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2026.10.11

アトピー

腸活の嘘⑥|善玉菌と悪玉菌。そもそも誰が決めたんですか? ——「悪玉菌」の代表が、薬として使われています—— 名古屋・本山整体サロン 吉川真介

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腸活の嘘⑥|善玉菌と悪玉菌。そもそも誰が決めたんですか?
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——「悪玉菌」の代表が、薬として使われています——

名古屋・本山整体サロン 吉川真介

善玉菌。

悪玉菌。

日和見菌。

——この三つ、知らない人はいないと思います。

テレビでも、サプリの広告でも、腸内フローラの検査結果でも使われています。

小学校で習ったかのように馴染んでいます。

で、聞きたいんです。

その善悪、誰が決めたんですか。

名古屋市名東区・千種区で、アトピーや慢性不調の方を診続けて15年以上。

僕自身も、生まれてすぐから40年、アトピーでした。

今日は、腸活でいちばん有名な言葉を疑います。

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あの三分類は、説明のための枠組みです
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まず、ここをはっきりさせておきます。

善玉・悪玉・日和見という分け方は、腸内細菌を一般の人に説明するために作られた枠組みです。

分かりやすい。

だから広まりました。

でも、研究の世界で、菌をこの三つに仕分けて議論しているわけではありません。

研究で使われるのは、こういう考え方です。

もともと住んでいる菌。

病気を起こす菌。

そして、状況によって病気を起こす側に回る菌。

——三つ目が、肝心なところです。

同じ菌が、相手と場所と状況によって、違う振る舞いをする。

善悪のラベルでは、そこが表せません。

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「悪玉菌」の代表が、薬になっています
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ここが、今回いちばん面白いところです。

大腸菌。

——どんなイメージですか。

食中毒。

不衛生。

悪玉菌の代表格。

たいてい、そうだと思います。

ところが、です。

大腸菌の中に、ニッスル1917株という菌株があります。

これ、プロバイオティクスとして使われています。

しかも、ただのサプリではありません。

潰瘍性大腸炎という腸の病気で、症状が落ち着いた状態を維持する治療に使われています。

2004年の比較試験では、標準的に使われる薬(メサラジン)と比べて、同じくらいの有効性が報告されています。

12か月の再発率は、ニッスル株のグループで110人中40人、36.4%。

薬のグループで112人中38人、33.9%。

——ほぼ同じです。

ヨーロッパの消化器病学会でも、この菌株については検討されてきました。

ただし、今では、どの患者さんにも標準治療の代わりとして推奨される、という話ではありません。

アメリカ消化器病学会のガイドラインでは、潰瘍性大腸炎に対するプロバイオティクスの効果は十分に確立していないと評価されています。

そこは、正確に書いておきます。

それでも、考えてみてください。

大腸菌です。

悪玉菌の代表みたいに扱われてきた、あの大腸菌です。

その一株が、実際の臨床試験で、潰瘍性大腸炎の維持療法として研究されている。

大腸菌だから悪い。

乳酸菌だから良い。

——そんなに簡単に決められるんでしょうか。

【大腸菌という名前だけでは、何も決まりません】

菌株が違えば、働きが違う。

そして、同じ菌株でも、いる場所や相手の体によって意味が変わります。

菌の善悪を決めているのは、名前だけじゃないんです。

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逆に、「善玉菌」も条件次第です
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今度は、逆の話をします。

ここは、誤解を生みたくないので慎重に書きます。

乳酸菌(ラクトバチルス)やビフィズス菌は、善玉菌の代表です。

ところが、医学の報告の中には、こういうものがあります。

免疫が強く落ちている人。

重症で治療を受けている人。

中心静脈に管が入っている人。

早産で生まれた赤ちゃん。

——こうした状況で、これらの菌が血液に入る感染を起こした症例の報告があります。

ここ、絶対に誤読しないでください。

これは、健康な人がヨーグルトを食べたり、サプリを飲んだりして起きる話ではありません。

国際的な専門団体も、重症患者での報告が、一般の消費者の安全性を疑わせるものではないとしています。

僕も、怖がらせたいわけではありません。

言いたいのは、一点だけです。

善玉菌と呼ばれている菌でも、相手と状況によって意味が変わる。

【「誰にでも、どんな状況でも良い菌」は、存在しないということです】

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だから、見るところが変わります
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研究の世界で見ているのは、ここです。

どの菌株なのか。

どこにいるのか。

その人の体が、どういう状態なのか。

そして、その菌がそこで何をしているのか。

名前ではありません。

ふるまいです。

前のシリーズで、腸の中の住人の話を書きました。

そこでも同じことを書いています。

カンジダが、ただいるだけの状態と、悪さをしている状態は別です。

同じ住人が、家の状態によって振る舞いを変える。

【菌の名前より、その菌がそこで何をしているか】

ここが、今の見方です。

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それに、細菌だけの話でもありません
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善玉菌・悪玉菌という言葉を使っていると、腸の中が細菌だけで出来ているように見えてきます。

実際には、違います。

細菌。

真菌(カビの仲間)。

ウイルス。

古細菌と呼ばれるもの。

そして、場合によっては原虫のような生き物。

研究も、細菌以外までだんだん広がってきています。

善玉と悪玉の二軸で説明すると、ここが全部抜け落ちます。

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善悪で分けると、何が困るのか
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分かりやすい言葉には、代償があります。

