ブログ一覧

2026.10.22

アトピー

生理前になるとアトピーが悪化する人へ|女性ホルモンは、いつでも味方とは限りません ——毎月一回、体の弱いところが強制的に表に出る週があります—— 名古屋・本山整体サロン 吉川真介

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
生理前になるとアトピーが悪化する人へ|女性ホルモンは、いつでも味方とは限りません
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

——毎月一回、体の弱いところが強制的に表に出る週があります——

名古屋・本山整体サロン 吉川真介

毎月、同じ週です。

生理が始まる一週間くらい前。

首がかゆくなる。

顔がヒリヒリして、いつもの保湿剤が刺さる。

夜、無意識に掻いていて、朝に跡がついている。

そして生理が始まると、スッと楽になる。

——で、また次の月も同じことが起きる。

このパターンに気づいている人は、だいたい一度は言われています。

「生理前はホルモンバランスが崩れるからね」。

言われて、なんとなく納得して、帰ってくる。

でも、次の月もまた同じように崩れる。

名古屋市名東区・千種区で、アトピーや慢性不調の方を診続けて15年以上。

僕自身も、生まれてすぐから40年、アトピーでした。

その中で、この「毎月同じ週」の話を、何百回と聞いてきました。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
まず、気のせいではありません
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2025年に、系統レビューが出ています。

16の研究を集めて検討したものです。

結論は、こうでした。

どの文献も一致して、生理前にアトピーのコントロールが悪くなることを認めている。

しかも、たいていは生理が始まる前の一週間です。

——あなたが感じている通りの時期です。

ただし、著者自身がこう書いています。

既存の研究の質は低い。

そして、生理前の悪化に対する治療の方法については、ほとんど証拠がない。

ここが、今の位置です。

起きていることは認識されている。

でも、どうすればいいかは整理されていない。

だから、婦人科でも皮膚科でも「生理前はそういうものだから」で終わってしまう。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
でも、「ホルモンのせい」で終わらせると、来月も同じです
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ここが、この記事でいちばん言いたいことです。

生理前に崩れる人を見ていて、気づいたことがあります。

崩れる場所が、毎月ほぼ同じなんです。

首の人は、ずっと首。

顔の人は、ずっと顔。

手の人は、ずっと手。

——ホルモンは血液に乗って、全身をめぐっています。

全身に同じように届いているのに、なぜ毎月同じ場所から崩れるんでしょうか。

そこが、もともと弱いからです。

ホルモンが、崩す場所を決めているのではありません。

弱いところが、先に出ているだけです。

だから僕は、こう見ています。

生理前の一週間は、体の余力が落ちる週です。

そして余力が落ちたとき、いちばん薄いところから先に崩れる。

毎月一回、弱点が強制的に表に出される週。

——テストみたいなものです。

しかも、毎月採点されます。

ここが分かると、見方が変わります。

その週を「ホルモンのせい」にして通り過ぎるのは、毎月届く答案を、見ずに捨てているのと同じです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
エストロゲンは、いつでも味方とは限りません
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ここで、ホルモンの側の話もしておきます。

エストロゲンといえば、女性らしさを保ち、骨や血管や皮膚を支えるホルモンです。

それは、その通りです。

でも、エストロゲンには免疫に働きかける作用もあります。

しかも、その作用は一方通行ではありません。

ある条件では、炎症を抑える方向に。

別の条件では、免疫の反応を強める方向に。

同じホルモンが、状況によって逆の顔を見せます。

つまり、多ければ健康、少なければ不健康、という話ではないんです。

ここ、覚えておいてください。

問題になるのは、量だけではありません。

変動の幅。

ほかのホルモンとのバランス。

そして、受け取る側の組織の状態です。

同じ量のホルモンが流れていても、受け取る皮膚や粘膜の状態が違えば、出方が変わります。

だから、同じ生理前でも、崩れる人と崩れない人がいる。

そして同じ人でも、年によって崩れ方が変わる。

——血液検査のホルモン値だけを見ていても、ここは説明できません。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
その週、皮膚だけが崩れていますか
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ここ、思い出してみてください。

生理前の一週間。

便は、どうなっていますか。

出なくなる人。

逆にゆるくなる人。

お腹が張って、食べたあとに苦しくなる人。

胃のもたれが出る人。

頭痛が来る人。

鼻がつまる人。

口の中が荒れる人。

眠りが浅くなって、夜中に起きる人。

——同じ週に、皮膚以外も動いていませんか。

ここが大事です。

皮膚だけが崩れているのではありません。

体のあちこちが、同じ週に一段落ちています。

その中で、いちばん目に見えるのが皮膚だということです。

だから、皮膚だけを強化しようとしても、追いつかない。

そして、便と睡眠が同じ週に落ちているなら——

皮膚の材料を作る側と、修復する時間の側が、同時に細くなっているということです。

掻いた跡が残りやすいのも、戻るのに日数がかかるのも、ここが絡んでいます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
更年期になると、その「毎月」が不規則になります
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ここも、つながっています。

更年期に入ると、エストロゲンの量は、全体として減っていきます。

ただ、減り方は一直線ではありません。

エストロゲンもプロゲステロンも、分泌が不規則に揺れます。

ここが、更年期のややこしさです。

生理前という「読める波」だったものが、読めない波に変わる。

今まで「生理の一週間前」だったはずの悪化が、いつ来るか分からなくなる。

そして、毎月の予測が立たなくなると、人は対策をやめます。

——その時期に、肌が一気に崩れる人がいます。

ここは言い切っておきます。

「減ったから悪くなる」とも、「増えたから悪くなる」とも言えません。

幅の大きい変動そのものが、体にとっての負荷になります。

だから、更年期に入る前に、崩れ方の小さい体にしておいたほうが楽です。

毎月の波で練習できるうちに、やっておく価値があります。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
毎月、同じ週に薬を増やして回している人へ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

はっきり書きます。

生理前に強めの薬を使って乗り切るのは、間違いではありません。

炎症が強い週に抑えるのは、必要なことです。

そこは否定しません。

でも、一つだけ分けて考えてください。

今月の火を消すことと、来月また同じ場所から火が出ないようにすることは、別の仕事です。

毎月、同じ週に。

毎月、同じ場所から。

同じように火が出ているなら——

その場所の床が、もともと燃えやすいということです。

消す道具だけを強くしていっても、床は変わりません。

【抑える計画と、崩れにくくする計画は、同時に走らせないと終わりません】

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
三周期分、書いてください
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

やってほしいことは、一つだけです。

カレンダーに書いてください。

生理が始まった日。

かゆみや湿疹が出た日。

それが出た場所。

便が止まった日、ゆるかった日。

夜中に起きた日。

——一周期では分かりません。

三周期、必要です。

三か月分を並べると、だいたい見えてきます。

出る時期が、周期のどこに固まっているか。

場所が、毎回同じか。

皮膚より先に動いているものがあるか。

これが分かると、話が変わります。

「生理前はひどくなるんです」から、「排卵の二日後からお腹が止まって、その三日後に首が出ます」になる。

後者は、手が打てます。

ここに、薬を変えた時期も重ねてください。

ピルやホルモン剤を使い始めた時期と、症状が始まった時期が重なっている人がいます。

これは次回、正面から書きます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
うちで見ているところ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

先に言っておきます。

これは、医学的に確立したアトピー治療の順番ではありません。

僕が現場で、何から見ているかという順番です。

一つ、その週の予定です。

余力が落ちる週に、いちばん予定を詰めている人がいます。

生理前にイライラして、勢いで予定を入れてしまう人もいます。

そこを一段ゆるめるだけで、落差が小さくなる人がいます。

二つ、お腹です。

生理前に止まるなら、その週の前から見ます。

出ていかないまま詰まっている状態で、皮膚の調子だけ良くなることは、まずありません。

三つ、夜です。

その週、何時に寝て、何回起きているか。

崩れる週に睡眠まで削れていると、修復する時間が足りません。

四つ、流すことです。

骨盤のあたり、腰、お腹の深いところ。

生理前に固まる人は、本当に固まります。

そこを動かして、血流とリンパの流れを戻していく。

うちの施術でやっているのは、ここです。

五つ、崩れたあとの日数です。

いちばん見ているのは、ここです。

崩れた日数ではなく、戻る日数。

先月は七日かかった。

今月は四日で戻った。

——これが、変わってきているサインです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
体質は、一つの塊ではありません
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「生理前に崩れる体質だから」。

そう言われると、動かしようがないものに聞こえます。

でも、体質というのは一つの塊ではありません。

何に過敏なのか。

どの粘膜が弱いのか。

食べたものが、ちゃんと入って出ているのか。

夜に回復できているのか。

緊張が抜ける時間があるのか。

——分解すれば、変えられるところと、変えられないところに分かれます。

周期があること自体は、変えられません。

でも、その週に落ちる余力の量は、変えられます。

落差が小さくなれば、同じ周期でも崩れ方が変わります。

【周期は変えられない。そのときの体の条件は変えられる】

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「毎月、生理前の一週間だけ崩れる」。

「場所が毎回同じで、そこばかり繰り返している」。

「ホルモンバランスですねと言われて、それで終わっている」。

そう感じている方は、LINEで【土台チェック】と送ってください。

周期のどこで出るか、どこに出るか、便と夜の状態、薬を変えた時期。

そこから、何が先かを一緒に決めます。

必要な方には、初回限定6,900円で、アトピー整体の初回相談・施術もご案内しています。

アトピー整体で何をするのか、初回の流れと料金はこちらにまとめています。

https://motoyama-seitai.com/online

生理前の悪化は、気のせいではありません。

医学の側でも認識されています。

でも、「ホルモンのせい」で止まってしまうと、来月も同じ週に同じ場所が崩れます。

ホルモンは、崩す場所を選んでいません。

弱いところが、先に出ているだけです。

毎月一回、体がどこから崩れるかを教えてくれている週がある。

——そう思って見てみてください。

名古屋・本山整体サロン
吉川真介

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

愛知県名古屋市千種区本山
東山線 本山駅から徒歩1分

〒464-0819
愛知県名古屋市千種区四谷通1丁目23
アルファランドビルB1
本山整体サロン

#名古屋整体 #本山整体 #千種区整体 #名東区整体 #アトピー #生理前 #女性ホルモン #PMS #更年期 #自律神経 #体質改善 #アトピー整体 #本山整体サロン

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(本文で触れた資料)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

McSwiney E, et al. Impact of the menstrual cycle on exacerbations of atopic dermatitis: a systematic review.
Clinical and Experimental Dermatology. 2025.

2026.10.13

アトピー

④男性の薄毛と女性ホルモン|テストステロン・DHT・肝臓・腸はどう関係するのか ——「遺伝だから」で止まっている人が、いちばん損をしています—— 名古屋・本山整体サロン 吉川真介

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
男性の薄毛と女性ホルモン|テストステロン・DHT・肝臓・腸はどう関係するのか
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

——「遺伝だから」で止まっている人が、いちばん損をしています——

名古屋・本山整体サロン 吉川真介

スマホのカメラを、頭の上にかざしたことがありますか。

自分のつむじを、見るためです。

一回見てしまうと、何回も見ます。

角度を変える。

光を変える。

——どの角度でも、同じです。

風呂上がりの排水口。

洗面台に落ちた毛。

枕。

そして、何年か前の写真。

比べると、はっきり分かる。

そこで、だいたいこう結論します。

「親父もそうだったから」。

「遺伝だから、仕方ない」。

名古屋市名東区・千種区で、アトピーや慢性不調の方を診続けて15年以上。

僕自身も、生まれてすぐから40年、アトピーでした。

その中で、男性の抜け毛の相談も、かなりの数を受けてきました。

そして、遺伝の話で止まっている人を見ると、いつも思います。

遺伝は、変えられません。

——でも、だからといって、ほかの原因まで放置していい理由にはなりません。

髪が薄くなる理由は、AGAだけではないんです。

③はコチラ

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
まず、仕組みだけ押さえてください
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

男性の薄毛については、ここはもう確立しています。

テストステロンという男性ホルモンがあります。

これが、5α還元酵素という酵素によって、DHTという別の物質に変換されます。

このDHTが、毛包にある受け皿にはまると、毛が伸びる期間が短くなります。

すると、どうなるか。

一回ごとに、少し細く。

少し短く。

生え変わるたびに、毛が小さくなっていきます。

——抜け落ちて終わりではなく、縮んでいくんです。

だから、産毛みたいな毛が残ります。

そして、出る場所が決まっています。

前の生え際と、頭頂部。

側頭部と後頭部は、残ります。

同じ人の、同じ頭で。

同じ血液が流れているのに、場所で結果が違う。

——なぜか。

毛包の側の、感受性が違うからです。

ここ、大事なので繰り返します。

問題は、血の中のホルモンの量だけではありません。

受け取る側が、どれだけ反応するか。

ここで決まります。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「男性ホルモンが多いやつが禿げる」は、誤解です
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

これ、いまだに言われています。

筋トレすると禿げる。

男らしいやつは禿げる。

——そんな単純な話ではありません。

血中のテストステロンが高い人が必ず薄くなるわけではないんです。

決めているのは、二つです。

一つ、変換される量。

もう一つ、毛包がどれだけ反応するか。

つまり、同じ材料を持っていても、工場の設定が違えば結果が変わる。

遺伝が関わっているのは、主にこの「設定」の部分です。

そして、ここからが本題です。

設定そのものは、変えられません。

でも、その設定に、別の原因が重なっていることがあります。

——そこは、分けて考えられます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ここで、女性ホルモンが出てきます
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

意外に思われるかもしれません。

男性の体でも、エストロゲンは作られています。

どこで作られるか。

主に、脂肪組織です。

脂肪には、アロマターゼという酵素があります。

この酵素が、男性ホルモンをエストロゲンに変換します。

つまり——

体脂肪が増えれば、変換される場所が増えます。

ここで、勘違いしないでください。

「じゃあ太ればエストロゲンが増えて、髪が助かるのか」。

そうはなりません。

毛の話を決めているのは、DHTの側です。

体脂肪が増えて困るのは、別の面です。

内臓脂肪が増えた状態では、体の中で弱い炎症が続きやすくなります。

血糖やインスリンの働きも変わってきます。

血管の末端の流れも落ちます。

——毛を作る工場は、体のいちばん端にあります。

そこは、優先順位がいちばん低い場所です。

体の中が静かで、流れが足りている状態でないと、回りません。

【「ホルモンが悪い」ではなく、「ホルモンの変換が起きている場所がどうなっているか」です】

脂肪は、ただ蓄えている袋ではありません。

ホルモンを作り変える、現役の工場です。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
そして、肝臓です
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ここは、あまり語られません。

