち上がってきているなら、作る動きは残っています。

そこが、いちばん大事な情報です。

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頭皮に湿疹やかゆみがある人へ
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アトピーの方に多い相談です。

掻いていると、毛は切れます。

炎症が続いている頭皮では、育ちも悪くなります。

ただ、「掻いたせい」で終わらせないでください。

頭皮は、血流の末端です。

首と肩が固まっている人は、そこから上が滞ります。

そして頭皮は、体の中でも皮膚が薄く、動きにくい場所です。

おでこや後頭部を指で動かしてみてください。

動かない人がいます。

張り付いたようになっている。

その状態で、毛を作る工場に材料が届くかどうか。

——僕はそこを見ています。

かゆみを抑えることは必要です。

でも、抑えている間に、届く条件のほうを変えておく。

その二つは、別の仕事です。

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うちで見ているところ
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先に言っておきます。

これは、医学的に確立した薄毛治療の順番ではありません。

僕が現場で、何から見ているかという順番です。

一つ、入っているかどうか。

タンパクと鉄が、食事で入っているか。

そして、胃腸がそれを受け取れているか。

食べていても、入っていない人がいます。

二つ、夜です。

髪は、余ったエネルギーで作られます。

眠れていない体に、余りはありません。

三つ、首と後頭部です。

ここが固まったままだと、上まで届きません。

頭皮の動き、呼吸の深さ、肩の高さ。

うちの施術でやっているのは、ここです。

四つ、時間軸です。

毛は、すぐには変わりません。

伸びる期間が数年ある器官です。

今日変えたことが見えるのは、数か月後です。

だから、三か月単位で見ます。

【髪は、いちばん結果が遅く出る場所です。だから、いちばん先に手をつける価値があります】

④男性の薄毛はコチラ

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「産後から抜け毛が止まらない」。

「更年期に入って、分け目が目立ってきた」。

「ピルを変えてから、髪が細くなった気がする」。

そう感じている方は、LINEで【土台チェック】と送ってください。

いつから抜け始めたか、その二、三か月前に何があったか、食べられている量、夜の状態。

そこから、何が先かを一緒に決めます。

必要な方には、初回限定6,900円で、アトピー整体の初回相談・施術もご案内しています。

髪は、生きるために必要な器官ではありません。

だから体は、足りなくなったときに、髪から削ります。

抜け毛が増えたということは——

体が「ここは後回しでいい」と判断したということです。

それは、髪の問題ではありません。

判断の前提になっている、体の条件の問題です。

女性ホルモンが減ったから、で終わらせないでください。

鉄も、甲状腺も、眠れた時間も、食べられた量も、全部その判断に入っています。

そして、そこは変えられます。

名古屋・本山整体サロン
吉川真介

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#名古屋整体 #本山整体 #千種区整体 #名東区整体 #薄毛 #抜け毛 #産後 #更年期 #女性ホルモン #鉄不足 #甲状腺 #体質改善 #アトピー整体 #本山整体サロン

2026.10.13

アトピー

②自分のホルモンに、過敏反応が起きることがあります|生理前のかゆみと、ホルモン剤を使い始めてからの湿疹——「女性ホルモンは味方」で、話が終わっていませんか—— 名古屋・本山整体サロン 吉川真介

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自分のホルモンに、過敏反応が起きることがあります|生理前のかゆみと、ホルモン剤を使い始めてからの湿疹
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——「女性ホルモンは味方」で、話が終わっていませんか——

名古屋・本山整体サロン 吉川真介

「生理前になると、顔が猛烈にかゆくなる」。

「排卵のあたりから、決まって湿疹が出る」。

「ピルを飲み始めてから、肌の調子がおかしい」。

「生理が始まると、スッと楽になる」。

——で、また来月も同じことが起きる。

こういう話を、よく聞きます。

皮膚科では、アトピー性皮膚炎。

婦人科では、ホルモンバランス。

——別の話として扱われて、そこで終わってしまう。

名古屋市名東区・千種区で、アトピーや慢性不調の方を診続けて15年以上。

僕自身も、生まれてすぐから40年、アトピーでした。

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生理前の悪化は、気のせいではありません
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まず、ここをはっきりさせておきます。