一つ。

「悪玉を減らせば良くなる」という発想になります。

叩く方向です。

前のシリーズで書いたとおり、腸は一匹の犯人を追い出せば終わり、という場所ではありません。

二つ。

検査結果の数字に振り回されます。

「悪玉菌が多いと言われました」。

——それで、何が起きているんでしょうか。

お腹の張りは。

便は。

食後の調子は。

そこを見ずに、紙の上の割合だけを気にしてしまう。

三つ。

善玉菌を足すことが目的になります。

第3部で書いた話に戻ります。

飲んだことは分かる。

で、その後どうなったんですか。

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「悪玉菌が多いと言われて、不安になった」。

「善玉菌を増やしているのに、お腹の調子が変わらない」。

「結局、何を減らして何を増やせばいいのか分からない」。

そう感じている方は、LINEで【土台チェック】と送ってください。

今やっていること、お腹と便の状態、肌の経過。

そこから、何が先かを一緒に決めます。

善玉菌。

悪玉菌。

日和見菌。

便利な言葉です。

でも、便利すぎるんです。

大腸菌だから悪い。

乳酸菌だから良い。

悪玉菌は減らす。

善玉菌は増やす。

——本当に、それだけでいいんでしょうか。

大腸菌にも、病気の治療のために研究されてきた菌株がある。

善玉と呼ばれる菌にも、状況によって問題を起こすものがある。

そして、腸の中には細菌以外の微生物も暮らしている。

そもそも、腸の中は善玉と悪玉の二チームで戦っている場所ではありません。

菌は、自分が善玉だと思って働いているわけではない。

悪玉として生まれてきたわけでもない。

その場所で、その環境の中で、生きているだけです。

問題は、何がいるかだけじゃない。

【そこで何をしているか、なんです】

ここを見ずに「善玉菌を増やしましょう」。

僕は、その考え方にずっと引っかかっています。

次回は、このシリーズをアトピーに戻します。

腸活を頑張っているのに、アトピーが良くならない人。

——そこで、何が起きているんでしょうか。

腸と皮膚のつながりは、どこまで分かっていて、どこからが分かっていないのか。

正直に書きます。

名古屋・本山整体サロン
吉川真介

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愛知県名古屋市千種区本山
東山線 本山駅から徒歩1分

〒464-0819
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本山整体サロン

#名古屋整体 #本山整体 #千種区整体 #名東区整体 #アトピー #腸活 #善玉菌 #腸内細菌 #腸内環境 #体質改善 #アトピー整体 #本山整体サロン

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(本文で触れた資料)
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Kruis W, et al. Maintaining remission of ulcerative colitis with the probiotic Escherichia coli Nissle 1917 is as effective as with standard mesalazine.
Gut. 2004;53(11):1617-1623.

ECCO(European Crohn's and Colitis Organisation)の潰瘍性大腸炎に関するガイドライン

プロバイオティクスに関連した菌血症の症例報告および総説(免疫抑制状態・重症患者・早産児での注意について)

ISAPP(International Scientific Association for Probiotics and Prebiotics)による見解

2026.10.10

アトピー

腸活の嘘⑦|アトピーが治らない人ほど、腸活を頑張っている?——「予防に効くかもしれない」と「治療に効く」は、別の話です—— 名古屋・本山整体サロン 吉川真介

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腸活の嘘⑦|アトピーが治らない人ほど、腸活を頑張っている?
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——「予防に効くかもしれない」と「治療に効く」は、別の話です——

名古屋・本山整体サロン 吉川真介

現場で、はっきり感じていることがあります。

腸活をいちばん頑張っているのは、治っていない人です。

ヨーグルト。

玄米。

発酵食品。

乳酸菌のサプリ。

腸内フローラの検査まで受けている。

——それでも、アトピーは変わっていない。

名古屋市名東区・千種区で、アトピーや慢性不調の方を診続けて15年以上。

僕自身も、生まれてすぐから40年、アトピーでした。

腸活の嘘⑥はコチラ

今日は、このシリーズをアトピーに戻します。

腸と皮膚のつながりは、どこまで分かっていて、どこからが分かっていないのか。

正直に書きます。

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まず、予防と治療を分けてください
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ここを混ぜている記事が、本当に多いです。

まず、予防の話。

世界アレルギー機構(WAO)のガイドラインでは、こうなっています。

アレルギーのリスクが高い子を妊娠している女性。

そのような赤ちゃんに授乳している女性。

アレルギーのリスクが高い乳児。

——この三つの場面で、プロバイオティクスを使うことが提案されています。

しかも、その利益は主に、湿疹(エクゼマ)の予防から来ているとされています。

アトピーの入口を減らすかもしれない、という話です。

ただし、こうも書かれています。

これらの推奨はすべて条件付きで、証拠の質は非常に低い。

そして、ほかのアレルギーを予防するという証拠はない。

対象は、それ以外は健康な女性であって、免疫のはたらきが落ちている人には当てはめられない。

さて、ここからが大事です。

【これは「予防」の話です】

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では、治療はどうなっているのか
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すでにアトピーがある人に、乳酸菌は効くのか。

ここは、はっきりした答えが出ています。

2018年、コクランという、研究をまとめる仕事で最も厳しいとされるグループが、「湿疹の治療としてのプロバイオティクス」をまとめました。

結論は、こうです。

現在手に入るプロバイオティクスは、かゆみや睡眠の障害といった湿疹の症状を減らすことについて、ほとんど差がないか、まったく差がない可能性が高い。

——これが、中等度の質の証拠です。

生活の質(QOL)については、差があるという証拠はない。

患者と医療者がつけた重症度のスコアを合わせると、わずかに下がるかもしれない。

ただし質の低い証拠で、その変化が患者にとって意味のあるものかは不確かだとされています。

そして、まとめの一文が、これです。

湿疹の治療としてプロバイオティクスを使うことは、現時点ではエビデンスに基づいていない。

——えっ、と思いませんか。

「アトピーには乳酸菌」。

さんざん聞いてきました。

その治療としての使い方は、支持されていないんです。

ここで、よくあるすり替えが起きます。

予防の話で「提案されている」。

だから、治療にも効く。

【——いつから、そうなったんですか】

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ただし、新しい研究も出ています
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ここは、公平に書きます。