肝臓は、性ホルモンの代謝に関わる臓器です。

使い終わったホルモンを処理する。

そして、ホルモンを運ぶたんぱくを作っている。

ホルモンは、血の中をただ漂っているわけではありません。

運び手にくっついて移動します。

くっついている分は、働きません。

離れている分だけが、働きます。

その運び手を作っているのが、肝臓です。

——だから肝臓の状態が変われば、働けるホルモンの割合も変わります。

ここで、はっきりした話をします。

肝臓の機能が大きく落ちた人に、こういう所見が出ることが知られています。

胸がふくらむ。

手のひらが赤くなる。

皮膚に細い血管が浮く。

体毛が薄くなる。

これらは、肝臓とホルモンがつながっていることの、分かりやすい証拠です。

もちろん、ここまでの状態は特別です。

でも、方向としては同じです。

お酒の量が多い。

健診で、脂肪肝と言われている。

γ-GTPが、毎年少しずつ上がっている。

——その体で、ホルモンの処理だけが完璧に回っていると考えるのは、無理があります。

ここは断定しません。

「脂肪肝だから薄毛になる」という話ではありません。

でも、髪の相談に来た男性の飲酒量と肝機能を聞かないのは、僕には考えられません。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
腸の話は、どこまで言えるか
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

正直に書きます。

性ホルモンと腸内細菌が互いに影響し合うことは、研究されています。

腸内細菌の一部が、ホルモンの代謝や、腸と肝臓をめぐる循環に関わっていることも報告されています。

ただ、ここから「腸を整えれば髪が生える」までは、つながっていません。

そこは研究の途中です。

言い切れることは、もっと手前にあります。

毛は、たんぱくでできています。

作るのに、鉄と亜鉛が要ります。

それを体に入れるのは、胃と腸の仕事です。

食べていても、消化できていなければ入りません。

胃酸が足りていなければ、ミネラルは外れません。

——つまり、材料の話として、腸と胃は確実に関係します。

ここで線を引いておきます。

腸内細菌の種類をいじって髪を増やす、という話はしません。

食べたものが、ちゃんと入って、ちゃんと届いているか。

そこを見ます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
男性でも、これは調べてください
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「男の薄毛は全部AGA」で片づけると、見落とします。

毛が一斉に休む側へ押し出される原因は、ほかにもあります。

甲状腺の働きが落ちている、または上がりすぎている。

急激に体重を落とした。

極端な糖質制限や、長い断食をした。

高熱が出た。

手術を受けた。

数か月、眠れない時期があった。

——どれでも起きます。

そして、二、三か月遅れて出てきます。

もう一つ、男性で大事な話をします。

鉄が足りないと言われた男性は、そこで止まらないでください。

男性は、生理で鉄を失いません。

それなのに鉄が足りないなら、どこかから出ている可能性を確認する必要があります。

胃や腸からの出血が隠れていることがあります。

——ここは、整体より先に医療機関です。

消化器を調べてください。

それから、形も見てください。

前の生え際と頭頂部から、ゆっくり進んでいるなら、よくあるパターンです。

でも、丸く抜けている。

境目がはっきりしている。

地肌が赤い、ジュクジュクしている、フケが厚い。

痛みがある。

——これは別の病気のことがあります。

皮膚科で見てもらってください。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「遺伝だから」で止まる人へ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

遺伝は関わっています。

それは本当です。

ただ、ここは正直に書きます。

AGAそのものの進行を抑えることについては、医療機関で使われる内服薬や外用薬に、はっきりした根拠があります。

酒を減らせばAGAが止まる、という話ではありません。

僕が言いたいのは、別のことです。

その薄毛は、本当にAGAだけですか。

甲状腺は、確認しましたか。

鉄とたんぱくは、足りていますか。

この半年で、体重を落としませんでしたか。

眠れない時期が、ありませんでしたか。

——AGAがある人にも、別の脱毛要因が重なることはあります。

そして、重なっている分は、別に扱えます。

【AGAそのものと、AGAに重なっている不調を、分けてください】

全部を遺伝で説明してしまうと、この重なりが見つかりません。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
うちで見ているところ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

先に言っておきます。

これは、医学的に確立した薄毛治療の順番ではありません。

僕が現場で、何から見ているかという順番です。

一つ、首と後頭部です。

デスクワークの男性は、ここが固まります。

後頭部から首の付け根が、板のようになっている人がいます。

頭皮を指で動かしてみてください。

動かない人がいます。

張り付いたようになっている。

ここは、はっきりさせておきます。

頭皮をゆるめればAGAが止まる、とは言えません。

頭皮のマッサージで血流や毛の太さが変わったという小規模な報告はありますが、進行を抑えられるという段階の話ではありません。

僕がここを触るのは、別の理由です。

首から上が固まったままの体は、頭が重い、眠りが浅い、肩が上がらない。

その状態を放っておいて、ほかの条件だけ整えるのは無理があります。

うちの施術でやっているのは、そこです。

二つ、呼吸です。

肩で浅く吸っている人は、全身の循環が落ちます。

三つ、肝臓の負担です。

酒の量。

夜の食事の時間。

そして、寝ている時間。

肝臓は、24時間働いています。

休んでいる時間はありません。

だから、処理する量そのものを減らすほうを考えます。

四つ、胃腸です。

たんぱくが入って、鉄と亜鉛が届いているか。

胃がもたれる人は、まずそこからです。

五つ、時間軸です。

毛は、すぐには変わりません。

三か月単位で見ます。

そして、見るのは本数ではありません。

生えてきている毛が、細いままか、少し太くなってきたか。

そこです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「遺伝だから仕方ないと思っている」。

「健診で脂肪肝と言われていて、酒もやめられていない」。

「髪だけでなく、疲れも抜けなくなってきた」。

そう感じている方は、LINEで【土台チェック】と送ってください。

いつから変わったか、酒と夜の状態、健診の肝機能、食べられている量。

そこから、何が先かを一緒に決めます。

必要な方には、初回限定6,900円で、アトピー整体の初回相談・施術もご案内しています。

薄毛は、見た目の問題として扱われます。

でも体の中で起きているのは、ホルモンの変換と、代謝と、循環の話です。

どこで変換されているか。

誰が処理しているか。

材料が、いちばん端まで届いているか。

——髪が減ったのは、そのどこかが変わったサインです。

鏡を見て落ち込んで終わる話ではありません。

体の条件を見直す入口です。

名古屋・本山整体サロン
吉川真介

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

愛知県名古屋市千種区本山
東山線 本山駅から徒歩1分

〒464-0819
愛知県名古屋市千種区四谷通1丁目23
アルファランドビルB1
本山整体サロン

#名古屋整体 #本山整体 #千種区整体 #名東区整体 #薄毛 #AGA #男性の不調 #肝臓 #脂肪肝 #内臓脂肪 #自律神経 #体質改善 #本山整体サロン

2026.10.13

アトピー

③女性の薄毛・抜け毛は、髪だけの問題ではありません|産後・更年期・ピルとホルモンの関係 —髪は、体が足りなくなったときに、いちばん先に削られる場所です—— 名古屋・本山整体サロン 吉川真介

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
女性の薄毛・抜け毛は、髪だけの問題ではありません|産後・更年期・ピルとホルモンの関係
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

——髪は、体が足りなくなったときに、いちばん先に削られる場所です——

名古屋・本山整体サロン 吉川真介

最初に気づくのは、たぶん排水口です。

洗ったあと、指に絡む量が増えている。

枕にも落ちている。

ブラシに毎回つく。

そして、ある日。

分け目の地肌が、前より見えている気がする。

髪を結んだとき、ゴムが一周多く回る。

——気のせいだと思いたい。

でも、たぶん気のせいじゃありません。

名古屋市名東区・千種区で、アトピーや慢性不調の方を診続けて15年以上。

僕自身も、生まれてすぐから40年、アトピーでした。

抜け毛の相談は、アトピーの方からも、そうでない方からも、本当によく受けます。

そして、だいたい最初にこう言われています。

「女性ホルモンが減ってるからね」。

——それで終わっている人が、多すぎます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
まず、髪はずっと伸び続けているわけじゃありません
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ここを知らないと、全部誤解します。

一本の毛には、寿命があります。

伸びる期間。

伸びるのをやめる期間。

抜けるのを待っている期間。

この三つを、ぐるぐる回っています。

伸びる期間は、数年あります。

そのあと、成長を止めて、抜け落ちる。

そして同じ穴から、また新しい毛が生えてくる。

大事なのは、ここです。

頭の毛は、一本ずつ別のスケジュールで回っています。

だから、普段は一気に抜けません。

毎日少しずつ、入れ替わっているだけです。

——では、どういうときに「一気に」抜けるのか。

スケジュールが、そろってしまったときです。

何かの出来事で、たくさんの毛が同時に「伸びるのをやめる」側へ押し出される。

すると、その二、三か月後に、まとめて落ちてきます。

ここ、覚えておいてください。

【抜け始めたのは今日でも、原因は二、三か月前にあることがあります】

今日の抜け毛を見て、今日のシャンプーを疑っても、たどり着きません。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
産後の抜け毛は、妊娠中に抜けなかった分の清算です
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ここ、意外に知られていません。

妊娠中、エストロゲンは高い状態が続きます。

そのあいだ、毛は伸びる期間に留まりやすくなります。

つまり、抜けるはずだった毛が、抜けずに残っている。

妊娠中に「髪が増えた」「ツヤが出た」と感じた人がいるのは、これです。

そして出産。

エストロゲンは、一気に下がります。

留まっていた毛が、いっせいに次の段階へ進む。

その二、三か月後に、まとめて落ちてきます。

——だから、産後の抜け毛は、髪が作れなくなったから起きるのではありません。

残っていた分の清算です。

ここが分かると、少し安心できると思います。

多くの場合、半年から一年くらいで落ち着いていきます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
でも、戻らない人がいます
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ここからが現場の話です。

清算が終わったら、新しい毛を作る段階に入ります。

問題は、その材料と時間があるかどうかです。

産後の体で、何が起きているか。

夜、まとまって眠れていない。

食事が、立ったまま五分で終わる。

授乳で、栄養を持っていかれている。

鉄が、出産で大きく減っている。

胃腸が落ちて、食べても入っていかない。

——この状態で、新しい毛を作る順番が回ってくると思いますか。

体は、優先順位をつけます。

心臓、脳、呼吸。

ここは絶対に削れません。

髪は、生きるのに必要な器官ではありません。

だから、足りないときには後回しにされます。

【髪が戻らないのは、ホルモンが戻っていないからではなく、材料と時間が戻っていないからのことがあります】

産後一年経っても戻らない人を見ていると、ほとんどここです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
更年期は、減った話だけでは終わりません
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

更年期に入ると、分け目が目立ってきた、という相談が増えます。

これも「エストロゲンが減ったから」で説明されがちです。

半分は合っています。

でも、もう半分が抜けています。

女性の体にも、男性ホルモン側の物質があります。

量は少ないですが、ちゃんとあります。

エストロゲンが減ってくると、その影響が相対的に出やすくなるとされています。

ここで登場するのが、DHTです。

テストステロンが、5α還元酵素という酵素によって変換されたもの。

この物質が毛包に作用すると、毛が伸びる期間が短くなっていきます。

一回ごとに、少し細く、少し短く生えてくる。

——完全に抜け落ちるのではなく、毛が「小さくなっていく」んです。

だから、女性の薄毛はこういう形になります。

分け目が、だんだん広がる。

頭頂部の地肌が、光で透ける。

でも、前の生え際は比較的残る。

男性のように、はっきり禿げ上がる形になる人は少ないとされています。

ここは正直に書きます。

女性の薄毛を、男性ホルモンだけで説明しようとすると、無理が出ます。

研究の側でも、女性の場合はアンドロゲンの関与だけでは説明しきれないと書かれています。

遺伝、年齢、栄養、全身の状態。

——いくつも重なって起きています。

だから、ホルモンの数値を一回測って終わる話ではないんです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ピルやホルモン剤を変えたあとに抜けた人へ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

これも、現場でよく聞きます。

ピルを変えた。

ピルをやめた。

子宮の治療でホルモン剤を使い始めた。

——その数か月後から、抜け毛が増えた。

ホルモン環境が大きく動けば、毛のスケジュールもそろいやすくなります。

ここで厄介なのが、時間差です。

変えた直後には、何も起きません。

抜けてくるのは、二、三か月後です。

だから本人は、薬と結びつけません。

「季節の変わり目かな」「ストレスかな」で終わる。

——ここが、照らし合わせないと見つからない部分です。

やってほしいのは、これだけです。

薬を変えた月を、カレンダーに書く。

抜け毛が増えた月も、書く。

その二つの間隔を見る。

【薬を変えた月と、抜けはじめた月。二、三か月ずれて並んでいませんか】

もし重なっているなら、自己判断でやめるのではなく、処方した先生に伝えてください。

その薬には、それを使っている理由があります。

やめ方にも注意が必要なものがあります。

責めるためではなく、情報として伝える。それだけで十分です。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ホルモンの前に、ここを飛ばさないでください
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。

「女性の抜け毛=女性ホルモン」で納得してしまうと、調べるべきものが調べられないまま終わります。

毛が一斉に休む側へ押し出される原因は、ホルモンだけではありません。

鉄が足りない。

甲状腺の働きが落ちている、または上がりすぎている。

急激に体重を落とした。

糖質やタンパクを極端に減らした。

高熱が出た。

手術を受けた。

大きな出来事があって、数か月眠れなかった。

——どれでも起きます。

そして、どれも、二、三か月遅れて出てきます。

特に女性は、鉄です。

生理があるだけで、毎月出ていきます。

出産で、大きく持っていかれます。

胃腸が落ちていれば、食べても入っていきません。

ここで一つ、はっきり言っておきます。

「貧血じゃないから大丈夫」と言われた人は、もう一歩だけ確認してください。

血の濃さが正常でも、貯金が空のことがあります。

その貯金のほうを見る項目があります。

——「ホルモンのせい」にしていたら、鉄が空っぽだった人を、僕は何人も見ています。

甲状腺も同じです。

疲れやすい、寒がりになった、むくむ、体重が増えた。

あるいは、汗が増えた、動悸がする、やせてきた。

こういうものが一緒にあるなら、調べる価値があります。

髪の相談で来て、別の答えが出ることは、わりとあります。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
本数は、数えなくていいです
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