2025年、『Clinical and Experimental Dermatology』誌に系統レビューが出ています。

16の研究を集めて検討したものです。

結論は、こうでした。

どの文献も一致して、生理前にアトピーのコントロールが悪くなることを認めている。

しかも、たいていは生理が始まる前の一週間です。

——つまり、医学の側でも認識されている現象です。

ただし、著者自身がこう書いています。

既存の研究の質は低い。

そして、生理前の悪化に対する治療の方法については、ほとんど証拠がない。

認識はされている。

でも、どうすればいいかは、まだ整理されていない。

——それが今の位置です。

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エストロゲンは、いつでも味方とは限りません
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エストロゲンといえば、女性らしさを保ち、骨や血管や皮膚を支えるホルモンです。

それは、その通りです。

でも、エストロゲンには免疫に働きかける作用もあります。

しかも、その作用は単純ではありません。

ある条件では炎症を抑える方向に。

別の条件では、免疫の反応を強める方向に。

つまり——

多ければ健康、少なければ不健康、という話ではないんです。

ここで、うちがいつも言っていることを繰り返します。

問題になるのは、量だけではありません。

その変動の幅。

ほかのホルモンとのバランス。

そして、受け取る側の体の反応です。

更年期が、分かりやすい例です。

エストロゲンの量は、全体として減っていきます。

ただ、減り方は一直線ではありません。

エストロゲンもプロゲステロンも、分泌が不規則に揺れます。

その大きな変動が、皮膚の症状に関係している場合があります。

——「減ったから悪くなる」とも、「増えたから悪くなる」とも言い切れないんです。

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ところで、原料は何だと思いますか
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意外と知られていません。

エストロゲン。

プロゲステロン。

男性ホルモンのテストステロン。

——これらは全部、コレステロールから作られます。

ステロイドホルモンと呼ばれる仲間です。

そして、炎症を抑える薬として有名なステロイド。

体の中で同じ働きをしているコルチゾールも、同じ仲間です。

同じ原料から作られていても、体への働きはまったく同じではありません。

免疫を抑えるものもある。

免疫細胞の反応の仕方を変えるものもある。

つまり、性ホルモンは生殖のためだけに存在しているわけではないんです。

皮膚。

免疫。

血管。

脳。

腸。

——かなり広い範囲に作用しています。

だから、性ホルモンの変動が皮膚に出ても、何も不思議ではありません。

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しかも、工場が一部共通しています
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ここ、知っておいてほしいところです。

ストレスホルモンといえば、コルチゾールです。

出しているのは、副腎。

腎臓の上にある、小さな臓器です。

では、副腎はコルチゾールだけを出しているんでしょうか。

違います。

性ホルモンの材料になるホルモンも、ここから出ています。

DHEAと呼ばれるものが、その代表です。

つまり——

同じ原料から、同じ工場で、両方が作られている。

【ストレスのラインと、性ホルモンのラインは、別の建物にあるわけではありません】

そして、閉経後の話をします。

卵巣からのエストロゲンは、減っていきます。

では、体の中のエストロゲンはゼロになるのか。

なりません。

副腎や脂肪組織で作られたアンドロゲン(男性ホルモン側の物質)が、アロマターゼという酵素でエストロゲンに変換されます。

閉経後は、こちらが主な供給源になります。

ここ、もう一度読んでください。

【更年期以降、エストロゲンの供給元は、卵巣から副腎と脂肪に移ります】

だったら、こうなります。

ストレスが続いて、副腎がずっとフル稼働している。

そういう時期に、ホルモンのほうも揺れる。

「ストレスでホルモンバランスが崩れる」。

よく言われる話です。

でも、これは気の持ちようの話ではありません。

作る場所が、一部重なっているからです。

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ストレスが、かゆみに変わる経路もあります
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もう一段、踏み込みます。