2025年、成人のアトピー性皮膚炎を対象にした研究をまとめたメタ解析が出ています。

7件の無作為化比較試験をまとめたものです。

結果は、こうでした。

プラセボと比べて、重症度の指標(SCORAD)が平均4.52点下がった。

統計的にも、はっきりした差です。

——効く可能性は、研究されているんです。

ただし、ここも正確に読んでください。

研究ごとの結果のばらつきが、かなり大きいと報告されています。

そして、どの菌株を、誰に、どれだけ使えばいいのか。

そこは示されていません。

整理すると、こうなります。

全員に効く、とは言えない。

まったく無意味、とも言えない。

【効く可能性は研究されている。でも、一律に勧められるほど答えは出ていない】

——これが、今の正確な位置です。

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腸と皮膚は、どこまで分かっているのか
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ここも、正直に書きます。

第2部で紹介した、成人のアトピーと腸内細菌の系統レビュー。

結果は、こうでした。

研究ごとの結果は、ばらついている。

健康な成人との間で、多様性に有意な差は確認されていない。

ただし、構成には特徴があった。

つまり、現時点で言えるのは、ここまでです。

アトピーの人の腸には、顔ぶれの違いが見られることがある。

——それが原因だ、とは言えません。

ここを区別してください。

関連を見た研究と、腸に介入してアトピーが改善したかを見た研究は、別のものです。

前者がいくつあっても、後者の答えにはなりません。

だから僕は、こういう書き方はしません。

「腸内環境が悪いからアトピーになる」。

断定できないからです。

そして、これも言っておきます。

「アトピーの人は、全員、腸内細菌の多様性が低い」。

——これは、誤解です。

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じゃあ、腸は関係ないのか
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いいえ。

ここも、はっきりさせます。

腸の中が荒れた状態が続けば、免疫はずっと仕事をしています。

その状態で、皮膚だけを静かにさせようとしている。

うまくいかない人がいるのは、当然だと思っています。

言えるのは、ここまでです。

【皮膚だけで完結していない炎症もある】

これ以上は、言いません。

でも、この一行があるかないかで、やることが変わります。

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腸活しても治らない人に、何が起きているのか
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ここからは、僕の見立てです。

現場で見ていて、だいたいこの五つに当たります。

一つ。

腸活が、皮膚の炎症を抑える手段として期待されている。

役割が違います。

炎症が強いときに抑えるのは、薬の仕事です。

ヨーグルトに、そこを背負わせても無理があります。

二つ。

菌を足すことに集中して、ほかが放置されている。

消化。

便通。

睡眠。

疲労。

——ここが崩れたままで、菌だけ増やしている人が多いです。

三つ。

「足す」ばかりで、材料が足りていない。

腸にいいものを増やす一方で、極端に食べるものを減らしている人がいます。

皮膚は、毎日作り替えられています。

その材料が足りていない状態で、菌の種類を増やしても追いつきません。

四つ。

お腹が張る腸活を、続けている。

第4部と第5部で書いたとおりです。

張るものを頑張って食べ続けて、かえって消耗している。

五つ。

候補から外されているものがある。

前のシリーズで書いた話です。

出方が明らかに変わった人。

強い薬でも抑えきれない人。

そういう人で、感染や別の皮膚の病気が紛れていないか。

そこを一度も考えないまま、腸活を続けていることがあります。

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「アトピーの人には、とにかく乳酸菌」をやめる
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この短絡が、いちばん多いです。

飲むことを否定しているわけではありません。

ただ、こう決めてください。

何のために飲むのか。

何が変わったら、効いていると判断するのか。

いつまでに判断するのか。

それを決めずに飲み続けると、「腸活しているのに治らない」という状態が、何年も続きます。

そして、治らない理由を自分の努力不足に求めるようになる。

——これが、いちばん良くないです。

【努力の量が足りないわけではありません。向けている先が違うだけです】

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僕の優先順位
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炎症が強い時期は、抑える。

ここは薬の仕事です。否定しません。

そのうえで、同時に見るのは、こっちです。

食べ方と消化。

便通。

夜の眠り。

疲れの抜け方。

菌を足すのは、最後です。

そして判定は、皮膚と体の両方で見ます。

お腹の変化は、数日で出ることがあります。

肌は、三か月前と比べる。

去年の同じ季節とも、比べる。

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「腸活を何年も続けているのに、アトピーが変わらない」。

「乳酸菌を飲んでいるのに、かゆみは同じ」。

「食べるものを減らしたのに、良くならない」。

そう感じている方は、LINEで【土台チェック】と送ってください。

今やっている腸活、食べているもの、便とお腹の状態、夜の眠り、肌の経過。

そこから、何が先かを一緒に決めます。

必要な方には、初回限定6,900円で、アトピー整体の初回相談・施術もご案内しています。

アトピーが治らない人ほど、腸活を頑張っている。

これは、努力が足りないからではありません。

予防の話と、治療の話が混ざっている。

関連を見た研究と、介入の研究が混ざっている。

そして、菌を足すことが、皮膚の炎症を抑える手段として期待されている。

——役割が、違うんです。

湿疹の治療としてのプロバイオティクスは、エビデンスに基づいていない。

そうまとめた大きなレビューがあります。

一方で、効く可能性を示したメタ解析も出ています。

ただし、どの菌株が誰にどれだけ効くのかは、まだ示されていません。

それでも、腸を見る意味はあると思っています。

皮膚だけで完結していない炎症もあるからです。

ただ、見る順番が逆になっている人が多い。

【菌の種類より先に、食べ方と、出方と、夜の眠りです】

次回は、僕自身の話をします。

なぜ腸活を疑うようになったのか。

そして、菌を増やす前に何を見ているのか。

全部、書きます。

名古屋・本山整体サロン
吉川真介

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愛知県名古屋市千種区本山
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(本文で触れた資料)
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Makrgeorgou A, et al. Probiotics for treating eczema.
Cochrane Database of Systematic Reviews. 2018;11:CD006135.