抜けた毛を数えている人がいます。

やめたほうがいいです。

一日に抜ける本数は、もともと幅があります。

洗った日と洗わない日で変わります。

数えても、心が削れるだけです。

見るのは、三つです。

一つ、分け目の幅。

二つ、結んだときの束の太さ。

三つ、頭頂部の地肌が、光で透けるかどうか。

そして、写真です。

同じ場所、同じ時間、同じ明るさで撮ってください。

三か月ごとで十分です。

毎日の鏡では、分かりません。

【今日の抜け毛ではなく、三か月前の写真と比べてください】

それと、もう一つ。

生えてきている毛を見てください。

分け目の際に、短くて細い毛が立ち上がってきているなら、作る動きは残っています。

そこが、いちばん大事な情報です。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
頭皮に湿疹やかゆみがある人へ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

アトピーの方に多い相談です。

掻いていると、毛は切れます。

炎症が続いている頭皮では、育ちも悪くなります。

ただ、「掻いたせい」で終わらせないでください。

頭皮は、血流の末端です。

首と肩が固まっている人は、そこから上が滞ります。

そして頭皮は、体の中でも皮膚が薄く、動きにくい場所です。

おでこや後頭部を指で動かしてみてください。

動かない人がいます。

張り付いたようになっている。

その状態で、毛を作る工場に材料が届くかどうか。

——僕はそこを見ています。

かゆみを抑えることは必要です。

でも、抑えている間に、届く条件のほうを変えておく。

その二つは、別の仕事です。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
うちで見ているところ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

先に言っておきます。

これは、医学的に確立した薄毛治療の順番ではありません。

僕が現場で、何から見ているかという順番です。

一つ、入っているかどうか。

タンパクと鉄が、食事で入っているか。

そして、胃腸がそれを受け取れているか。

食べていても、入っていない人がいます。

二つ、夜です。

髪は、余ったエネルギーで作られます。

眠れていない体に、余りはありません。

三つ、首と後頭部です。

ここが固まったままだと、上まで届きません。

頭皮の動き、呼吸の深さ、肩の高さ。

うちの施術でやっているのは、ここです。

四つ、時間軸です。

毛は、すぐには変わりません。

伸びる期間が数年ある器官です。

今日変えたことが見えるのは、数か月後です。

だから、三か月単位で見ます。

【髪は、いちばん結果が遅く出る場所です。だから、いちばん先に手をつける価値があります】

④男性の薄毛はコチラ

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「産後から抜け毛が止まらない」。

「更年期に入って、分け目が目立ってきた」。

「ピルを変えてから、髪が細くなった気がする」。

そう感じている方は、LINEで【土台チェック】と送ってください。

いつから抜け始めたか、その二、三か月前に何があったか、食べられている量、夜の状態。

そこから、何が先かを一緒に決めます。

必要な方には、初回限定6,900円で、アトピー整体の初回相談・施術もご案内しています。

髪は、生きるために必要な器官ではありません。

だから体は、足りなくなったときに、髪から削ります。

抜け毛が増えたということは——

体が「ここは後回しでいい」と判断したということです。

それは、髪の問題ではありません。

判断の前提になっている、体の条件の問題です。

女性ホルモンが減ったから、で終わらせないでください。

鉄も、甲状腺も、眠れた時間も、食べられた量も、全部その判断に入っています。

そして、そこは変えられます。

名古屋・本山整体サロン
吉川真介

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

愛知県名古屋市千種区本山
東山線 本山駅から徒歩1分

〒464-0819
愛知県名古屋市千種区四谷通1丁目23
アルファランドビルB1
本山整体サロン

#名古屋整体 #本山整体 #千種区整体 #名東区整体 #薄毛 #抜け毛 #産後 #更年期 #女性ホルモン #鉄不足 #甲状腺 #体質改善 #アトピー整体 #本山整体サロン

2026.10.13

アトピー

②自分のホルモンに、過敏反応が起きることがあります|生理前のかゆみと、ホルモン剤を使い始めてからの湿疹——「女性ホルモンは味方」で、話が終わっていませんか—— 名古屋・本山整体サロン 吉川真介

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
自分のホルモンに、過敏反応が起きることがあります|生理前のかゆみと、ホルモン剤を使い始めてからの湿疹
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

——「女性ホルモンは味方」で、話が終わっていませんか——

名古屋・本山整体サロン 吉川真介

「生理前になると、顔が猛烈にかゆくなる」。

「排卵のあたりから、決まって湿疹が出る」。

「ピルを飲み始めてから、肌の調子がおかしい」。

「生理が始まると、スッと楽になる」。

——で、また来月も同じことが起きる。

こういう話を、よく聞きます。

皮膚科では、アトピー性皮膚炎。

婦人科では、ホルモンバランス。

——別の話として扱われて、そこで終わってしまう。

名古屋市名東区・千種区で、アトピーや慢性不調の方を診続けて15年以上。

僕自身も、生まれてすぐから40年、アトピーでした。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
生理前の悪化は、気のせいではありません
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

まず、ここをはっきりさせておきます。

2025年、『Clinical and Experimental Dermatology』誌に系統レビューが出ています。

16の研究を集めて検討したものです。

結論は、こうでした。

どの文献も一致して、生理前にアトピーのコントロールが悪くなることを認めている。

しかも、たいていは生理が始まる前の一週間です。

——つまり、医学の側でも認識されている現象です。

ただし、著者自身がこう書いています。

既存の研究の質は低い。

そして、生理前の悪化に対する治療の方法については、ほとんど証拠がない。

認識はされている。

でも、どうすればいいかは、まだ整理されていない。

——それが今の位置です。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
エストロゲンは、いつでも味方とは限りません
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

エストロゲンといえば、女性らしさを保ち、骨や血管や皮膚を支えるホルモンです。

それは、その通りです。

でも、エストロゲンには免疫に働きかける作用もあります。

しかも、その作用は単純ではありません。

ある条件では炎症を抑える方向に。

別の条件では、免疫の反応を強める方向に。

つまり——

多ければ健康、少なければ不健康、という話ではないんです。

ここで、うちがいつも言っていることを繰り返します。

問題になるのは、量だけではありません。

その変動の幅。

ほかのホルモンとのバランス。

そして、受け取る側の体の反応です。

更年期が、分かりやすい例です。

エストロゲンの量は、全体として減っていきます。

ただ、減り方は一直線ではありません。

エストロゲンもプロゲステロンも、分泌が不規則に揺れます。

その大きな変動が、皮膚の症状に関係している場合があります。

——「減ったから悪くなる」とも、「増えたから悪くなる」とも言い切れないんです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ところで、原料は何だと思いますか
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

意外と知られていません。

エストロゲン。

プロゲステロン。

男性ホルモンのテストステロン。

——これらは全部、コレステロールから作られます。

ステロイドホルモンと呼ばれる仲間です。

そして、炎症を抑える薬として有名なステロイド。

体の中で同じ働きをしているコルチゾールも、同じ仲間です。

同じ原料から作られていても、体への働きはまったく同じではありません。

免疫を抑えるものもある。

免疫細胞の反応の仕方を変えるものもある。

つまり、性ホルモンは生殖のためだけに存在しているわけではないんです。

皮膚。

免疫。

血管。

脳。

腸。

——かなり広い範囲に作用しています。

だから、性ホルモンの変動が皮膚に出ても、何も不思議ではありません。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
しかも、工場が一部共通しています
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ここ、知っておいてほしいところです。

ストレスホルモンといえば、コルチゾールです。

出しているのは、副腎。

腎臓の上にある、小さな臓器です。

では、副腎はコルチゾールだけを出しているんでしょうか。

違います。

性ホルモンの材料になるホルモンも、ここから出ています。

DHEAと呼ばれるものが、その代表です。

つまり——

同じ原料から、同じ工場で、両方が作られている。

【ストレスのラインと、性ホルモンのラインは、別の建物にあるわけではありません】

そして、閉経後の話をします。

卵巣からのエストロゲンは、減っていきます。

では、体の中のエストロゲンはゼロになるのか。

なりません。

副腎や脂肪組織で作られたアンドロゲン(男性ホルモン側の物質)が、アロマターゼという酵素でエストロゲンに変換されます。

閉経後は、こちらが主な供給源になります。

ここ、もう一度読んでください。

【更年期以降、エストロゲンの供給元は、卵巣から副腎と脂肪に移ります】

だったら、こうなります。

ストレスが続いて、副腎がずっとフル稼働している。

そういう時期に、ホルモンのほうも揺れる。

「ストレスでホルモンバランスが崩れる」。

よく言われる話です。

でも、これは気の持ちようの話ではありません。

作る場所が、一部重なっているからです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ストレスが、かゆみに変わる経路もあります
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

もう一段、踏み込みます。

ストレスがかかると、脳から副腎に指令が出ます。

その指令を運ぶのが、CRHと呼ばれるホルモンです。

このCRHが、皮膚のマスト細胞を直接刺激して、ヒスタミンを出させるという報告があります。

マスト細胞というのは、かゆみや赤みに関わる細胞です。

しかも、皮膚そのものにこの仕組みがあるとされています。

脳から副腎へ、という大回りだけではないんです。

さらに、エストロゲンがマスト細胞の反応を強める方向に働くという報告もあります。

ここまで並べると、見えてきます。

ストレスがかかる。

副腎が働く。

その同じラインで、性ホルモンも動く。

マスト細胞が刺激される。

——かゆくなる。

【「ストレスでかゆい」と「ホルモンでかゆい」は、別々の話ではありません】

生理前。

更年期。

そして、忙しい時期。

この三つが重なってかゆくなる人が、現場にはたくさんいます。

気のせいではありません。

同じラインの上で起きていることです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ここからが、本題です
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

自分の体が毎月必ず作っているホルモンに、自分の免疫が反応してしまう人がいます。

アレルギーの原因が、花粉でもダニでも食べ物でもない。

自分の中で作られているものです。

——避けようがありません。

プロゲストーゲン過敏症と呼ばれる病態です。

以前は「自己免疫性プロゲステロン皮膚炎」と呼ばれていました。

ただ、自己免疫の仕組みを支持する証拠が乏しいことから、呼び名を変えるべきだという議論が出ています。

症状は、こういうものです。

じんましん。

湿疹。

皮膚炎。

水ぶくれのような発疹。

むくみ。

まれに、喘息のような症状や、強いアレルギー反応を伴うこともあります。

じんましんが、いちばん多いとされています。

そして、ここが大事です。

きっかけになるものは、二つに分かれます。

一つは、自分の体で作られるプロゲステロン。

もう一つは、薬として入ってくる黄体ホルモンです。

24例を集めた報告では、内因性のプロゲステロンによるものが42%、外から入った黄体ホルモン製剤によるものが58%と分類されています。

89人を対象にしたレビューでは、約45%に、外からの黄体ホルモンへの曝露歴がありました。

——半分近くです。

ここ、読み方を間違えないでください。

これは、この病態と診断された人たちの内訳です。

ピルを使っている人の半分近くに過敏症が起きる、という意味ではありません。

【自分のホルモンが、皮膚症状の引き金になることがある】

もちろん、生理前にかゆくなる人が全員これ、という話でもありません。

でも、こういう病態が報告されている、ということは知っておいてください。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ホルモン剤を使い始めてから、肌が荒れた人へ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ここが、僕がいちばん気にしているところです。

低用量ピル。

子宮内膜症などに使われるジエノゲスト。

子宮の中に入れるミレーナ。

長く効くタイプの黄体ホルモンの注射。

避妊用のリング。

——これらは、女性の健康を支える大切な治療の選択肢です。

生理痛で生活が止まっていた人が、普通に働けるようになる。

それは、本当に大きなことです。

ただ、どれもホルモン環境に作用します。

そして、ホルモン環境を変えることが、すべての人の皮膚にとって都合がいいとは限りません。

実際、海外の学会の資料でも、周期的に使う経口避妊薬、長く効く黄体ホルモンの注射、避妊リング、黄体ホルモンを含む子宮内の器具が、こうした過敏反応を引き起こしうる曝露として挙げられています。

ここは、慎重に書きます。

ピルが悪い。

あの薬が悪い。

——そんな単純な話ではありません。

逆に、ホルモン剤を使うことで、生理周期にともなう皮膚症状が落ち着く人もいます。

実際、治療として、排卵を抑えてプロゲステロンの影響を抑える方向が使われることもあります。

つまり、同じホルモン剤が、人によって引き金にも、対策にもなりうる。

そして、どの薬がどれくらいの頻度で皮膚症状を起こすのかは、はっきりしていません。

報告の多くは、少数例をまとめたものです。

もう一つ、分けておきます。

ジエノゲストやミレーナを使い始めてから湿疹が出たとしても、それがさきほどの免疫的な過敏症だとは限りません。

薬によるふつうの皮疹のこともあります。

もともとあった皮膚の病気が、その時期に動いただけのこともあります。

——だからこそ、使い始めた時期と、症状が出始めた時期の並びが大事になります。

【だから僕は、薬を責める話にはしません】

代わりに、こう聞きます。

その薬を使い始めたのは、いつですか。

かゆみや湿疹が始まったのは、いつですか。

——その二つ、重なっていませんか。

ここを照らし合わせることには、意味があると思っています。

もし重なっているなら、自己判断でやめるのではなく、処方した先生と、皮膚科かアレルギー科で相談してください。

やめ方にも、注意が必要な薬です。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
検査で、すぐ分かるものでもありません
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ここも正直に書きます。

この病態の診断は、病歴に大きく依存します。

皮膚にプロゲステロンを注射して反応を見る検査が使われてきましたが、用量が標準化されておらず、結果の信頼性に欠けるとされています。

132例を集めた系統レビューでも、皮膚の症状が患者ごとに大きく違うため、診断が難しいと書かれています。

免疫の仕組みについても、見解が分かれています。

つまり——

まだ、きれいに整理されていない領域です。

だからこそ、本人の記録が強い材料になります。

何月何日に何が出たか。

生理周期の、どのあたりだったか。

薬を変えた時期と、重なっていないか。

【カレンダーに書いておくだけで、話が進みます】

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
男性にも、エストロゲンはあります
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

これは女性だけの話ではありません。

男性の体でも、エストロゲンは作られています。

特に脂肪組織では、アロマターゼという酵素のはたらきで、男性ホルモンの一部がエストロゲンに変換されます。

そして肝臓は、性ホルモンの代謝に関わる重要な臓器です。

お酒の量が多い。

体重が増えている。

肝臓の数値が気になる。

——こうした背景が、ホルモンのバランスに影響することがあります。

ただし、ここも単純にしません。

お酒を飲んだあとに顔や頭皮や背中がかゆくなるからといって、エストロゲンが原因とは限りません。

アルコールそのものによる血管の反応。

もともとある皮膚の病気の悪化。

肝臓や胆道の問題。

——別の理由も考える必要があります。

皮膚だけで決めない、というのは、ここでも同じです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
そして、腸が出てきます
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ここも面白いところです。