ストレスがかかると、脳から副腎に指令が出ます。

その指令を運ぶのが、CRHと呼ばれるホルモンです。

このCRHが、皮膚のマスト細胞を直接刺激して、ヒスタミンを出させるという報告があります。

マスト細胞というのは、かゆみや赤みに関わる細胞です。

しかも、皮膚そのものにこの仕組みがあるとされています。

脳から副腎へ、という大回りだけではないんです。

さらに、エストロゲンがマスト細胞の反応を強める方向に働くという報告もあります。

ここまで並べると、見えてきます。

ストレスがかかる。

副腎が働く。

その同じラインで、性ホルモンも動く。

マスト細胞が刺激される。

——かゆくなる。

【「ストレスでかゆい」と「ホルモンでかゆい」は、別々の話ではありません】

生理前。

更年期。

そして、忙しい時期。

この三つが重なってかゆくなる人が、現場にはたくさんいます。

気のせいではありません。

同じラインの上で起きていることです。

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ここからが、本題です
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自分の体が毎月必ず作っているホルモンに、自分の免疫が反応してしまう人がいます。

アレルギーの原因が、花粉でもダニでも食べ物でもない。

自分の中で作られているものです。

——避けようがありません。

プロゲストーゲン過敏症と呼ばれる病態です。

以前は「自己免疫性プロゲステロン皮膚炎」と呼ばれていました。

ただ、自己免疫の仕組みを支持する証拠が乏しいことから、呼び名を変えるべきだという議論が出ています。

症状は、こういうものです。

じんましん。

湿疹。

皮膚炎。

水ぶくれのような発疹。

むくみ。

まれに、喘息のような症状や、強いアレルギー反応を伴うこともあります。

じんましんが、いちばん多いとされています。

そして、ここが大事です。

きっかけになるものは、二つに分かれます。

一つは、自分の体で作られるプロゲステロン。

もう一つは、薬として入ってくる黄体ホルモンです。

24例を集めた報告では、内因性のプロゲステロンによるものが42%、外から入った黄体ホルモン製剤によるものが58%と分類されています。

89人を対象にしたレビューでは、約45%に、外からの黄体ホルモンへの曝露歴がありました。

——半分近くです。

ここ、読み方を間違えないでください。

これは、この病態と診断された人たちの内訳です。

ピルを使っている人の半分近くに過敏症が起きる、という意味ではありません。

【自分のホルモンが、皮膚症状の引き金になることがある】

もちろん、生理前にかゆくなる人が全員これ、という話でもありません。

でも、こういう病態が報告されている、ということは知っておいてください。

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ホルモン剤を使い始めてから、肌が荒れた人へ
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ここが、僕がいちばん気にしているところです。

低用量ピル。

子宮内膜症などに使われるジエノゲスト。

子宮の中に入れるミレーナ。

長く効くタイプの黄体ホルモンの注射。

避妊用のリング。

——これらは、女性の健康を支える大切な治療の選択肢です。

生理痛で生活が止まっていた人が、普通に働けるようになる。

それは、本当に大きなことです。

ただ、どれもホルモン環境に作用します。

そして、ホルモン環境を変えることが、すべての人の皮膚にとって都合がいいとは限りません。

実際、海外の学会の資料でも、周期的に使う経口避妊薬、長く効く黄体ホルモンの注射、避妊リング、黄体ホルモンを含む子宮内の器具が、こうした過敏反応を引き起こしうる曝露として挙げられています。