Fiocchi A, et al. World Allergy Organization-McMaster University Guidelines for Allergic Disease Prevention (GLAD-P): Probiotics.
World Allergy Organization Journal. 2015;8:4.

Díez-Madueño K, et al. Gut Dysbiosis and Adult Atopic Dermatitis: A Systematic Review.
Journal of Clinical Medicine. 2025;14(1):19.

2026.10.10

アトピー

腸活の嘘⑤|食物繊維を増やして、お腹が張る人へ——繊維を減らしたら、便秘が良くなった人たちがいます—— 名古屋・本山整体サロン 吉川真介

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腸活の嘘⑤|食物繊維を増やして、お腹が張る人へ
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——繊維を減らしたら、便秘が良くなった人たちがいます——

名古屋・本山整体サロン 吉川真介

「食物繊維を増やしましょう」。

これ、腸活の王道です。

玄米に変えた。

野菜を増やした。

ごぼうもサラダも、意識して食べている。

で、聞くんです。

便は、出ていますか。

「変わらないです」。

お腹は。

「むしろ、張るようになりました」。

——この会話、何回もしています。

名古屋市名東区・千種区で、アトピーや慢性不調の方を診続けて15年以上。

僕自身も、生まれてすぐから40年、アトピーでした。

今日は、食物繊維を疑ってみます。

腸活の嘘④ここ
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まず、「食物繊維」という一語が雑すぎます
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ここを分けないと、話が進みません。

水に溶けるもの(水溶性)。

溶けないもの(不溶性)。

腸の中で発酵しやすいもの。

発酵しにくいもの。

ゲルのように粘るもの。

粘らないもの。

——全部、体の中での働きが違います。

玄米や小麦ブラン、ごぼうは、不溶性が多いほう。

オートミール、大麦、豆、サイリウムは、水溶性が多いほう。

同じ「食物繊維」という名前で売られていますが、腸の中で起きることは別です。

【「繊維が足りない」ではなく、「合っていない繊維かもしれない」】

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第1部の研究を、思い出してください
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2021年の『Cell』誌の研究。

健康な成人を二つに分けて、片方は発酵食品、もう片方は食物繊維を増やしました。

食物繊維のグループは、どうなったか。

腸内細菌の多様性は、変わらなかった。

血液で測った19種類の炎症の指標も、どれも下がらなかった。

ただし、腸の中の酵素のはたらきには変化がありました。

そして、便はやわらかくなった。

つまり、こういうことです。

便の出方には、効いた。

でも、「腸内環境が良くなる」と言われているときに想像する変化は、出ていない。

【食物繊維の仕事は、思っているより限定的かもしれません】

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ここからが、今回の本題です
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繊維を減らしたら、便秘が良くなった。

——そういう研究があります。

2012年、『World Journal of Gastroenterology』誌。

対象は、原因のはっきりしない便秘の63例です。

大腸カメラで、他の病気は除外してあります。

この人たちに、2週間、食物繊維をやめてもらいました。

そして、1か月ごとに経過を見て、6か月後に結果をまとめています。

結果はこうでした。

繊維の摂取を減らした人たちで、排便の回数が増えた。

お腹の張りが減った。

腹痛も減った。

そして、完全に繊維をやめた人たちでは、肛門からの出血やいきみがなくなっていた。

——えっ、と思いませんか。

「便が出ないなら、繊維を増やしましょう」。

ずっと、そう言われてきました。

その逆をやった人たちで、数字が改善している。

ここは正確に書きます。

これは比較のグループを置いた試験ではなく、63人の前後を見た研究です。

対象は、検査で他の病気を除外した「原因のはっきりしない便秘」の人たちです。

だから、「全員、繊維をやめましょう」という話ではありません。

でも、これだけは言えます。

【「増やせば必ず出る」も、同じくらい雑な話です】

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種類を変えるという選択
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ゼロか百かの話にしないために、もう一つ紹介します。

アメリカ消化器病学会(ACG)が2021年に出した、過敏性腸症候群のガイドライン。

ここでは、こうなっています。

症状全体の改善には、水溶性の繊維を使うことを提案。

一方で、小麦ブランのような不溶性の繊維は、推奨しない。

——同じ「食物繊維を増やす」でも、答えが分かれています。

実際、不溶性の繊維は、人によっては症状を悪くすることがあると指摘されています。

お腹が張って苦しい人が、ごぼうと玄米を増やす。

これ、方向が逆になっている可能性があります。

【足りないから増やすのではなく、合うものに替える】

この発想が、抜けている人が多いです。

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その繊維、誰の餌になっていますか
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ここが、タイトルの話です。

発酵しやすい繊維は、腸の中で菌に分解されます。

分解されると、ガスが出ます。

これは、異常ではありません。

正常な反応です。

問題は、その量と場所です。

もともとガスが多い人。

お腹が張りやすい人。

食後に苦しくなる人。

——そこへ、発酵しやすいものをさらに足したらどうなるか。

【良いものを食べて、ガスが増える】

これが、「体にいいはずなのに苦しい」の正体の一つです。

ちなみに、こういう飲み物や食品が増えています。

イヌリン入りの飲料。

難消化性デキストリン入りのお茶。

オリゴ糖。

全部、腸にいいとされているものです。

そして全部、腸の中で発酵します。

便通のために飲み始めて、ガスが増えた人。

——心当たり、ありませんか。

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玄米の話を、少しだけ
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日本人の腸活で、最も多いのが玄米です。