性ホルモンと腸内細菌は、互いに影響し合うことが研究されています。

腸内細菌の一部は、エストロゲンの代謝や、腸と肝臓をめぐる循環に関わっています。

逆に、性ホルモンが腸の環境に影響する可能性も指摘されています。

ただし、線は引いておきます。

腸内細菌が変わったから毒素が増えて、その結果アトピーになる。

——そこまでの因果は、確立していません。

まだ研究の途中です。

言えるのは、ここまでです。

腸と、ホルモンの代謝と、免疫と、皮膚。

これらを別々のものとして考えるのは、無理がある。

【皮膚に出ているから、問題まで皮膚にあるとは限りません】

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
僕が、問診で聞いていること
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

症状そのものだけを聞いても、足りません。

いつから始まったのか。

生理周期と、関係があるのか。

ピルやホルモン剤を使い始めた時期と、重なっていないか。

妊娠、出産、更年期。

大きなホルモンの変動の時期ではなかったか。

——皮膚の症状には、時間の手がかりが隠れていることがあります。

顔がかゆいから、顔だけを見る。

頭皮がかゆいから、頭皮だけを見る。

それでは、見つからないものがあります。

そして、体の側はいつもの三つで見ます。

夜、眠れているか。

疲れが、抜けているか。

崩れたあと、何日で戻るか。

三か月前と、比べてください。

去年の同じ季節とも、比べてください。


③女性ホルモンと薄毛はコチラ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「生理前になると、決まって肌が崩れる」。

「ホルモン剤を使い始めてから、湿疹が出るようになった」。

「婦人科と皮膚科で、別々の話をされて終わっている」。

そう感じている方は、LINEで【土台チェック】と送ってください。

いつから、どこに、生理周期との関係、薬を変えた時期、お腹と夜の状態。

そこから、何が先かを一緒に決めます。

必要な方には、初回限定6,900円で、アトピー整体の初回相談・施術もご案内しています。

女性ホルモンは、女性の味方です。

それは本当です。

でも、すべての人に、すべてのタイミングで、同じように働くわけではありません。

生理前の悪化は、医学の側でも認識されています。

自分の体のホルモンに、過敏な反応が起きる病態も報告されています。

そして、外から入る黄体ホルモンが引き金になることもあれば、逆に症状を落ち着かせることもあります。

だから、「ホルモンのせい」でも「気のせい」でもない。

【いつ始まったのか、何と重なっているのか】

そこを並べて見ていくしかありません。

皮膚に出た炎症が、体の内側で起きている変化を知らせていることがあります。

顔だけを見ていると、それは見つかりません。

名古屋・本山整体サロン
吉川真介

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

愛知県名古屋市千種区本山
東山線 本山駅から徒歩1分

〒464-0819
愛知県名古屋市千種区四谷通1丁目23
アルファランドビルB1
本山整体サロン

#名古屋整体 #本山整体 #千種区整体 #名東区整体 #アトピー #女性ホルモン #生理前 #じんましん #副腎 #ストレス #腸内環境 #体質改善 #アトピー整体 #本山整体サロン

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(本文で触れた資料)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

McSwiney E, et al. Impact of the menstrual cycle on exacerbations of atopic dermatitis: a systematic review.

2026.10.13

アトピー

①女性の薄毛・抜け毛は、髪だけの問題ではありません|産後・更年期・ピルとホルモンの関係 ——髪は、体が足りなくなったときに、いちばん先に削られる場所です—— 名古屋・本山整体サロン 吉川真介

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
①女性の薄毛・抜け毛は、髪だけの問題ではありません|産後・更年期・ピルとホルモンの関係
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

——髪は、体が足りなくなったときに、いちばん先に削られる場所です——

名古屋・本山整体サロン 吉川真介

最初に気づくのは、たぶん排水口です。

洗ったあと、指に絡む量が増えている。

枕にも落ちている。

ブラシに毎回つく。

そして、ある日。

分け目の地肌が、前より見えている気がする。

髪を結んだとき、ゴムが一周多く回る。

——気のせいだと思いたい。

でも、たぶん気のせいじゃありません。

名古屋市名東区・千種区で、アトピーや慢性不調の方を診続けて15年以上。

僕自身も、生まれてすぐから40年、アトピーでした。

抜け毛の相談は、アトピーの方からも、そうでない方からも、本当によく受けます。

そして、だいたい最初にこう言われています。

「女性ホルモンが減ってるからね」。

——それで終わっている人が、多すぎます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
まず、髪はずっと伸び続けているわけじゃありません
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ここを知らないと、全部誤解します。

一本の毛には、寿命があります。

伸びる期間。

伸びるのをやめる期間。

抜けるのを待っている期間。

この三つを、ぐるぐる回っています。

伸びる期間は、数年あります。

そのあと、成長を止めて、抜け落ちる。

そして同じ穴から、また新しい毛が生えてくる。

大事なのは、ここです。

頭の毛は、一本ずつ別のスケジュールで回っています。

だから、普段は一気に抜けません。

毎日少しずつ、入れ替わっているだけです。

——では、どういうときに「一気に」抜けるのか。

スケジュールが、そろってしまったときです。

何かの出来事で、たくさんの毛が同時に「伸びるのをやめる」側へ押し出される。

すると、その二、三か月後に、まとめて落ちてきます。

ここ、覚えておいてください。

【抜け始めたのは今日でも、原因は二、三か月前にあることがあります】

今日の抜け毛を見て、今日のシャンプーを疑っても、たどり着きません。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
産後の抜け毛は、妊娠中に抜けなかった分の清算です
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ここ、意外に知られていません。

妊娠中、エストロゲンは高い状態が続きます。

そのあいだ、毛は伸びる期間に留まりやすくなります。

つまり、抜けるはずだった毛が、抜けずに残っている。

妊娠中に「髪が増えた」「ツヤが出た」と感じた人がいるのは、これです。

そして出産。

エストロゲンは、一気に下がります。

留まっていた毛が、いっせいに次の段階へ進む。

その二、三か月後に、まとめて落ちてきます。

——だから、産後の抜け毛は、髪が作れなくなったから起きるのではありません。

残っていた分の清算です。

ここが分かると、少し安心できると思います。

多くの場合、半年から一年くらいで落ち着いていきます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
でも、戻らない人がいます
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ここからが現場の話です。

清算が終わったら、新しい毛を作る段階に入ります。

問題は、その材料と時間があるかどうかです。

産後の体で、何が起きているか。

夜、まとまって眠れていない。

食事が、立ったまま五分で終わる。

授乳で、栄養を持っていかれている。

鉄が、出産で大きく減っている。

胃腸が落ちて、食べても入っていかない。

——この状態で、新しい毛を作る順番が回ってくると思いますか。

体は、優先順位をつけます。

心臓、脳、呼吸。

ここは絶対に削れません。

髪は、生きるのに必要な器官ではありません。

だから、足りないときには後回しにされます。

【髪が戻らないのは、ホルモンが戻っていないからではなく、材料と時間が戻っていないからのことがあります】

産後一年経っても戻らない人を見ていると、ほとんどここです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
更年期は、減った話だけでは終わりません
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

更年期に入ると、分け目が目立ってきた、という相談が増えます。

これも「エストロゲンが減ったから」で説明されがちです。

半分は合っています。

でも、もう半分が抜けています。

女性の体にも、男性ホルモン側の物質があります。

量は少ないですが、ちゃんとあります。

エストロゲンが減ってくると、その影響が相対的に出やすくなるとされています。

ここで登場するのが、DHTです。

テストステロンが、5α還元酵素という酵素によって変換されたもの。

この物質が毛包に作用すると、毛が伸びる期間が短くなっていきます。

一回ごとに、少し細く、少し短く生えてくる。

——完全に抜け落ちるのではなく、毛が「小さくなっていく」んです。

だから、女性の薄毛はこういう形になります。

分け目が、だんだん広がる。

頭頂部の地肌が、光で透ける。

でも、前の生え際は比較的残る。

男性のように、はっきり禿げ上がる形になる人は少ないとされています。

ここは正直に書きます。

女性の薄毛を、男性ホルモンだけで説明しようとすると、無理が出ます。

研究の側でも、女性の場合はアンドロゲンの関与だけでは説明しきれないと書かれています。

遺伝、年齢、栄養、全身の状態。

——いくつも重なって起きています。

だから、ホルモンの数値を一回測って終わる話ではないんです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ピルやホルモン剤を変えたあとに抜けた人へ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

これも、現場でよく聞きます。

ピルを変えた。

ピルをやめた。

子宮の治療でホルモン剤を使い始めた。

——その数か月後から、抜け毛が増えた。

ホルモン環境が大きく動けば、毛のスケジュールもそろいやすくなります。

ここで厄介なのが、時間差です。

変えた直後には、何も起きません。

抜けてくるのは、二、三か月後です。

だから本人は、薬と結びつけません。

「季節の変わり目かな」「ストレスかな」で終わる。

——ここが、照らし合わせないと見つからない部分です。

やってほしいのは、これだけです。

薬を変えた月を、カレンダーに書く。

抜け毛が増えた月も、書く。

その二つの間隔を見る。

【薬を変えた月と、抜けはじめた月。二、三か月ずれて並んでいませんか】

もし重なっているなら、自己判断でやめるのではなく、処方した先生に伝えてください。

その薬には、それを使っている理由があります。

やめ方にも注意が必要なものがあります。

責めるためではなく、情報として伝える。それだけで十分です。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ホルモンの前に、ここを飛ばさないでください
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。

「女性の抜け毛=女性ホルモン」で納得してしまうと、調べるべきものが調べられないまま終わります。

毛が一斉に休む側へ押し出される原因は、ホルモンだけではありません。

鉄が足りない。

甲状腺の働きが落ちている、または上がりすぎている。

急激に体重を落とした。

糖質やタンパクを極端に減らした。

高熱が出た。

手術を受けた。

大きな出来事があって、数か月眠れなかった。

——どれでも起きます。

そして、どれも、二、三か月遅れて出てきます。

特に女性は、鉄です。

生理があるだけで、毎月出ていきます。

出産で、大きく持っていかれます。

胃腸が落ちていれば、食べても入っていきません。

ここで一つ、はっきり言っておきます。

「貧血じゃないから大丈夫」と言われた人は、もう一歩だけ確認してください。

血の濃さが正常でも、貯金が空のことがあります。

その貯金のほうを見る項目があります。

——「ホルモンのせい」にしていたら、鉄が空っぽだった人を、僕は何人も見ています。

甲状腺も同じです。

疲れやすい、寒がりになった、むくむ、体重が増えた。

あるいは、汗が増えた、動悸がする、やせてきた。

こういうものが一緒にあるなら、調べる価値があります。

髪の相談で来て、別の答えが出ることは、わりとあります。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
本数は、数えなくていいです
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

抜けた毛を数えている人がいます。

やめたほうがいいです。

一日に抜ける本数は、もともと幅があります。

洗った日と洗わない日で変わります。

数えても、心が削れるだけです。

見るのは、三つです。

一つ、分け目の幅。

二つ、結んだときの束の太さ。

三つ、頭頂部の地肌が、光で透けるかどうか。

そして、写真です。

同じ場所、同じ時間、同じ明るさで撮ってください。

三か月ごとで十分です。

毎日の鏡では、分かりません。

【今日の抜け毛ではなく、三か月前の写真と比べてください】

それと、もう一つ。

生えてきている毛を見てください。

分け目の際に、短くて細い毛が立ち上がってきているなら、作る動きは残っています。

そこが、いちばん大事な情報です。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
頭皮に湿疹やかゆみがある人へ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

アトピーの方に多い相談です。

掻いていると、毛は切れます。

炎症が続いている頭皮では、育ちも悪くなります。

ただ、「掻いたせい」で終わらせないでください。

頭皮は、血流の末端です。

首と肩が固まっている人は、そこから上が滞ります。

そして頭皮は、体の中でも皮膚が薄く、動きにくい場所です。

おでこや後頭部を指で動かしてみてください。

動かない人がいます。

張り付いたようになっている。

その状態で、毛を作る工場に材料が届くかどうか。

——僕はそこを見ています。

かゆみを抑えることは必要です。

でも、抑えている間に、届く条件のほうを変えておく。

その二つは、別の仕事です。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
うちで見ているところ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

先に言っておきます。

これは、医学的に確立した薄毛治療の順番ではありません。

僕が現場で、何から見ているかという順番です。

一つ、入っているかどうか。

タンパクと鉄が、食事で入っているか。

そして、胃腸がそれを受け取れているか。

食べていても、入っていない人がいます。

二つ、夜です。

髪は、余ったエネルギーで作られます。

眠れていない体に、余りはありません。

三つ、首と後頭部です。

ここが固まったままだと、上まで届きません。

頭皮の動き、呼吸の深さ、肩の高さ。

うちの施術でやっているのは、ここです。

四つ、時間軸です。

毛は、すぐには変わりません。

伸びる期間が数年ある器官です。

今日変えたことが見えるのは、数か月後です。

だから、三か月単位で見ます。

【髪は、いちばん結果が遅く出る場所です。だから、いちばん先に手をつける価値があります】

②ホルモンと肌荒れはコチラ

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「産後から抜け毛が止まらない」。

「更年期に入って、分け目が目立ってきた」。

「ピルを変えてから、髪が細くなった気がする」。

そう感じている方は、LINEで【土台チェック】と送ってください。

いつから抜け始めたか、その二、三か月前に何があったか、食べられている量、夜の状態。

そこから、何が先かを一緒に決めます。

必要な方には、初回限定6,900円で、アトピー整体の初回相談・施術もご案内しています。

髪は、生きるために必要な器官ではありません。

だから体は、足りなくなったときに、髪から削ります。

抜け毛が増えたということは——

体が「ここは後回しでいい」と判断したということです。

それは、髪の問題ではありません。

判断の前提になっている、体の条件の問題です。

女性ホルモンが減ったから、で終わらせないでください。

鉄も、甲状腺も、眠れた時間も、食べられた量も、全部その判断に入っています。

そして、そこは変えられます。

名古屋・本山整体サロン
吉川真介

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

愛知県名古屋市千種区本山
東山線 本山駅から徒歩1分

〒464-0819
愛知県名古屋市千種区四谷通1丁目23
アルファランドビルB1
本山整体サロン

#名古屋整体 #本山整体 #千種区整体 #名東区整体 #薄毛 #抜け毛 #産後 #更年期 #女性ホルモン #鉄不足 #甲状腺 #体質改善 #アトピー整体 #本山整体サロン