ここは、慎重に書きます。

ピルが悪い。

あの薬が悪い。

——そんな単純な話ではありません。

逆に、ホルモン剤を使うことで、生理周期にともなう皮膚症状が落ち着く人もいます。

実際、治療として、排卵を抑えてプロゲステロンの影響を抑える方向が使われることもあります。

つまり、同じホルモン剤が、人によって引き金にも、対策にもなりうる。

そして、どの薬がどれくらいの頻度で皮膚症状を起こすのかは、はっきりしていません。

報告の多くは、少数例をまとめたものです。

もう一つ、分けておきます。

ジエノゲストやミレーナを使い始めてから湿疹が出たとしても、それがさきほどの免疫的な過敏症だとは限りません。

薬によるふつうの皮疹のこともあります。

もともとあった皮膚の病気が、その時期に動いただけのこともあります。

——だからこそ、使い始めた時期と、症状が出始めた時期の並びが大事になります。

【だから僕は、薬を責める話にはしません】

代わりに、こう聞きます。

その薬を使い始めたのは、いつですか。

かゆみや湿疹が始まったのは、いつですか。

——その二つ、重なっていませんか。

ここを照らし合わせることには、意味があると思っています。

もし重なっているなら、自己判断でやめるのではなく、処方した先生と、皮膚科かアレルギー科で相談してください。

やめ方にも、注意が必要な薬です。

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検査で、すぐ分かるものでもありません
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ここも正直に書きます。

この病態の診断は、病歴に大きく依存します。

皮膚にプロゲステロンを注射して反応を見る検査が使われてきましたが、用量が標準化されておらず、結果の信頼性に欠けるとされています。

132例を集めた系統レビューでも、皮膚の症状が患者ごとに大きく違うため、診断が難しいと書かれています。

免疫の仕組みについても、見解が分かれています。

つまり——

まだ、きれいに整理されていない領域です。

だからこそ、本人の記録が強い材料になります。

何月何日に何が出たか。

生理周期の、どのあたりだったか。

薬を変えた時期と、重なっていないか。

【カレンダーに書いておくだけで、話が進みます】

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男性にも、エストロゲンはあります
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これは女性だけの話ではありません。

男性の体でも、エストロゲンは作られています。

特に脂肪組織では、アロマターゼという酵素のはたらきで、男性ホルモンの一部がエストロゲンに変換されます。

そして肝臓は、性ホルモンの代謝に関わる重要な臓器です。

お酒の量が多い。

体重が増えている。

肝臓の数値が気になる。

——こうした背景が、ホルモンのバランスに影響することがあります。

ただし、ここも単純にしません。

お酒を飲んだあとに顔や頭皮や背中がかゆくなるからといって、エストロゲンが原因とは限りません。

アルコールそのものによる血管の反応。

もともとある皮膚の病気の悪化。

肝臓や胆道の問題。

——別の理由も考える必要があります。

皮膚だけで決めない、というのは、ここでも同じです。

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そして、腸が出てきます
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ここも面白いところです。

性ホルモンと腸内細菌は、互いに影響し合うことが研究されています。

腸内細菌の一部は、エストロゲンの代謝や、腸と肝臓をめぐる循環に関わっています。

逆に、性ホルモンが腸の環境に影響する可能性も指摘されています。

ただし、線は引いておきます。

腸内細菌が変わったから毒素が増えて、その結果アトピーになる。

——そこまでの因果は、確立していません。

まだ研究の途中です。

言えるのは、ここまでです。

腸と、ホルモンの代謝と、免疫と、皮膚。

これらを別々のものとして考えるのは、無理がある。

【皮膚に出ているから、問題まで皮膚にあるとは限りません】

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僕が、問診で聞いていること
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症状そのものだけを聞いても、足りません。

いつから始まったのか。

生理周期と、関係があるのか。

ピルやホルモン剤を使い始めた時期と、重なっていないか。

妊娠、出産、更年期。

大きなホルモンの変動の時期ではなかったか。

——皮膚の症状には、時間の手がかりが隠れていることがあります。

顔がかゆいから、顔だけを見る。

頭皮がかゆいから、頭皮だけを見る。

それでは、見つからないものがあります。

そして、体の側はいつもの三つで見ます。

夜、眠れているか。

疲れが、抜けているか。

崩れたあと、何日で戻るか。

三か月前と、比べてください。

去年の同じ季節とも、比べてください。


③女性ホルモンと薄毛はコチラ
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「生理前になると、決まって肌が崩れる」。