「白米を玄米に変えました」。

よく聞きます。

玄米は、不溶性の繊維が多いほうです。

そして、よく噛まないと処理が重くなります。

胃腸がしっかりしている人なら、問題ありません。

でも、こういう人はどうでしょうか。

食後に眠くなる。

胃が重い。

お腹が張る。

早食いの自覚がある。

——この状態で、処理に手間のかかるものを毎食入れる。

玄米が悪いのではありません。

今のその人の胃腸で、処理できるかという話です。

僕は「玄米をやめろ」とは言いません。

ただ、玄米に変えてから調子が落ちている人には、一度白米に戻してもらいます。

それで楽になるなら、答えは出ています。

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増やす前に、出ていますか
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第2部で書いたことを、もう一度。

通過時間と便の性状は、腸の中の菌の構成を大きく左右します。

つまり、出ていない状態で足しても、土台のほうが先に効いてしまう。

だから僕は、順番をこうしています。

まず、出す。

次に、種類を見る。

最後に、量を調整する。

増やすのは、最後です。

実際にやってもらうのは、三つだけです。

一つ、一気に増やさない。

二週間ずつ、一種類ずつ。

二つ、水分と一緒に増やす。

水を足さずに繊維だけ増やすと、固まる人がいます。

三つ、張るなら種類を替える。

不溶性を減らして、水溶性のほうへ寄せてみる。

それで変わるかどうかを見ます。

ただし、自己判断で長期間、極端に繊維を抜いた食事を続けないでください。

さっきの研究は「原因のはっきりしない便秘の人を、医師が経過を見ながら」の話です。

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「食物繊維を増やしたのに、便が出ない」。

「玄米に変えてから、お腹が張る」。

「ガスばかり増えて、苦しい」。

そう感じている方は、LINEで【土台チェック】と送ってください。

今食べているもの、便の回数と硬さ、張りとガス、いつから変わったか。

そこから、何が先かを一緒に決めます。

食物繊維は、大事です。

便の出方には、効きます。

でも、増やせば増やすほどいい、という話ではありません。

水に溶けるものと、溶けないもの。

発酵しやすいものと、しにくいもの。

働き方が、違います。

そして——

繊維をやめたら、便秘と張りと腹痛が減った人たちがいる。

その報告がある以上、「出ないなら増やす」で止まっていてはいけないと思うんです。

【その食物繊維、誰の餌になっていますか】

もう一つ。

【増やす前に、出ていますか】

次回は、腸活でいちばん有名な言葉を疑います。

善玉菌。

悪玉菌。

日和見菌。

——あれ、そもそも誰が決めたんでしょうか。

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(本文で触れた資料)
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Ho KS, et al. Stopping or reducing dietary fiber intake reduces constipation and its associated symptoms.
World Journal of Gastroenterology. 2012;18(33):4593-4596.

Lacy BE, et al. ACG Clinical Guideline: Management of Irritable Bowel Syndrome.
American Journal of Gastroenterology. 2021;116(1):17-44.

Wastyk HC, et al. Gut-microbiota-targeted diets modulate human immune status.
Cell. 2021;184(16):4137-4153.

Vandeputte D, et al. Stool consistency is strongly associated with gut microbiota richness and composition, enterotypes and bacterial growth rates.
Gut. 2016;65(1):57-62.

2026.10.10

アトピー

腸活の嘘④|発酵食品は本当に健康食品なんですか? ——体にいいはずのものを食べて、お腹が張っている人へ—— 名古屋・本山整体サロン 吉川真介

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腸活の嘘④|発酵食品は本当に健康食品なんですか?
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——体にいいはずのものを食べて、お腹が張っている人へ——

名古屋・本山整体サロン 吉川真介

ヨーグルト。

納豆。

キムチ。

味噌。

ぬか漬け。

甘酒。

——全部、体にいいものとして扱われています。

僕もそう教わってきました。

でも、現場でこういう話をよく聞きます。

「発酵食品を増やしたら、お腹が張るようになりました」。

「キムチを食べると、夜かゆくなる気がします」。

「体にいいはずなのに、なんでだろうと思って」。

名古屋市名東区・千種区で、アトピーや慢性不調の方を診続けて15年以上。

僕自身も、生まれてすぐから40年、アトピーでした。

今日は、発酵食品を疑ってみます。

腸活の嘘③はココ

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先に、効くところを言っておきます
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この回は発酵食品を叩く回ではありません。

なので、先に公平なところを出します。

2025年、健康な大人を対象にした系統レビューとメタ解析が出ています。

25の研究を集め、そのうち無作為化比較試験19本、合計4,328人分をまとめたものです。

結果は、こうでした。

便の回数。

便の硬さ。

硬い便が出る頻度。

腸の通過時間。

お腹の症状、張り、ガス、便秘の程度。

——これらに、発酵食品の摂取が有益な影響を与える、と報告されています。

つまり、お腹の調子という点では、味方になる食べ物です。

ただし、論文自身がこう書いています。

証拠の確実性はばらつきが大きく、多くは低い。

「効かない」という話ではありません。

ここは、はっきりさせておきます。

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効果はある。でも、どれだけ食べればいいんですか
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で、この論文を読んでいて、僕が引っかかったのは別のところです。