2026.10.12

アトピー

掻いても何も出ないかゆみがある人へ|乾燥じゃないものに、保湿剤を塗っていませんか ——「乾燥ですね」は、見つからなかった、という意味です—— 名古屋・本山整体サロン 吉川真介

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
掻いても何も出ないかゆみがある人へ|乾燥じゃないものに、保湿剤を塗っていませんか
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

——「乾燥ですね」は、見つからなかった、という意味です——

名古屋・本山整体サロン 吉川真介

手のひらが、かゆい。

足の裏も、かゆい。

背中の、手が届かないところ。

夜になると、強くなる。

——でも、見ても何もない。

湿疹も、ブツブツも、出ていない。

保湿しても、変わらない。

かゆみ止めを飲んでも、効かない。

それで、皮膚科で言われる。

「乾燥ですね」。

保湿剤をもらって、帰る。

名古屋市名東区・千種区で、アトピーや慢性不調の方を診続けて15年以上。

僕自身も、生まれてすぐから40年、アトピーでした。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
そのかゆみ、乾燥じゃないかもしれません
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

まず、前提をひとつ外します。

保湿剤は、かゆみ止めではありません。

皮膚の守りを助けるものです。

乾燥で荒れて、そこがかゆいなら、意味があります。

でも、今の話は違います。

皮膚に何も出ていない。

それなのに、かゆい。

このとき、かゆみの原因が皮膚の表面にあるとは限りません。

血液の中を回っている物質が、神経を直接刺激している場合があるからです。

そこに保湿剤を塗る。

——的が、違います。

塗っているのは、表面です。

起きているのは、中です。

【皮膚に答えがないなら、皮膚を見ていても見つかりません】

そして、ここも言っておきます。

何年も保湿剤を塗ってきて、かゆみが減っていないなら。

それは、塗り方が足りないからではありません。

【効かないものを、効くはずだと思って続けてきただけです】

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
胆汁が流れないと、かゆくなります
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

肝臓は、胆汁を作っています。

その胆汁が、うまく流れなくなる状態があります。

胆汁うっ滞です。

このとき、強いかゆみが出ます。

そして、場所に特徴があります。

手のひら。

足の裏。

そして、夜。

——冒頭に並べた場所と、同じじゃないですか。

しかもこのかゆみ、よくあるかゆみ止めが効きにくい。

理由は単純です。

【ヒスタミンの話ではないからです】

抗ヒスタミン薬は、ヒスタミンを止める薬です。

ヒスタミンじゃないものを、ヒスタミンの薬で止めようとしている。

それで効かないなら、薬のせいでも、あなたの体が特別なせいでもありません。

相手が違うだけです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
正体は、血の中にありました
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ここ、研究がかなり踏み込んでいます。

かゆみのある胆汁うっ滞の患者さんの血漿を、神経の細胞にかける実験があります。

結果、神経の細胞が強く活性化しました。

かゆみのない患者さんの血漿では、そうなりません。

健康な人の血漿でも、なりません。

そこから活性物質を突き止めました。

リゾホスファチジン酸(LPA)という脂質でした。

そして、そのLPAを作る酵素がオートタキシンです。

かゆみのある人では、血液中のオートタキシンが著明に上がっていました。

もっと決定的な話があります。

原発性胆汁性胆管炎という肝臓の病気で、かゆみの強さとオートタキシンの活性が一緒に動いていました。

胆汁を外に出すドレナージをしたら、かゆみもオートタキシンも下がった。

そのドレーンを抜いたら、両方とも元に戻った。

——ここまで一致するんです。

つまり、かゆみの正体が血の中の物質だった。

掻いても届きません。

保湿しても届きません。

【かゆい場所に、原因がなかったということです】

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
しかもこれ、更年期の年代に多いんです
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ここ、知らない人が多すぎます。

さきほど出した原発性胆汁性胆管炎という病気。

発症のピークは、40代です。

25歳より下では、まれです。

そして、女性に多い病気として知られています。

——更年期の年代の女性です。

症状として出てくるのは、かゆみと疲れやすさ。

しかも、かゆみが最初の訴えになることがあります。

ここで、話を戻します。

40代、50代の女性が、かゆいと言って皮膚科に行く。

「更年期だからね」。

「乾燥ですね」。

保湿剤をもらって、帰る。

——この流れ、現場でいちばん多いやつです。

僕が引っかかっているのは、こういう人たちです。

更年期の年代。

皮膚に何も出ていないのに、かゆい。

顔色が、なんとなく黄色っぽい。

皮膚が、黒ずんできた。

そして、健診で肝臓の数値が引っかかっている。

——この並びを見たら、僕は一度も立ち止まらないわけにはいきません。

皮膚の黒ずみを「掻いたせいでしょう」で片づけないでください。

長くかゆみが続いている人は、確かに掻いた跡が残ります。

でも、それだけとは限りません。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「お酒を飲まないのに、γ-GTPが高い」人へ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ここが、いちばん見落とされます。

肝臓の数値、と一口に言いますが、中身が違います。

ALTとAST。

これは、肝臓の細胞が壊れたときに上がる側です。

ALPとγ-GTP。

こちらは、胆汁の流れが悪くなったときに上がる側です。

そして、さきほどの病気では、こう報告されています。

ALPとγ-GTPが上がる。

ALTやASTは、軽く上がる程度。

免疫グロブリンのIgMも上がる。

——つまり、ALTとASTだけを見ていると、通り過ぎます。

ここで、よくある会話です。

「γ-GTPが高いですね。お酒ですか」。

「あまり飲みません」。

「じゃあ、脂肪肝でしょう。様子を見ましょう」。

——これで終わっている人、いませんか。

お酒を飲まない。

それでも、γ-GTPとALPが高い。

そして、かゆい。

【その三つがそろっているなら、別の可能性を一度は考えてほしいんです】

血液で調べられる検査もあります。

抗ミトコンドリア抗体、特にM2型と呼ばれるものです。

ALPとγ-GTPが高くて、この抗体が陽性なら、肝臓の組織を取らずに診断されることが多いとされています。

逆に、この抗体が陰性の人も5〜10%います。

だから、陰性でも「じゃあ違う」で終わりではありません。

——どちらにしても、調べなければ分かりません。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
そして、胆石です
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

胆汁の流れが滞る理由で、いちばん身近なのがこれです。

胆石。

石が胆汁の通り道をふさげば、流れは止まります。

そうなれば、かゆみも、黄色っぽさも出てきます。

ここで、昔から言われている危険因子を並べます。

女性であること。

40代。

体重が多いこと。

妊娠・出産の経験。

——この四つです。

もう一度、読んでください。

女性で、40代。

この記事の前半で、僕が引っかかると書いた人たちと、同じ年代です。

そして、もう一つ関わるものがあります。

エストロゲンです。

エストロゲンは、胆石のできやすさに関わることが知られています。

だから、経口避妊薬やホルモン補充療法を使っている場合も、胆石のリスクとして扱われます。

ここ、前に書いた女性ホルモンの記事と合流します。

【ホルモンの話は、卵巣で終わりません。胆汁まで関わってきます】

さらに、見落とされやすい因子があります。

急激な体重の減少です。

食事を抜く。

脂質を極端に減らす。

短期間で一気に落とす。

——このとき、胆嚢が収縮しなくなります。

胆嚢は、脂っこいものが入ってきたときに縮んで胆汁を出す袋です。

出す機会がないまま胆汁が溜まり続けると、濃くなっていきます。

そして、石ができやすくなる。

ここ、腸活や体質改善を頑張っている人に言いたいところです。

「脂を抜けば健康になる」。

「食事を抜いて、デトックスする」。

——その結果、胆汁を出す機会そのものを減らしていることがあります。

もちろん、胆石があっても何も症状が出ない人はたくさんいます。

石があるから必ずかゆくなる、という話ではありません。

ただ、こういう並びを見たときは、話が変わります。

40代、50代の女性。

ホルモン剤を使っている、または使っていた。

短期間で体重を落とした時期がある。

脂質を抜く食事をしていた。

そして、かゆい。

肝臓の数値が引っかかっている。

——ここまで並んだら、エコーで胆嚢を見てもらう価値はあります。

超音波の検査です。

痛くもないし、放射線も使いません。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ここで、便秘の話が出てきます
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「かゆみの話で、なんで便秘?」

そう思いましたか。

考えてみてください。

胆汁は、どこから出ていきますか。

便です。

肝臓で作られた胆汁は、腸に流れて、最後は便として外に出ます。

でも、全部は出ていきません。

胆汁の成分である胆汁酸は、その大部分が腸の終わりのほうで吸収されて、血管を通って肝臓に戻ります。

これを、腸肝循環と呼びます。

つまり——

【出ていかなかったものは、また戻ってきます】

ここで、さっきのかゆみの話と合わせてください。

胆汁の流れが滞ると、かゆみが出る。

そして胆汁の出口は、腸です。

便が三日出ていない。

残っている感じがある。

いつも張っている。

——この状態は、出口が渋滞しているということです。

証拠を一つ出します。

胆汁性のかゆみの治療に使われてきた薬があります。

その薬は、腸の中で胆汁酸を捕まえて、便として外に出すものです。

つまり、薬の設計そのものが「便として出す」ことを狙っています。

その薬を使うまでもなく、こう聞きたいんです。

【そもそも、便は出ていますか】

僕が、かゆみの相談で便通を聞く理由はここです。

かゆみと便通が、別の話だと思われているからです。

皮膚科では、便の回数を聞かれません。

内科でも、かゆみとつなげて聞かれることは少ないです。

でも、胆汁から見れば、一本の道です。

肝臓で作る。

腸へ流す。

便で出す。

そして一部は、戻ってくる。

——このどこかが詰まっているときに、皮膚にかゆみが出ることがあります。

そして、第2部でも書いたことを繰り返します。

便が長く腸に留まると、腸の中で起きる代謝そのものが変わります。

出ないことは、ただ「出ていない」だけでは終わりません。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
肝臓は、ホルモンの出口でもあります
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

もう一つ、つなげておきます。

肝臓は、性ホルモンを処理する場所です。

肝臓の働きが落ちたときに出る、よく知られた皮膚の所見があります。

胸や肩に、クモの脚のように血管が広がる。

手のひらが、赤くなる。

男性で、胸がふくらむ。

——これらは、エストロゲンの影響が相対的に強まることと関連づけて説明されます。

女性ホルモンの話をするとき、たいてい卵巣の話で終わります。

でも、ホルモンは作られる場所だけの話ではありません。

処理されなければ、残ります。

【ホルモンの入口を気にして、出口を見ていない】

お酒の量が多い。

体重が増えてきた。

健診で脂肪肝と言われている。

そして、かゆい。

——この四つが並んでいる人を、僕は何人も見ています。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
その「様子を見ましょう」、誰が見ているんですか
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ここが、いちばん言いたいところです。

健診の紙に、こう書かれている。

ALT、AST、γ-GTP、ALP。

少しだけ基準値を超えている。

あるいは、ぎりぎり中に入っている。

そして毎年、同じことを言われる。

「脂肪肝ですね。様子を見ましょう」。

——その様子、誰が見ているんですか。

去年と比べましたか。

五年前と比べましたか。

ゆっくり上がってきていませんか。

そして、あなたにはかゆみがあります。

掻いても何も出ない、あのかゆみです。

その二つを、誰かが一緒に見ましたか。

皮膚科では、肝臓の話になりません。

健診では、かゆみの話になりません。

【別々の紙に書かれているから、誰もつなげないんです】

あなたのかゆみは、どの科の担当でもないまま、何年も置かれている。

そこが問題です。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
かゆい場所は、ヒントになります
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

手のひらと足の裏。

ここに強く出て、皮疹がない。

——内側の要因を考えます。胆汁の流れは、その一つです。

背中の真ん中。

肩甲骨の間。

自分の手が届かないところ。

——ここは、神経の通り道で起きるかゆみがあります。

首の骨の状態が関わる場合も報告されています。

顔と頭。

——ここは皮脂、化粧品、シャンプー、乾燥。

アトピーや酒さが絡むことも多い場所です。

全身で、皮疹がない。

夜に強い。

体重が落ちている。

寝汗がある。

——この並びのときは、後回しにしないでください。

皮膚に何も出ていない全身のかゆみが続く場合、血液や胆道の病気が隠れていることがあります。

皮膚の変化を伴わない慢性のかゆみが、まだ診断されていないそうした病気のリスク因子だった、という集団研究もあります。

何年も保湿剤で粘る話ではありません。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
だから、調べてください
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

皮疹のない慢性のかゆみで、最初に見るものは決まっています。

血算。

肝機能。

腎機能。

血糖やHbA1c。

甲状腺。

鉄。

——これだけです。

難しい検査ではありません。

そして、肝機能のところだけ補足します。

ここを「肝機能」の一語で済ませないでください。

ALTとAST。

これは、肝臓の細胞が壊れる側の数値です。

ALPとγ-GTP。

これが、胆汁の流れが悪くなったときに上がる側です。

ビリルビン。

黄色っぽさに関わる数値です。

IgM。

さきほどの病気で上がるとされているものです。

そして、必要なら抗ミトコンドリア抗体。

——つまり、紙に「肝機能」と書いてあっても、どの項目を見たのかで話が変わります。

健診の紙を、もう一度出してください。

ALPとγ-GTPは、載っていますか。

載っていない健診も、あります。

【「肝臓は大丈夫だった」が、ALTとASTだけの話になっていませんか】

まだ一度も調べていないなら、原因が分かる可能性が手元に残っているということです。

そして、こう伝えてください。

「掻いても、皮膚に何も出ません」。

「手のひらと足の裏が、特にかゆいです」。

「夜に強くなります」。

「かゆみ止めが、効きません」。

この四つです。

言い方を変えれば、見てもらえる場所が変わります。

【自分の症状を、自分の言葉で説明できる状態にしておく】

黙って保湿剤を受け取って帰るのは、今日でやめていいです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
うちで見ているところ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

肝臓まわりの重さを見ます。

右の肋骨の下。

呼吸で、そこが動いているか。

横隔膜が、固まったままになっていないか。

右の肩と背中だけが、いつもつらくなっていないか。

そして、入れているものを全部聞きます。

お酒の量と、頻度。

休肝日があるか。

薬とサプリの数。

——ここが多い人、けっこういます。

肝臓は、入ってきたものを処理する場所です。

目的のないまま飲んでいるものが増えていれば、仕事は増えます。

数値を薬のように下げる話はしません。

でも、呼吸と血流と体の使い方は変えられます。

入れるものの量は、今日から変えられます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「掻いても、皮膚に何も出ない」。