「ホルモン剤を使い始めてから、湿疹が出るようになった」。

「婦人科と皮膚科で、別々の話をされて終わっている」。

そう感じている方は、LINEで【土台チェック】と送ってください。

いつから、どこに、生理周期との関係、薬を変えた時期、お腹と夜の状態。

そこから、何が先かを一緒に決めます。

必要な方には、初回限定6,900円で、アトピー整体の初回相談・施術もご案内しています。

女性ホルモンは、女性の味方です。

それは本当です。

でも、すべての人に、すべてのタイミングで、同じように働くわけではありません。

生理前の悪化は、医学の側でも認識されています。

自分の体のホルモンに、過敏な反応が起きる病態も報告されています。

そして、外から入る黄体ホルモンが引き金になることもあれば、逆に症状を落ち着かせることもあります。

だから、「ホルモンのせい」でも「気のせい」でもない。

【いつ始まったのか、何と重なっているのか】

そこを並べて見ていくしかありません。

皮膚に出た炎症が、体の内側で起きている変化を知らせていることがあります。

顔だけを見ていると、それは見つかりません。

名古屋・本山整体サロン
吉川真介

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#名古屋整体 #本山整体 #千種区整体 #名東区整体 #アトピー #女性ホルモン #生理前 #じんましん #副腎 #ストレス #腸内環境 #体質改善 #アトピー整体 #本山整体サロン

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(本文で触れた資料)
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McSwiney E, et al. Impact of the menstrual cycle on exacerbations of atopic dermatitis: a systematic review.

2026.10.13

アトピー

①女性の薄毛・抜け毛は、髪だけの問題ではありません|産後・更年期・ピルとホルモンの関係 ——髪は、体が足りなくなったときに、いちばん先に削られる場所です—— 名古屋・本山整体サロン 吉川真介

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①女性の薄毛・抜け毛は、髪だけの問題ではありません|産後・更年期・ピルとホルモンの関係
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——髪は、体が足りなくなったときに、いちばん先に削られる場所です——

名古屋・本山整体サロン 吉川真介

最初に気づくのは、たぶん排水口です。

洗ったあと、指に絡む量が増えている。

枕にも落ちている。

ブラシに毎回つく。

そして、ある日。

分け目の地肌が、前より見えている気がする。

髪を結んだとき、ゴムが一周多く回る。

——気のせいだと思いたい。

でも、たぶん気のせいじゃありません。

名古屋市名東区・千種区で、アトピーや慢性不調の方を診続けて15年以上。

僕自身も、生まれてすぐから40年、アトピーでした。

抜け毛の相談は、アトピーの方からも、そうでない方からも、本当によく受けます。

そして、だいたい最初にこう言われています。

「女性ホルモンが減ってるからね」。

——それで終わっている人が、多すぎます。

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まず、髪はずっと伸び続けているわけじゃありません
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ここを知らないと、全部誤解します。

一本の毛には、寿命があります。

伸びる期間。

伸びるのをやめる期間。

抜けるのを待っている期間。

この三つを、ぐるぐる回っています。

伸びる期間は、数年あります。

そのあと、成長を止めて、抜け落ちる。

そして同じ穴から、また新しい毛が生えてくる。

大事なのは、ここです。

頭の毛は、一本ずつ別のスケジュールで回っています。

だから、普段は一気に抜けません。

毎日少しずつ、入れ替わっているだけです。

——では、どういうときに「一気に」抜けるのか。

スケジュールが、そろってしまったときです。

何かの出来事で、たくさんの毛が同時に「伸びるのをやめる」側へ押し出される。

すると、その二、三か月後に、まとめて落ちてきます。

ここ、覚えておいてください。

【抜け始めたのは今日でも、原因は二、三か月前にあることがあります】

今日の抜け毛を見て、今日のシャンプーを疑っても、たどり着きません。

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産後の抜け毛は、妊娠中に抜けなかった分の清算です
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ここ、意外に知られていません。

妊娠中、エストロゲンは高い状態が続きます。

そのあいだ、毛は伸びる期間に留まりやすくなります。

つまり、抜けるはずだった毛が、抜けずに残っている。

妊娠中に「髪が増えた」「ツヤが出た」と感じた人がいるのは、これです。

そして出産。

エストロゲンは、一気に下がります。

留まっていた毛が、いっせいに次の段階へ進む。

その二、三か月後に、まとめて落ちてきます。

——だから、産後の抜け毛は、髪が作れなくなったから起きるのではありません。

残っていた分の清算です。

ここが分かると、少し安心できると思います。

多くの場合、半年から一年くらいで落ち着いていきます。

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でも、戻らない人がいます
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ここからが現場の話です。