どれだけ食べれば、どれだけ効果が出るのか。

——そこが、まだ分かっていないんです。

論文には、有効な摂取量について、量と効果の関係を確立できていないと書かれています。

そして、もう一つ。

研究で使われている発酵食品は、特定の発酵乳などが中心です。

ヨーグルトで良い結果が出た。

だから、キムチも納豆も味噌もぬか漬けも、全部増やしましょう。

——いやいや。

いつから、全部同じ話になったんですか。

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でも、「発酵食品」って何のことですか
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ここが、この回のいちばん大事なところです。

ヨーグルト。

キムチ。

味噌。

ぬか漬け。

甘酒。

——これ、同じ枠で語れますか。

中身を見ると、まるで違います。

生きた菌が入っているか、いないか。

加熱してあるか。

糖がどれくらい入っているか。

塩分がどれくらいか。

乳糖が入っているか。

発酵の過程で、何が生まれているか。

加糖のヨーグルトと、塩分の多い漬物。

同じ「発酵食品」として「毎日食べましょう」と言われています。

【目的も、成分も、体への影響も、別のものです】

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張る人の話に戻ります
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第1部で紹介した2021年の『Cell』誌の研究。

発酵食品を増やしたグループで、腸内細菌の多様性が上がり、炎症に関わる数値が下がった研究です。

あのとき、もう一つ報告されていたことがあります。

参加者は、発酵食品をゼロから一日6皿分まで増やしていきました。

その量を増やしていく時期に、お腹の張りの点数が上がっています。

統計的にも、はっきりした変化でした。

そして、量が一定になった時期の終わりには、その差は有意ではなくなっています。

ここから分かることがあります。

発酵食品が悪い、という話ではない。

でも、増やし方で体の反応は変わる。

【良いものだからといって、一気に増やす理由にはなりません】

現場で張っている人は、だいたい「一気に増やした人」です。

ヨーグルトを始めて、納豆を増やして、キムチも足して、甘酒も飲んで。

——全部、同じ週に始めている。

それで張ったときに、何が原因かは分かりません。

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発酵でできるものの中に、こういうものがあります
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発酵の過程では、いろいろな物質が生まれます。

その中に、ヒスタミンなどの生体アミンと呼ばれるものがあります。

多く含まれるとされるのは、こういうものです。

熟成したチーズ。

ワイン。

ケフィア。

ドライソーセージなどの発酵した肉。

ザワークラウト。

味噌、醤油。

ヒスタミン。

——アトピーの人なら、聞いたことがある名前だと思います。

ただし、ここは慎重に書きます。

「発酵食品を食べるとヒスタミンが増えてかゆくなる」。

そう単純には言えません。

そして、もっと大事なことがあります。

ヒスタミンに過敏な体質があるのかどうか、それを確実に診断できる検査が、今のところありません。

血液や尿のヒスタミンの値、遺伝子の検査。

これらだけでは、確実な診断はできないとされています。

だから僕は、「あなたはヒスタミンに弱い体質です」とは言いません。

言えるのは、ここまでです。

発酵食品の中には、そういう物質を多く含むものがある。

そして、食べたあとに調子が落ちる人が、現場にいる。

【名前をつけて断定する前に、自分の体の反応を記録してください】

ワインとチーズで決まって調子が落ちる人。

ぬか漬けを増やしてから、かゆみが増した人。

——その観察のほうが、よほど役に立ちます。

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ここから、少し重い話をします
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発酵食品と、がんの話です。

まず、誤解されたくないので先に書きます。

「発酵食品に発がん性がある」という話ではありません。

問題になっているのは、別のところです。

世界がん研究基金(WCRF)の評価では、こうなっています。

塩漬けで保存された食品——塩蔵の肉や魚、塩蔵の野菜。

これらが胃がんの原因となる、強い証拠がある。

そして、摂取量が多いほどリスクが上がる方向です。

具体的な数字も出ています。

塩蔵野菜の摂取量が一日20g多いことと、胃がんのリスクが相対的に約9%高いことの関連が報告されています。

——えっ、と思いませんか。

「体にいいから毎日食べましょう」だけでは、説明が足りませんよね。

ここは読み方を間違えないでください。

これは観察研究にもとづく関連です。

あなたの発がんの確率が9ポイント上がる、という意味ではありません。

そして、すべての発酵食品に当てはまる数字でもありません。

あくまで、塩蔵野菜の話です。

ここで、面白いことが書かれています。

この証拠の多くは、アジアの研究から来ています。

日本や韓国です。

なぜか。

これらの国では、冷蔵ではなく、塩漬けや発酵で保存する伝統的な食品が多いからです。

実験的にも、塩が胃の粘膜を傷つけ、病変をつくることが示されています。

もう一度、線を引きます。

発酵そのものが原因だ、という話ではありません。

ここで問題になっているのは、塩分と保存方法と、量です。

だから「ぬか漬けを一切食べるな」とは言いません。

僕が聞きたいのは、こっちです。

【毎食の食卓に、塩蔵のものが何品並んでいますか】

味噌汁。

漬物。

塩鮭。

明太子。

——全部、同じ日に並んでいませんか。

そして「腸活のために発酵食品を増やそう」としてから、塩分が増えていませんか。

ここ、意識している人が少ないところです。

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僕が見ているのは、三つだけ
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一つ。