「かゆみ止めが効かない」。

「健診で肝臓の数値が、毎年ぎりぎり」。

そう感じている方は、LINEで【土台チェック】と送ってください。

どこがかゆいか、いつ強くなるか、健診の数値、便の回数、お酒と薬の量、夜の状態。

そこから、何が先かを一緒に決めます。

必要な方には、初回限定6,900円で、アトピー整体の初回相談・施術もご案内しています。

掻いても何も出ないかゆみは、皮膚からの手紙ではありません。

もっと奥から来ています。

胆汁が流れなくなると、強いかゆみが出ます。

手のひら、足の裏、そして夜。

ふつうのかゆみ止めは効きにくい。

ヒスタミンの話ではないからです。

血の中のオートタキシンとLPA。

そこが関わっていることが分かってきています。

そして肝臓は、ホルモンを処理する場所でもあります。

出口が詰まっていれば、体の反応も変わります。

そして、胆汁の道は一本です。

肝臓で作る。

胆道を通る。

腸に流れる。

便で出る。

——石で詰まることもあります。

便が出ていなければ、戻ってきます。

【皮膚に答えがないなら、皮膚を見ていても見つかりません】

乾燥じゃないものに、保湿剤を塗る。

効かないのは、当たり前です。

あの「ちょっと高いだけ」の数値と、あの「何も出ないかゆみ」。

まだ一度も、一緒に見ていないんじゃないですか。

名古屋・本山整体サロン
吉川真介

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

愛知県名古屋市千種区本山
東山線 本山駅から徒歩1分

〒464-0819
愛知県名古屋市千種区四谷通1丁目23
アルファランドビルB1
本山整体サロン

#名古屋整体 #本山整体 #千種区整体 #名東区整体 #アトピー #かゆみ #肝臓 #胆汁 #更年期 #肝機能 #体質改善 #アトピー整体 #本山整体サロン

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(本文で触れた資料)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

Kremer AE, et al. Lysophosphatidic acid is a potential mediator of cholestatic pruritus.
Gastroenterology. 2010;139(3):1008-1018.

Kremer AE, et al. Serum autotaxin is increased in pruritus of cholestasis, but not of other origin, and responds to therapeutic interventions.
Hepatology. 2012.

Chronic pruritus of unknown origin: assessment and management in general practice.
British Journal of General Practice.

European S2k Guideline on Chronic Pruritus.
Acta Dermato-Venereologica.

APASL clinical practice guidance: the diagnosis and management of patients with primary biliary cholangitis.
Hepatology International. 2022.

2026.10.12

アトピー

更年期が過ぎれば落ち着くと思っていた人へ|同じケアが効かなくなったのは、やり方のせいじゃない ——待っている間に、条件のほうが変わっています—— 名古屋・本山整体サロン 吉川真介

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
更年期が過ぎれば落ち着くと思っていた人へ|同じケアが効かなくなったのは、やり方のせいじゃない
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

——待っている間に、条件のほうが変わっています——

名古屋・本山整体サロン 吉川真介

同じ保湿剤を使っている。

同じ薬を、同じように塗っている。

食べ物も、生活も、そんなに変わっていない。

——なのに、効かない。

そして、こう思う。

「私のやり方が、悪くなったのかな」。

もう一つ、こういう声もよく聞きます。

「更年期が過ぎれば、落ち着くって言われたんですけど」。

名古屋市名東区・千種区で、アトピーや慢性不調の方を診続けて15年以上。

僕自身も、生まれてすぐから40年、アトピーでした。

今日は、その二つに答えます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
たぶん、こんな一日です
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

朝。

鏡の前で、保湿剤を出す。

もう、考えていません。

とりあえず塗る。

それだけです。

日中。

母の通院に、付き添う。

待合室で、子どもの進路の書類に目を通す。

職場に戻れば、下の人の面倒もある。

自分の肌のことを考える順番は、いちばん最後に来ています。

夜。

布団に入る。

午前三時。

寝汗で、パジャマの背中が濡れている。

着替える。

そこから、寝つけない。

そして朝。

目は覚めている。

でも、体が起きていない。

——この状態で、同じ保湿剤を塗っています。

同じもののはずなのに、効いている感じがしない。

当たり前です。

【塗っているものは同じでも、塗られている体が同じではありません】

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
やり方が悪くなったわけじゃありません
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

まず、ここをはっきりさせます。

効かなくなったのは、腕が落ちたからではありません。

【同じことをしているのに効かない、のではなく——同じことでは足りない条件に変わった】

これが、僕の見ている順番です。

エストロゲンが減ると皮膚や腸や免疫に何が起きるか。

そこは、別の記事で書いてきました。

今日は、その先の話をします。

変わったのは、方法ではありません。

条件です。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
何が変わったのか、並べてみます
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

皮膚の側。

乾きやすくなる。

薄くなった感じがする。

少し掻いただけで、跡が残る。

そして、崩れたあと戻るのに日数がかかる。

夜の側。

寝汗で、途中で起きる。

一度起きると、寝つけない。

つまり、回復に使える時間そのものが減っています。

胃腸の側。

前と同じ量が入らない。

もたれる。

食べる量が減れば、皮膚を作り替える材料も減ります。

生活の側。

親のことが出てくる時期です。

子どもの進路の時期とも重なります。

仕事の責任も、いちばん重い頃かもしれません。

——この全部が、同じ数年に集まります。

同じ保湿剤で足りていたのは、ほかの条件が足りていたからです。

【方法は変わっていない。土台が変わった】

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ここからが、今日の本題です
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「更年期が過ぎれば、落ち着きますよ」。

そう言われて、待っている人がいます。

待つのも、一つの考え方です。

実際、落ち着く人もいます。

でも、知っておいてほしいことがあります。

高齢者のアトピー性皮膚炎について、報告があります。

パターンは、三つに分けられています。

高齢になってから、新しく発症する型。

子どもの頃のアトピーが、再発する型。

大人のアトピーが、そのまま続く、あるいは再発する型。

そして、高齢化が進んだ国では、こうした患者さんが増えてきていると書かれています。

特徴も報告されています。

顔、首、体幹に出て、ひじやひざの内側を避ける傾向。

赤みが強く出る例。

塗り薬が効きにくく、経過が長引く例。

さらに、高齢者では男性のほうが多いという報告もあります。

——ここ、大事です。

女性ホルモンだけでは説明できない、ということです。

ここ、読み方だけ正確にしておきます。

この報告は、高齢者のアトピーについてのものです。

「更年期に悪化した人が、そのまま高齢になるまで悪化し続ける」という証明ではありません。

言えるのはこれだけです。

【年齢が上がれば自然に終わる、という話ではありません】

落ち着く人もいる。

続く人もいる。

そして、そこから始まる人もいる。

だから、「過ぎるのを待つ」だけを計画にしないでほしいんです。

待っている数年のあいだに、別の条件も動いていきます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
でも、一からやり直しでもありません
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ここは、はっきり言います。

若い頃に良くなったのに、また戻ってきた。

そう感じている人は、こう思いがちです。

「あのときの努力が、無駄になった」。

「また、一からやり直しか」。

——違います。

若い頃に効いたやり方が今効かないのは、あなたが退化したからではありません。

条件が変わったんです。

だったら、やることは一つです。

【若い頃のやり方に戻すのではなく、今の条件に合わせて組み替える】

これだけです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
今の条件で、何から見るか
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

先に言っておきます。

これは、医学的に確立したアトピー治療の順番ではありません。

僕が現場で、何から見ているかという順番です。

一つ、夜です。

寝汗で何回起きるか。

起きたあと、寝つけるか。

ここが削られていると、何をやっても積み上がりません。

二つ、食べる量と消化です。

入っていますか。

もたれていませんか。

量が減ったまま、皮膚の材料を期待するのは無理があります。

三つ、出すこと。

便が安定しているか。

四つ、流すこと。

体が固まったまま、冷えたままになっていないか。

うちの施術でやっているのは、ここです。

五つ、休ませること。

予定を詰めすぎていないか。

そして皮膚は、この時期は「守りを厚くする」方向で考えます。

塗る回数を増やすことより、崩れたあと何日で戻るかを見てください。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ホルモン補充について、一度だけ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

相談する価値はあります。

ただ、二つ言っておきます。

一つ。

皮膚のことだけを理由に決める話ではありません。

ほてり、睡眠、気分、骨のこと。

全体で判断するものです。婦人科で相談してください。

二つ。

ホルモン剤は、人によって引き金にも、対策にもなりえます。

使い始めてから皮膚が変わった場合は、自己判断でやめずに、処方した先生に伝えてください。

ここは、別の記事で詳しく書いています。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
何で判断するのか
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「今日の肌」では、判断しません。

見るのは、こっちです。

夜中に起きる回数が、減ってきたか。

朝、疲れが残らなくなってきたか。

崩れたあと、戻るのが早くなってきたか。

食後に、調子が落ちにくくなってきたか。

三か月前と、比べてください。

去年の同じ季節とも、比べてください。

そして、体質は一つの塊ではありません。

何に過敏なのか。

どの粘膜が弱いのか。

夜に回復できているのか。

胃腸が、どうなっているのか。

緊張が抜ける時間があるのか。

——分解して、変えられるところから変えていく。

【炎症を抑えることと、崩れにくい条件を整えることは、別の仕事です】

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「同じケアをしているのに、効かなくなった」。

「更年期が過ぎれば落ち着くと言われて、待っている」。

「若い頃に良くなったのに、また戻ってきた」。

そう感じている方は、LINEで【土台チェック】と送ってください。

いつから変わったか、夜の状態、食べられる量、崩れてから戻るまでの日数。

そこから、何が先かを一緒に決めます。

必要な方には、初回限定6,900円で、アトピー整体の初回相談・施術もご案内しています。

同じことをしているのに効かない。

それは、やり方が悪くなったからではありません。

条件が、変わったからです。

皮膚の戻る力。

夜の回復。

食べられる量。

そして、人生の忙しさ。

全部、同じ数年に重なります。

そして——

「更年期が過ぎれば落ち着く」とも、言い切れません。

高齢になってから発症する型も、続く型も報告されています。

高齢者では男性に多いという報告もあります。

つまり、ホルモンだけの話ではないんです。

【過ぎるのを待つだけでは、変えられる条件まで放置してしまいます】

一からやり直しではありません。

若い頃のやり方に戻るのでもありません。

今の体で、崩れにくい条件を組み直す。

——そこからだと思います。

名古屋・本山整体サロン
吉川真介

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

愛知県名古屋市千種区本山
東山線 本山駅から徒歩1分

〒464-0819
愛知県名古屋市千種区四谷通1丁目23
アルファランドビルB1
本山整体サロン

#名古屋整体 #本山整体 #千種区整体 #名東区整体 #アトピー #更年期 #女性ホルモン #体質改善 #アトピー整体 #本山整体サロン

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(本文で触れた資料)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

Tanei R. Atopic dermatitis in the elderly.
Inflammation & Allergy - Drug Targets. 2009;8(5):398-404.

Tanei R, et al. Clinical analyses of atopic dermatitis in the aged.
The Journal of Dermatology. 2008;35(9):562-569.

2026.10.11

アトピー

自分のホルモンに、過敏反応が起きることがあります|生理前のかゆみと、ホルモン剤を使い始めてからの湿疹——「女性ホルモンは味方」で、話が終わっていませんか—— 名古屋・本山整体サロン 吉川真介

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
自分のホルモンに、過敏反応が起きることがあります|生理前のかゆみと、ホルモン剤を使い始めてからの湿疹
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

——「女性ホルモンは味方」で、話が終わっていませんか——

名古屋・本山整体サロン 吉川真介

「生理前になると、顔が猛烈にかゆくなる」。

「排卵のあたりから、決まって湿疹が出る」。

「ピルを飲み始めてから、肌の調子がおかしい」。

こういう話を、よく聞きます。

皮膚科では、アトピー性皮膚炎。

婦人科では、ホルモンバランス。

——別の話として扱われて、そこで終わってしまう。

名古屋市名東区・千種区で、アトピーや慢性不調の方を診続けて15年以上。

僕自身も、生まれてすぐから40年、アトピーでした。

今日は、あまり語られないところを書きます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
生理前の悪化は、気のせいではありません
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

まず、ここをはっきりさせておきます。

2025年、『Clinical and Experimental Dermatology』誌に系統レビューが出ています。

16の研究を集めて検討したものです。

結論は、こうでした。

どの文献も一致して、生理前にアトピーのコントロールが悪くなることを認めている。

しかも、たいていは生理が始まる前の一週間です。

——つまり、医学の側でも認識されている現象です。

ただし、著者自身がこう書いています。

既存の研究の質は低い。

そして、生理前の悪化に対する治療の方法については、ほとんど証拠がない。

認識はされている。

でも、どうすればいいかは、まだ整理されていない。

——それが今の位置です。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
エストロゲンは、いつでも味方とは限りません
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

エストロゲンといえば、女性らしさを保ち、骨や血管や皮膚を支えるホルモンです。

それは、その通りです。

でも、エストロゲンには免疫に働きかける作用もあります。

しかも、その作用は単純ではありません。

ある条件では炎症を抑える方向に。

別の条件では、免疫の反応を強める方向に。

つまり——

多ければ健康、少なければ不健康、という話ではないんです。

ここで、うちがいつも言っていることを繰り返します。

問題になるのは、量だけではありません。

その変動の幅。

ほかのホルモンとのバランス。

そして、受け取る側の体の反応です。

更年期が、分かりやすい例です。

エストロゲンの量は、全体として減っていきます。

ただ、減り方は一直線ではありません。

エストロゲンもプロゲステロンも、分泌が不規則に揺れます。

その大きな変動が、皮膚の症状に関係している場合があります。

——「減ったから悪くなる」とも、「増えたから悪くなる」とも言い切れないんです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ところで、原料は何だと思いますか
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

意外と知られていません。

エストロゲン。

プロゲステロン。

男性ホルモンのテストステロン。

——これらは全部、コレステロールから作られます。

ステロイドホルモンと呼ばれる仲間です。

そして、炎症を抑える薬として有名なステロイド。

体の中で同じ働きをしているコルチゾールも、同じ仲間です。

同じ原料から作られていても、体への働きはまったく同じではありません。

免疫を抑えるものもある。

免疫細胞の反応の仕方を変えるものもある。

つまり、性ホルモンは生殖のためだけに存在しているわけではないんです。

皮膚。

免疫。

血管。

脳。

腸。

——かなり広い範囲に作用しています。

だから、性ホルモンの変動が皮膚に出ても、何も不思議ではありません。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ここからが、今日の本題です
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