清算が終わったら、新しい毛を作る段階に入ります。

問題は、その材料と時間があるかどうかです。

産後の体で、何が起きているか。

夜、まとまって眠れていない。

食事が、立ったまま五分で終わる。

授乳で、栄養を持っていかれている。

鉄が、出産で大きく減っている。

胃腸が落ちて、食べても入っていかない。

——この状態で、新しい毛を作る順番が回ってくると思いますか。

体は、優先順位をつけます。

心臓、脳、呼吸。

ここは絶対に削れません。

髪は、生きるのに必要な器官ではありません。

だから、足りないときには後回しにされます。

【髪が戻らないのは、ホルモンが戻っていないからではなく、材料と時間が戻っていないからのことがあります】

産後一年経っても戻らない人を見ていると、ほとんどここです。

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更年期は、減った話だけでは終わりません
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更年期に入ると、分け目が目立ってきた、という相談が増えます。

これも「エストロゲンが減ったから」で説明されがちです。

半分は合っています。

でも、もう半分が抜けています。

女性の体にも、男性ホルモン側の物質があります。

量は少ないですが、ちゃんとあります。

エストロゲンが減ってくると、その影響が相対的に出やすくなるとされています。

ここで登場するのが、DHTです。

テストステロンが、5α還元酵素という酵素によって変換されたもの。

この物質が毛包に作用すると、毛が伸びる期間が短くなっていきます。

一回ごとに、少し細く、少し短く生えてくる。

——完全に抜け落ちるのではなく、毛が「小さくなっていく」んです。

だから、女性の薄毛はこういう形になります。

分け目が、だんだん広がる。

頭頂部の地肌が、光で透ける。

でも、前の生え際は比較的残る。

男性のように、はっきり禿げ上がる形になる人は少ないとされています。

ここは正直に書きます。

女性の薄毛を、男性ホルモンだけで説明しようとすると、無理が出ます。

研究の側でも、女性の場合はアンドロゲンの関与だけでは説明しきれないと書かれています。

遺伝、年齢、栄養、全身の状態。

——いくつも重なって起きています。

だから、ホルモンの数値を一回測って終わる話ではないんです。

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ピルやホルモン剤を変えたあとに抜けた人へ
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これも、現場でよく聞きます。

ピルを変えた。

ピルをやめた。

子宮の治療でホルモン剤を使い始めた。

——その数か月後から、抜け毛が増えた。

ホルモン環境が大きく動けば、毛のスケジュールもそろいやすくなります。

ここで厄介なのが、時間差です。

変えた直後には、何も起きません。

抜けてくるのは、二、三か月後です。

だから本人は、薬と結びつけません。

「季節の変わり目かな」「ストレスかな」で終わる。

——ここが、照らし合わせないと見つからない部分です。

やってほしいのは、これだけです。

薬を変えた月を、カレンダーに書く。

抜け毛が増えた月も、書く。

その二つの間隔を見る。

【薬を変えた月と、抜けはじめた月。二、三か月ずれて並んでいませんか】

もし重なっているなら、自己判断でやめるのではなく、処方した先生に伝えてください。

その薬には、それを使っている理由があります。

やめ方にも注意が必要なものがあります。

責めるためではなく、情報として伝える。それだけで十分です。

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ホルモンの前に、ここを飛ばさないでください
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ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。