一度に増やさない。

始めるなら一種類ずつ、二週間ずつ。

同時に四つ始めたら、何が合っているのか永久に分かりません。

二つ。

塩と砂糖を、一緒に増やさない。

発酵食品を増やすときは、そこがいちばん抜けます。

加糖のヨーグルト。

塩の多い漬物。

——どちらも「発酵食品」です。

三つ。

食べて張るものは、記録する。

そして、一度だけ抜いてみる。

戻したときにまた張るなら、今のその人には合っていません。

ただし、自己判断で長期間、広い範囲の食品を除去しないでください。

それは別の問題を作ります。

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「発酵食品を増やしたら、お腹が張るようになった」。

「体にいいはずなのに、調子が落ちる」。

「何を食べればいいのか、分からなくなった」。

そう感じている方は、LINEで【土台チェック】と送ってください。

何をいつから、どれくらい食べているか。お腹と便の状態、肌の経過。

そこから、何が先かを一緒に決めます。

ヨーグルト。

納豆。

キムチ。

味噌。

ぬか漬け。

発酵食品には、確かに良い面があります。

でも、全部同じじゃない。

含まれる菌も、塩分も、糖分も違う。

効果が出る量だって、一律には決まっていない。

そして、塩蔵食品の摂りすぎには、胃がんとの関連まで指摘されている。

——なのに。

「発酵食品だから健康にいい」。

その一言で、全部まとめてしまっていいんでしょうか。

僕が聞くのは、シンプルです。

「で、それを食べ始めてから、お腹はどうなりましたか」。

楽になったなら、それは大事な変化です。

逆に、張るようになった。

ガスが増えた。

便通も変わらない。

——そんな人まで、頑張って食べ続けなくていい。

健康になるために食べているんですよね。

【健康食品を食べることが、目的じゃありませんよね】

次回は、食物繊維です。

これも腸活の王道です。

ところが、増やせば増やすほどいいとは限りません。

その食物繊維、いったい誰の餌になっているんでしょうか。

名古屋・本山整体サロン
吉川真介

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

愛知県名古屋市千種区本山
東山線 本山駅から徒歩1分

〒464-0819
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本山整体サロン

#名古屋整体 #本山整体 #千種区整体 #名東区整体 #アトピー #腸活 #発酵食品 #腸内環境 #体質改善 #アトピー整体 #本山整体サロン

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(本文で触れた資料)
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Impact of fermented foods consumption on gastrointestinal wellbeing in healthy adults: a systematic review and meta-analysis.
Frontiers in Nutrition. 2025.

Wastyk HC, et al. Gut-microbiota-targeted diets modulate human immune status.
Cell. 2021;184(16):4137-4153.

World Cancer Research Fund / AICR. Diet, Nutrition, Physical Activity and Cancer: Preservation and processing of foods(2018)

Histamine and histamine intolerance(生体アミンと、診断検査が確立していないことについての総説)

2026.10.10

アトピー

腸活の嘘③|乳酸菌100億個。飲んだ菌はどこへ行く? ——便から菌が出たことと、腸に住みついたことは別です—— 名古屋・本山整体サロン 吉川真介

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腸活の嘘③|乳酸菌100億個。飲んだ菌はどこへ行く?
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——便から菌が出たことと、腸に住みついたことは別です——

名古屋・本山整体サロン 吉川真介

100億個。

1000億個。

1兆個。

パッケージの数字は、年々大きくなっています。

数字が大きいほど、効く気がしますよね。

で、聞きたいんです。

その菌、どこへ行くんですか。

名古屋市名東区・千種区で、アトピーや慢性不調の方を診続けて15年以上。

僕自身も、生まれてすぐから40年、アトピーでした。

今日は、あの数字の正体を調べます。

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量を10倍にしたら、効果も10倍ですか
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腸の中には、数十兆という規模の細菌がいます。

そこへ、100億個。

1000億個。

1兆個。

さて。

量を10倍にしたら、効果も10倍になるんでしょうか。

100億個で効かなかった人が、1000億個なら効くんでしょうか。

そんな単純な比例関係は、証明されていません。

そもそも、飲んだ菌がそのあとどうなるのか。

——そこから見ていきましょう。

腸活の嘘②はココ

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「生きて腸まで届く」の意味
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よく書いてあります。

「生きたまま腸まで届く」。

これ、何を言っているのか。

胃酸と胆汁を通り抜けて、生きた状態で腸に到達した。

——そこまでです。

届いたあと、どうなるか。

住みつくのか。

そのまま通過して出ていくのか。

ここは、別の話です。

【届いたことと、住みついたことは、同じではありません】

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便から菌が出ても、定着したとは限らない
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ここが、今回いちばん知ってほしいところです。

2018年、『Cell』誌に出た研究があります。

やったことは、かなり踏み込んでいます。

人に実際に内視鏡を入れて、腸の壁(粘膜)に菌が定着しているかを直接調べたんです。

便を調べるだけではなく、腸の中まで見た。

結果は、こうでした。

まず、飲んだ菌は消化管を通るあいだ生き残っていた。

ところが、腸の壁に定着するかどうかは、人によって違った。

受け入れる人がいる。

受け入れない人がいる。

同じ製品を飲んでも、です。

しかも、こうも報告されています。

便に菌が出ているかどうかでは、腸の壁に定着しているかを区別できなかった。

——ここ、大事です。

「飲んだら、便から菌が検出されました」。

よく聞く説明です。

でも、それは「通り過ぎた」のかもしれない。

【便から出たことは、住みついた証明にはなりません】

ついでに言うと、便の検査と、腸の壁の状態は部分的にしか一致しないことも、この研究で示されています。

腸内フローラ検査の読み方にも、関わる話です。

ここで、言葉を分けておきます。

「腸まで届いた」。

「生き残った」。

「便から出た」。

「定着した」。

「健康になった」。

——これ、全部、別の話です。

腸活の説明では、ここがつながって語られます。

届いたから、効いている。

便から出たから、増えている。

【どこまでが確認できたことなのか、毎回ずらさないでください】

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さらに意外な話が、同じ年に出ています
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同じ2018年、同じ『Cell』誌。