自分の体で作られているホルモンに、過敏な反応が起きる人がいます。

プロゲストーゲン過敏症と呼ばれる病態です。

以前は「自己免疫性プロゲステロン皮膚炎」と呼ばれていました。

ただ、自己免疫の仕組みを支持する証拠が乏しいことから、呼び名を変えるべきだという議論が出ています。

症状は、こういうものです。

じんましん。

湿疹。

皮膚炎。

水ぶくれのような発疹。

むくみ。

まれに、喘息のような症状や、強いアレルギー反応を伴うこともあります。

じんましんが、いちばん多いとされています。

そして、ここが大事です。

きっかけになるものは、二つに分かれます。

一つは、自分の体で作られるプロゲステロン。

もう一つは、薬として入ってくる黄体ホルモンです。

24例を集めた報告では、内因性のプロゲステロンによるものが42%、外から入った黄体ホルモン製剤によるものが58%と分類されています。

89人を対象にしたレビューでは、約45%に、外からの黄体ホルモンへの曝露歴がありました。

——半分近くです。

ここ、読み方を間違えないでください。

これは、この病態と診断された人たちの内訳です。

ピルを使っている人の半分近くに過敏症が起きる、という意味ではありません。

【自分のホルモンが、皮膚症状の引き金になることがある】

もちろん、生理前にかゆくなる人が全員これ、という話でもありません。

でも、こういう病態が報告されている、ということは知っておいてください。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ホルモン剤を使い始めてから、肌が荒れた人へ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ここが、僕がいちばん気にしているところです。

低用量ピル。

子宮内膜症などに使われるジエノゲスト。

子宮の中に入れるミレーナ。

長く効くタイプの黄体ホルモンの注射。

避妊用のリング。

——これらは、女性の健康を支える大切な治療の選択肢です。

生理痛で生活が止まっていた人が、普通に働けるようになる。

それは、本当に大きなことです。

ただ、どれもホルモン環境に作用します。

そして、ホルモン環境を変えることが、すべての人の皮膚にとって都合がいいとは限りません。

実際、海外の学会の資料でも、周期的に使う経口避妊薬、長く効く黄体ホルモンの注射、避妊リング、黄体ホルモンを含む子宮内の器具が、こうした過敏反応を引き起こしうる曝露として挙げられています。

ここは、慎重に書きます。

ピルが悪い。

あの薬が悪い。

——そんな単純な話ではありません。

逆に、ホルモン剤を使うことで、生理周期にともなう皮膚症状が落ち着く人もいます。

実際、治療として、排卵を抑えてプロゲステロンの影響を抑える方向が使われることもあります。

つまり、同じホルモン剤が、人によって引き金にも、対策にもなりうる。

そして、どの薬がどれくらいの頻度で皮膚症状を起こすのかは、はっきりしていません。

報告の多くは、少数例をまとめたものです。

もう一つ、分けておきます。

ジエノゲストやミレーナを使い始めてから湿疹が出たとしても、それがさきほどの免疫的な過敏症だとは限りません。

薬によるふつうの皮疹のこともあります。

もともとあった皮膚の病気が、その時期に動いただけのこともあります。

——だからこそ、使い始めた時期と、症状が出始めた時期の並びが大事になります。

【だから僕は、薬を責める話にはしません】

代わりに、こう聞きます。

その薬を使い始めたのは、いつですか。

かゆみや湿疹が始まったのは、いつですか。

——その二つ、重なっていませんか。

ここを照らし合わせることには、意味があると思っています。

もし重なっているなら、自己判断でやめるのではなく、処方した先生と、皮膚科かアレルギー科で相談してください。

やめ方にも、注意が必要な薬です。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
検査で、すぐ分かるものでもありません
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ここも正直に書きます。

この病態の診断は、病歴に大きく依存します。

皮膚にプロゲステロンを注射して反応を見る検査が使われてきましたが、用量が標準化されておらず、結果の信頼性に欠けるとされています。

132例を集めた系統レビューでも、皮膚の症状が患者ごとに大きく違うため、診断が難しいと書かれています。

免疫の仕組みについても、見解が分かれています。

つまり——

まだ、きれいに整理されていない領域です。

だからこそ、本人の記録が強い材料になります。

何月何日に何が出たか。

生理周期の、どのあたりだったか。

薬を変えた時期と、重なっていないか。

【カレンダーに書いておくだけで、話が進みます】

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
男性にも、エストロゲンはあります
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

これは女性だけの話ではありません。

男性の体でも、エストロゲンは作られています。

特に脂肪組織では、アロマターゼという酵素のはたらきで、男性ホルモンの一部がエストロゲンに変換されます。

そして肝臓は、性ホルモンの代謝に関わる重要な臓器です。

お酒の量が多い。

体重が増えている。

肝臓の数値が気になる。

——こうした背景が、ホルモンのバランスに影響することがあります。

ただし、ここも単純にしません。

お酒を飲んだあとに顔や頭皮や背中がかゆくなるからといって、エストロゲンが原因とは限りません。

アルコールそのものによる血管の反応。

もともとある皮膚の病気の悪化。

肝臓や胆道の問題。

——別の理由も考える必要があります。

皮膚だけで決めない、というのは、ここでも同じです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
そして、腸が出てきます
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ここも面白いところです。

性ホルモンと腸内細菌は、互いに影響し合うことが研究されています。

腸内細菌の一部は、エストロゲンの代謝や、腸と肝臓をめぐる循環に関わっています。

逆に、性ホルモンが腸の環境に影響する可能性も指摘されています。

ただし、線は引いておきます。

腸内細菌が変わったから毒素が増えて、その結果アトピーになる。

——そこまでの因果は、確立していません。

まだ研究の途中です。

言えるのは、ここまでです。

腸と、ホルモンの代謝と、免疫と、皮膚。

これらを別々のものとして考えるのは、無理がある。

【皮膚に出ているから、問題まで皮膚にあるとは限りません】

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
僕が、問診で聞いていること
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

症状そのものだけを聞いても、足りません。

いつから始まったのか。

生理周期と、関係があるのか。

ピルやホルモン剤を使い始めた時期と、重なっていないか。

妊娠、出産、更年期。

大きなホルモンの変動の時期ではなかったか。

——皮膚の症状には、時間の手がかりが隠れていることがあります。

顔がかゆいから、顔だけを見る。

頭皮がかゆいから、頭皮だけを見る。

それでは、見つからないものがあります。

そして、体の側はいつもの三つで見ます。

夜、眠れているか。

疲れが、抜けているか。

崩れたあと、何日で戻るか。

三か月前と、比べてください。

去年の同じ季節とも、比べてください。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「生理前になると、決まって肌が崩れる」。

「ホルモン剤を使い始めてから、湿疹が出るようになった」。

「婦人科と皮膚科で、別々の話をされて終わっている」。

そう感じている方は、LINEで【土台チェック】と送ってください。

いつから、どこに、生理周期との関係、薬を変えた時期、お腹と夜の状態。

そこから、何が先かを一緒に決めます。

必要な方には、初回限定6,900円で、アトピー整体の初回相談・施術もご案内しています。

女性ホルモンは、女性の味方です。

それは本当です。

でも、すべての人に、すべてのタイミングで、同じように働くわけではありません。

生理前の悪化は、医学の側でも認識されています。

自分の体のホルモンに、過敏な反応が起きる病態も報告されています。

そして、外から入る黄体ホルモンが引き金になることもあれば、逆に症状を落ち着かせることもあります。

だから、「ホルモンのせい」でも「気のせい」でもない。

【いつ始まったのか、何と重なっているのか】

そこを並べて見ていくしかありません。

皮膚に出た炎症が、体の内側で起きている変化を知らせていることがあります。

顔だけを見ていると、それは見つかりません。

名古屋・本山整体サロン
吉川真介

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

愛知県名古屋市千種区本山
東山線 本山駅から徒歩1分

〒464-0819
愛知県名古屋市千種区四谷通1丁目23
アルファランドビルB1
本山整体サロン

#名古屋整体 #本山整体 #千種区整体 #名東区整体 #アトピー #女性ホルモン #生理前 #じんましん #腸内環境 #体質改善 #アトピー整体 #本山整体サロン

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(本文で触れた資料)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

McSwiney E, et al. Impact of the menstrual cycle on exacerbations of atopic dermatitis: a systematic review.
Clinical and Experimental Dermatology. 2025.

Foer D, et al. Progestogen Hypersensitivity in 24 Cases: Diagnosis, Management, and Proposed Renaming and Classification.
The Journal of Allergy and Clinical Immunology: In Practice. 2016.

Autoimmune Progesterone Dermatitis: A Systematic Review(132例を集めた系統レビュー)

プロゲストーゲン過敏症に関する総説(外因性の黄体ホルモンへの曝露歴の割合を含む報告)

ISSVD(International Society for the Study of Vulvovaginal Disease)の資料

2026.10.11

アトピー

腸活の嘘⑨(番外編)|乳酸菌は、腸に住みつかないと意味がないんですか? ——飲むのをやめて14日後、87%の人で元の水準に戻っていました—— 名古屋・本山整体サロン 吉川真介

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
腸活の嘘⑨(番外編)|乳酸菌は、腸に住みつかないと意味がないんですか?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

——飲むのをやめて14日後、87%の人で元の水準に戻っていました——

名古屋・本山整体サロン 吉川真介

乳酸菌を飲む。

善玉菌が増える。

腸内フローラが整う。

——よく聞きますよね。

で、聞きたいんです。

本当に、その菌は住みついているんですか。

そしてもう一つ。

そもそも、住みつかないと意味がないんですか。

腸活の嘘⑧はコチラ

名古屋市名東区・千種区で、アトピーや慢性不調の方を診続けて15年以上。

僕自身も、生まれてすぐから40年、アトピーでした。

シリーズの最後に、この質問に答えます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ちゃんと、調べられています
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

まず、面白い研究を紹介します。

日本人なら誰でも知っている、ヤクルトのシロタ株。

この菌株は、便の中から識別して数えることができます。

2023年、健康な成人26人を対象にした研究が出ています。

毎日80mLの発酵乳を飲んでもらいました。

飲用7日目と14日目では、便の中の生きたシロタ株が、はっきり増えていました。

——ここまでは、想像どおりです。

「生きて腸まで届く」。

実際に、届いて、便から出てくる。

でも、面白いのはその先です。

飲むのをやめて、14日。

結果は、こうでした。

【87%の参加者で、便の中の生きたシロタ株が、飲む前の水準に戻っていました】

——あれ。

ずっと住みついているわけじゃないんですか。

ここは、正確に書いておきます。

健康な成人26人の小規模な研究です。

そして、メーカーの関係者が著者に含まれています。

それでも、きちんと測って、きちんと報告されている数字です。

そして、ほかの研究でも、やめたあとは検出されにくくなる傾向が報告されています。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
つまり、どういうことか
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

第3部で書いた話と、つながります。

便から検出されることと、腸の壁に定着することは別です。

そして今回の話はこうです。

飲んでいる間は、便から出てくる。

やめると、多くの人で元に戻る。

もちろん、便から検出されなくなったことで、腸の壁に一匹も残っていないと証明できるわけではありません。

言えるのは、ここまでです。

【長期的に住みつくことは確認されていない。一時的な通過と検出が中心と考えられる】

だから、こういう説明には無理があります。

「飲んだ菌が、そのまま腸に住みついて、善玉菌を増やしてくれる」。

そんな単純な話ではないんです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ここで、話が逆転します
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

住みつかないなら、意味がないのか。

——ここが、今回いちばん面白いところです。

実は、菌は死んでいても働くことがあります。

2021年、国際的な専門家団体(ISAPP)が、ポストバイオティクスという言葉について合意文書を出しました。

その定義が、これです。

生きていない微生物、またはその構成成分からなる製剤で、宿主に健康上の利益をもたらすもの。

つまり、意図的に不活化された菌体です。

生きていません。

それでも、健康への利益が実証されているなら、ポストバイオティクスと呼ばれます。

言葉選びも、面白いんです。

「不活性(inactive)」ではなく、「生きていない(inanimate)」という語が選ばれました。

理由は、こうです。

「不活性」だと、何もしない物質のように聞こえてしまう。

でも実際は、生きていた微生物が殺されただけで、働きを失ったとは限らない。

——だから、この言葉にした。

【生きていなくても、働くことがある】

これが、今の見方です。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ただし、ここも単純にしないでください
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「じゃあ、死菌で十分なんだ」。

——そう読まないでください。

三つ、分けておきます。

一つ。

死んだ菌なら何でも有効、ではありません。

定義でも、効果が対象となる相手で確認されていることが条件になっています。

二つ。

「死菌は栄養として吸収されるから効く」という説明も、不十分です。

菌体の成分が免疫などに働きかける可能性が研究されています。

ただの栄養補給の話ではありません。

三つ。

精製された代謝産物やワクチンは、ポストバイオティクスには含まれないとされています。

言葉が流行ると、何でもそこに入れられてしまいます。

そこは、分けて読んでください。

そして、生きた菌だからこその働きもあります。

どちらが上という話ではありません。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
もう一度、言葉を並べます
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

第3部でも書きましたが、大事なのでもう一度。

生きて届いた。

生き残った。

便から検出された。

腸に定着した。

健康になった。

——全部、別の話です。

そして今回、もう一つ加わりました。

【健康に役立つために、必ず定着する必要すらない】

ここまで分かってくると、広告の読み方が変わります。

「生きて腸まで届く」。

——それは、どこまでの話ですか。

届いたあと、何をしたんですか。

住みついたんですか。

通り過ぎたんですか。

そして、それであなたの体は、どう変わったんですか。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
僕が、乳酸菌をどう見ているか
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

否定していません。

飲んでいる人に、やめろとも言いません。

ただ、期待する場所は変えます。

「住みついて、腸を作り変えてくれる」。

——そこを期待すると、たいてい外れます。

飲んでいる間、通り過ぎながら何かをしている。

それが、その人の体で意味のある変化になっているかどうか。

見るのは、そこだけです。

だから、第3部と同じ三つを聞きます。

何のために飲み始めたのか。

どれくらい続けているのか。

何が変わったのか。

——これに答えられるなら、続ける価値があります。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「乳酸菌を飲んでいるが、効いているのか分からない」。

「やめたら戻るのが怖くて、続けている」。

「結局、何を基準に選べばいいのか分からない」。

そう感じている方は、LINEで【土台チェック】と送ってください。

今飲んでいるもの、飲み始めた時期、便とお腹の状態、肌の経過。

そこから、何が先かを一緒に決めます。

必要な方には、初回限定6,900円で、アトピー整体の初回相談・施術もご案内しています。

乳酸菌は、腸に住みつかないと意味がないのか。

答えは、こうです。

多くの場合、長く住みつくわけではありません。

やめれば、元の水準に戻る人が多い。

でも——

住みつかなければ無意味、というわけでもありません。

生きていない菌体でも、健康への利益が確認されるものがあります。

つまり、問題は「住みつくかどうか」ではなかったんです。

【生きて腸まで届くことと、健康に役立つことは別。そして、役立つために必ず定着する必要すらない】

だから、広告の言葉で判断するのをやめてください。

判断するのは、あなたの体です。

お腹は楽になったか。

便は安定したか。

夜、眠れるようになったか。

肌は、三か月前と比べてどうか。

——そこが、ずっと変わらない物差しです。

九回にわたって、ありがとうございました。

このシリーズで言いたかったことは、最初から最後まで一つです。

【菌を増やすことが目的じゃない。人間が健康になることが目的です】

名古屋・本山整体サロン
吉川真介

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

愛知県名古屋市千種区本山
東山線 本山駅から徒歩1分

〒464-0819
愛知県名古屋市千種区四谷通1丁目23
アルファランドビルB1
本山整体サロン

#名古屋整体 #本山整体 #千種区整体 #名東区整体 #アトピー #腸活 #乳酸菌 #プロバイオティクス #ポストバイオティクス #腸内環境 #体質改善 #アトピー整体 #本山整体サロン

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(本文で触れた資料)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

Cook CM, et al. The probiotic Lacticaseibacillus paracasei strain Shirota (LcS) in a fermented milk beverage survives the gastrointestinal tract of generally healthy U.S. Adults.
International Journal of Food Sciences and Nutrition. 2023;74(5).