「女性の抜け毛=女性ホルモン」で納得してしまうと、調べるべきものが調べられないまま終わります。

毛が一斉に休む側へ押し出される原因は、ホルモンだけではありません。

鉄が足りない。

甲状腺の働きが落ちている、または上がりすぎている。

急激に体重を落とした。

糖質やタンパクを極端に減らした。

高熱が出た。

手術を受けた。

大きな出来事があって、数か月眠れなかった。

——どれでも起きます。

そして、どれも、二、三か月遅れて出てきます。

特に女性は、鉄です。

生理があるだけで、毎月出ていきます。

出産で、大きく持っていかれます。

胃腸が落ちていれば、食べても入っていきません。

ここで一つ、はっきり言っておきます。

「貧血じゃないから大丈夫」と言われた人は、もう一歩だけ確認してください。

血の濃さが正常でも、貯金が空のことがあります。

その貯金のほうを見る項目があります。

——「ホルモンのせい」にしていたら、鉄が空っぽだった人を、僕は何人も見ています。

甲状腺も同じです。

疲れやすい、寒がりになった、むくむ、体重が増えた。

あるいは、汗が増えた、動悸がする、やせてきた。

こういうものが一緒にあるなら、調べる価値があります。

髪の相談で来て、別の答えが出ることは、わりとあります。

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本数は、数えなくていいです
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抜けた毛を数えている人がいます。

やめたほうがいいです。

一日に抜ける本数は、もともと幅があります。

洗った日と洗わない日で変わります。

数えても、心が削れるだけです。

見るのは、三つです。

一つ、分け目の幅。

二つ、結んだときの束の太さ。

三つ、頭頂部の地肌が、光で透けるかどうか。

そして、写真です。

同じ場所、同じ時間、同じ明るさで撮ってください。

三か月ごとで十分です。

毎日の鏡では、分かりません。

【今日の抜け毛ではなく、三か月前の写真と比べてください】

それと、もう一つ。

生えてきている毛を見てください。

分け目の際に、短くて細い毛が立ち上がってきているなら、作る動きは残っています。

そこが、いちばん大事な情報です。

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頭皮に湿疹やかゆみがある人へ
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アトピーの方に多い相談です。

掻いていると、毛は切れます。

炎症が続いている頭皮では、育ちも悪くなります。

ただ、「掻いたせい」で終わらせないでください。

頭皮は、血流の末端です。

首と肩が固まっている人は、そこから上が滞ります。

そして頭皮は、体の中でも皮膚が薄く、動きにくい場所です。

おでこや後頭部を指で動かしてみてください。

動かない人がいます。

張り付いたようになっている。

その状態で、毛を作る工場に材料が届くかどうか。

——僕はそこを見ています。

かゆみを抑えることは必要です。

でも、抑えている間に、届く条件のほうを変えておく。

その二つは、別の仕事です。

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うちで見ているところ
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先に言っておきます。

これは、医学的に確立した薄毛治療の順番ではありません。

僕が現場で、何から見ているかという順番です。

一つ、入っているかどうか。

タンパクと鉄が、食事で入っているか。

そして、胃腸がそれを受け取れているか。

食べていても、入っていない人がいます。

二つ、夜です。

髪は、余ったエネルギーで作られます。

眠れていない体に、余りはありません。

三つ、首と後頭部です。

ここが固まったままだと、上まで届きません。

頭皮の動き、呼吸の深さ、肩の高さ。

うちの施術でやっているのは、ここです。

四つ、時間軸です。

毛は、すぐには変わりません。

伸びる期間が数年ある器官です。

今日変えたことが見えるのは、数か月後です。

だから、三か月単位で見ます。

【髪は、いちばん結果が遅く出る場所です。だから、いちばん先に手をつける価値があります】

②ホルモンと肌荒れはコチラ

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「産後から抜け毛が止まらない」。

「更年期に入って、分け目が目立ってきた」。

「ピルを変えてから、髪が細くなった気がする」。

そう感じている方は、LINEで【土台チェック】と送ってください。

いつから抜け始めたか、その二、三か月前に何があったか、食べられている量、夜の状態。

そこから、何が先かを一緒に決めます。

必要な方には、初回限定6,900円で、アトピー整体の初回相談・施術もご案内しています。

髪は、生きるために必要な器官ではありません。

だから体は、足りなくなったときに、髪から削ります。

抜け毛が増えたということは——

体が「ここは後回しでいい」と判断したということです。

それは、髪の問題ではありません。

判断の前提になっている、体の条件の問題です。

女性ホルモンが減ったから、で終わらせないでください。

鉄も、甲状腺も、眠れた時間も、食べられた量も、全部その判断に入っています。

そして、そこは変えられます。

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