Salminen S, et al. The International Scientific Association of Probiotics and Prebiotics (ISAPP) consensus statement on the definition and scope of postbiotics.
Nature Reviews Gastroenterology & Hepatology. 2021;18:649-667.

Zmora N, et al. Personalized Gut Mucosal Colonization Resistance to Empiric Probiotics Is Associated with Unique Host and Microbiome Features.
Cell. 2018;174(6):1388-1405.

2026.10.11

アトピー

腸活の嘘⑧|腸活とは、菌を増やすことではありません ——菌が増えても、腸壁の側が整っていなければ—— 名古屋・本山整体サロン 吉川真介

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
腸活の嘘⑧|腸活とは、菌を増やすことではありません
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

——菌が増えても、腸壁の側が整っていなければ——

名古屋・本山整体サロン 吉川真介

ここまで七回、腸活の常識を疑ってきました。

多様性。

乳酸菌。

発酵食品。

食物繊維。

善玉菌と悪玉菌。

そしてアトピー。

最終回です。

僕がなぜ腸活を疑うようになったのか。

そして、僕が考える腸活とは何なのか。

全部、書きます。

名古屋市名東区・千種区で、アトピーや慢性不調の方を診続けて15年以上。

僕自身も、生まれてすぐから40年、アトピーでした。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
僕も、足す側の人間でした
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

先に言っておきます。

僕は、腸活を外から批判している人間ではありません。

自分のアトピーをなんとかしようとしていた時期、僕はこう信じていました。

腸にいいものを入れれば、体は変わる。

だから、片っ端から入れました。

発酵食品。

食物繊維。

サプリ。

雑誌で見たもの。

人から聞いたもの。

良いと言われたものは、全部やりました。

結果どうなったか。

お腹は張る。

調子は上がらない。

皮膚は、変わらない。

そのとき僕が考えたことは、こうです。

「量が足りないんじゃないか」。

「期間が短いんじゃないか」。

「やり方が、まだ下手なんじゃないか」。

——効かない理由を、全部「自分の足し方」のせいにしていました。

入れるものを変える。

量を増やす。

種類を増やす。

その繰り返しです。

考えが変わったのは、ある時期からです。

人の体を触る仕事をしていると、お腹に触れます。

張っている人。

硬い人。

冷たい人。

押すと嫌がる場所がある人。

そういう人に、「どんな菌を飲んでいますか」と聞いても、話が進まないんです。

飲んでいるものの話をいくら聞いても、そのお腹は変わっていない。

そこで、順番が逆だったことに気づきました。

【入れる前に、入れる場所がどうなっているかを見ていなかった】

ここに気づくまで、ずいぶん遠回りをしました。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
そして、同じ人を何人も見ました
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

長くやっていると、同じ構図に何度も出会います。

来られる方が、こう言うんです。

「腸にいいこと、ずっとやってるんですけどね」。

ヨーグルト。

玄米。

納豆。

キムチ。

乳酸菌のサプリ。

腸内フローラの検査まで受けている人もいます。

本当に、よくやっていると思います。

でも、お腹の調子を聞くと、張っている。

便は安定していない。

肌も、変わっていない。

そして最後に、こう言われます。

「私のやり方が、まだ足りないんでしょうか」。

——違います。

【足りないのは、努力の量ではありません】

ここを言いたくて、このシリーズを書き始めました。

(会話は、よくあるやり取りをまとめた形で書いています)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ここからが、僕の答えです
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

腸活とは、菌を増やすことではありません。

発酵食品を食べることでも、食物繊維を増やすことでも、乳酸菌を入れることでもありません。

僕の考える腸活は、これです。

【腸粘膜を整えること】

ここが、シリーズ全体の答えです。

なぜか。

菌が増えても、腸壁の側が整っていなければ、話が成立しないからです。

腸の壁は、ただの仕切りではありません。

体の中でも最大級の、免疫の現場です。

その免疫のバランスが崩れると、何が起きるか。

もともと住んでいる菌に対して、過剰な反応が起きることが知られています。

炎症性の腸の病気では、まさにそこが問題になります。

つまり——

どんなに良い菌を入れても、受け入れる側の状態によって、意味が変わってしまう。

【良い菌を入れれば安心、という話ではないんです】

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「腸粘膜を整える」とは、どういうことか
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ここ、自分にも厳しくいきます。

このシリーズでは、ずっと問い詰めてきました。

「善玉菌を増やすって、どれだけ?」

「多様性を高めるって、何種類?」

——だったら、自分の言う腸活にも同じ質問をされるべきです。

「腸粘膜を整える」とは、どういう状態なのか。

分解すると、こうなります。

腸の表面のバリアが、保たれている。

粘液の層が、守りとして働いている。

腸の免疫が、微生物に過剰に反応し続けていない。

消化と吸収、そして便通が、ちゃんと機能している。

——これが、目指している状態です。

ただし、正直に書きます。

このすべてを、問診とお腹に触れることだけで直接確認できるわけではありません。

だから、こうしています。

症状とこれまでの経過を聞く。

食べ方を見る。

便通を見る。

必要なら、医療機関での検査も考える。

【目標と、実際に見られることは、分けて話します】

ここを曖昧にしたまま「粘膜を整えましょう」と言うなら、「善玉菌を増やしましょう」と同じになってしまいます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
腸は、菌を入れるだけの容器じゃない
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

腸の中には、何十兆という細菌がいます。

でも、それだけじゃありません。

腸の粘液。

腸壁。

免疫。

血流。

リンパ。

消化。

吸収。

そして、肝臓。

全部、つながっています。

たとえば、門脈。

聞き慣れない名前かもしれません。

腸から吸収された多くの栄養素や物質は、この門脈という血管を通って、肝臓へ向かいます。

一方で、脂質の一部はリンパ系を通って運ばれます。

腸と肝臓は、血管やリンパ、胆汁などを通して、互いに影響を与え合っています。

これを、腸肝軸と呼びます。

つまり——

【腸は、菌だけで成り立っている臓器じゃないんです】

そして、うちの施術でやっていることも、はっきり書いておきます。

腹部まわり、横隔膜、呼吸、体の緊張。

施術で働きかけられる部分を見ています。

門脈の流れそのものを測っているわけではありません。

それでアトピーが治ると保証するつもりもありません。

ただ、見ている対象が違えば、やることは変わります。

【腸の中身だけを見るのか。腸を、一つの臓器として見るのか】

ここが、僕の考える腸活の違いです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
だから、僕が最初に聞くのはこれです
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

何を飲んでいるかは、最初に聞きません。

聞くのは、こういうことです。

どう食べているか。

噛んでいるか。

食後に、調子が落ちないか。

胃が重くならないか。

便は、何日に一回で、どんな状態か。

ガスと張りは、どれくらいか。

これまでに、どんな薬を飲んできたか。

胃薬や抗生物質を、長く使った時期はあるか。

食べるものを、極端に減らしていないか。

夜、眠れているか。

朝、疲れが残っていないか。

そして、皮膚はどう変わってきたか。

——地味です。

菌の種類の話より、はるかに地味です。

でも、第2部で書いたとおりです。

通過時間と便の性状が、腸の中の菌の構成を大きく左右しています。

ここを動かさずに菌だけ足しても、土台のほうが先に数字を動かしてしまう。

【菌の名前より、その人の腸が今どう動いているか】

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
検査について、立場をはっきりさせます
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

うちでは、腸の検査を使うことがあります。

だから「検査は意味がない」という立場ではありません。

ただ、ここは分けてください。

病院でやる便の検査や、感染症を調べる検査。

これは、目的がはっきりしています。

一方、菌の種類や割合を見るタイプの腸内フローラ解析は、別物です。

第1部で紹介したとおり、2025年の国際的な合意文書では、腸内細菌の検査を日常の診療で広くルーチンに使うことを推奨するには証拠が足りないとされています。

個々の菌について「健康な人ならこの範囲」という基準の幅も、まだ示せていません。

だから僕は、順番をこう決めています。

まず、話を聞く。

生活と、食べ方と、便と、睡眠を見る。

そこで説明がつくなら、検査はいりません。

説明がつかないとき。

経過が、これまでと明らかに違うとき。

感染など、別のものを考えるべき材料があるとき。

——そこで、目的に合った検査を使います。

【検査が先ではありません。話を聞くのが先です】

サプリも同じです。

うちでも使うことがあります。

でも、目的と期間を決めずに増やしていくやり方は、しません。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
八回分を、一行ずつにすると
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

① 「菌を増やせば健康になる」という一般法則は、確立していません。

② 多様性に「何種類が正解」という線は引かれていません。便が出にくい人のほうが種類が多く出ることもあります。

③ 飲んだ菌が、腸に住みついたとは限りません。便から出たことは、定着の証明になりません。

④ 発酵食品には良い面があります。でも全部同じではなく、塩蔵の摂りすぎには胃がんとの関連が指摘されています。

⑤ 食物繊維は増やせばいいとは限りません。減らしたら便秘と張りが減った人たちもいます。

⑥ 善玉・悪玉は人間がつけた呼び名です。「悪玉」の代表の一株が、病気の維持療法として研究されています。

⑦ 乳酸菌でアトピーが改善する可能性は研究されています。でも、どの菌株が、誰に、どれだけ効くのか。一律に勧められるほど答えは出ていません。

⑧ だから、菌を増やす前に、腸粘膜を整える。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
腸活するために、生きているわけじゃない
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

腸活の話をすると、必ず聞かれます。

「じゃあ、何を食べればいいんですか」。

「どの乳酸菌がいいんですか」。

「どのサプリを飲めばいいんですか」。

——また、何かを足そうとしている。

ヨーグルトを食べる。

玄米に変える。

食物繊維を増やす。

乳酸菌を飲む。

腸内フローラの検査まで受ける。

でも、お腹は張っている。

便通も変わらない。

アトピーも良くなっていない。

それでも続ける。

なぜか。

「腸にいいから」。

——その言葉を、僕は疑ってほしいんです。

そもそも、何のために始めたんでしょうか。

健康になりたかったからですよね。

アトピーを良くしたかったからですよね。

毎日の不調から抜け出したかったからですよね。

【腸活するために、生きているわけじゃありませんよね】

菌を増やすことが目的じゃない。

多様性の数字を上げることが目的でもない。

僕が大切だと思っているのは、腸粘膜、腸壁、免疫、そして消化や便通まで含めた、腸そのものの働きです。

菌が暮らす環境と、菌を受け入れる体。

その両方を見なければ、話は片手落ちになります。

そして最後に判断するのは、検査の数字だけではありません。

お腹は楽になったか。

便は安定したか。

眠れるようになったか。

肌は、どう変わったか。

【菌を増やすことが目的じゃない。人間が健康になることが目的なんです】

これが、僕の出した答えです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「腸活を何年も続けているのに、何も変わっていない」。

「何をやめて、何を続ければいいのか分からない」。

「お腹も肌も、ずっと同じ」。

そう感じている方は、LINEで【土台チェック】と送ってください。

今やっていること、食べ方、便とお腹の状態、夜の眠り、肌の経過。

そこから、何が先かを一緒に決めます。

必要な方には、初回限定6,900円で、アトピー整体の初回相談・施術もご案内しています。

ここまで八回、読んでいただいて、ありがとうございました。

腸活の常識を、かなり疑ってきました。

でも、まだ一つ面白い話が残っています。

「乳酸菌って、生きていないと意味がないんですか」。

実は、死んだ菌にも働きがあります。

しかも、腸に住みつかなくても作用することがある。

——じゃあ、僕らは何のために「生きた乳酸菌」を飲んでいるんでしょうか。

これは、番外編で書きます。

名古屋・本山整体サロン
吉川真介

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

愛知県名古屋市千種区本山
東山線 本山駅から徒歩1分

〒464-0819
愛知県名古屋市千種区四谷通1丁目23
アルファランドビルB1
本山整体サロン

#名古屋整体 #本山整体 #千種区整体 #名東区整体 #アトピー #腸活 #腸粘膜 #腸内環境 #体質改善 #アトピー整体 #本山整体サロン

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(本文で触れた資料)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

International consensus statement on microbiome testing in clinical practice.
The Lancet Gastroenterology & Hepatology. 2025;10(2):154-167.

Vandeputte D, et al. Stool consistency is strongly associated with gut microbiota richness and composition, enterotypes and bacterial growth rates.
Gut. 2016;65(1):57-62.

Probiotics for the Treatment of Atopic Dermatitis in Adults: A Systematic Review and Meta-Analysis.
Indian Journal of Dermatology. 2025.