今度は、抗生物質を使ったあとの話です。

抗生物質で腸の菌が乱れたあと、プロバイオティクスを飲んだグループと、そうでないグループを比べました。

常識的には、こうなるはずです。

抗生物質で菌が減った。

だから、菌を補えば早く戻る。

——結果は、逆でした。

プロバイオティクスを飲んだグループでは、もともと住んでいた菌の戻りが遅れて、不完全なままでした。

一方、自分の便をあらかじめ採っておいて、それを戻したグループでは、回復が速かった。

——えっ、と思いませんか。

「抗生物質のあとは乳酸菌」。

これ、ほとんど常識になっています。

その常識が、少なくともこの研究では支持されていません。

ここは慎重に書きます。

これは、特定の製剤を使った少人数の研究です。

そして、回復が遅れたことが、そのまま健康被害を意味するわけでもありません。

そのうえで、言わせてください。

抗生物質で菌が減った。

だから乳酸菌を足す。

誰が聞いても、理屈は通っているように思えます。

でも、実際の研究では、そうならなかった。

【理屈として正しそうなことと、体の中で実際に起きることは、違うんです】

この研究、ものすごく象徴的だと思っています。

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では、飲むなという話なのか
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いいえ。

ここは、きちんと分けます。

第1部で紹介したアメリカ消化器病学会のガイドラインでは、特定の場面で特定の製剤の使用が支持されています。

その一つが、抗菌薬を使っている人の、ある腸の感染の予防です。

さっきの研究とは、話が逆に見えますよね。

でも、見ているものが違います。

一方は、特定の感染を防ぐという目的。

もう一方は、もとの菌の生態系が元に戻るかという話。

同じ「抗生物質のあとのプロバイオティクス」でも、何を目的にするかで答えが変わります。

だから僕は、「抗生物質のあとに飲むな」とは言いません。

言いたいのは、こうです。

【目的が決まっていないまま飲んでいるなら、何を期待しているのか分からなくなります】

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「乳酸菌」で一括りにできません
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もう一つ、押さえておいてください。

乳酸菌と呼ばれるものは、ひとつの菌ではありません。

たくさんの種類があり、その中にさらに菌株という細かい違いがあります。

ビフィズス菌も、別のグループです。

研究で効果が示されたのは、ある菌株を、ある量で、ある状況の人に使った場合。

そこまで限定された結果です。

だから、こうは言えません。

「乳酸菌が効くらしいから、どれでもいい」。

——これが、いちばん多い勘違いです。

ガイドラインでも、菌株によるばらつきが、研究をまとめるうえでの大きな課題として挙げられています。

パッケージに書いてある菌株名。

あれ、飾りではありません。

そこが違えば、別の話になります。

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何年も飲んでいる人に、聞きたいこと
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乳酸菌を、何年も飲んでいる。

毎朝、欠かさず。

旅行にも持っていく。

一日飲み忘れると、なんとなく不安になる。

——そういう人もいます。

そこで、聞きたいんです。

飲み始める前と、今で、何が変わりましたか。

便秘が改善した。

お腹の張りが減った。

下痢をしにくくなった。

それとも、特に変わっていない。

「いや、腸にいいと思って飲んでいるので……」。

——そこなんです。

僕が引っかかるのは。

乳酸菌は、腸に住みつかなくても働くことがあります。

逆に、便から検出されたからといって、健康になったとは限りません。

だから、定着したかどうかだけでは決められない。

結局、その人の体に何が起きたのか。

そこを見たいんです。

何年も飲んでいるのに、何も変わっていない。

そういう人は、一度、続ける目的を考え直してもいいと思います。

ただし、特定の病気の治療や予防として医療機関から指示されているものは、自己判断で中止しないでください。

【「飲んでいるから安心」と「飲んでいて効果がある」は、別の話です】

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僕が聞くのは、三つだけ
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何のために飲み始めたのか。

どれくらい続けているのか。

何が変わったのか。

この三つに答えられないまま、何年も飲み続けているなら、一度見直していいと思います。

ちなみに、うちでは三か月を目安に判定します。

ただしこれは僕の見方で、すべてのサプリに共通する科学的な判定期間ではありません。

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「乳酸菌を何年も飲んでいるが、変わった実感がない」。

「どのサプリを選べばいいのか分からない」。

「お腹の張りと便通が、ずっと安定しない」。

そう感じている方は、LINEで【土台チェック】と送ってください。

今飲んでいるもの、飲み始めた時期、便とお腹の状態、肌の経過。

そこから、何が先かを一緒に決めます。

100億個。

1000億個。

数字は、どんどん大きくなっています。

でも、分かるのは「飲んだ量」です。

飲んだあと、どうなったのか。

住みついたのか。

通り過ぎたのか。

あなたの体で、何が変わったのか。

——そこは、パッケージに書いてありません。

【100億個飲んだことは分かる。でも、その後どうなったんですか】

次回は、発酵食品です。

ヨーグルト、納豆、キムチ、味噌、ぬか漬け。

体にいいもの、として扱われています。

ただ——

「体にいいはずなのに、食べるとお腹が張る」。

そういう人が、現場にはけっこういます。

そして、発酵食品とがんの話にも、正面から触れます。

名古屋・本山整体サロン
吉川真介

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(本文で触れた資料)
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Zmora N, et al. Personalized Gut Mucosal Colonization Resistance to Empiric Probiotics Is Associated with Unique Host and Microbiome Features.
Cell. 2018;174(6):1388-1405.

Suez J, et al. Post-Antibiotic Gut Mucosal Microbiome Reconstitution Is Impaired by Probiotics and Improved by Autologous FMT.
Cell. 2018;174(6):1406-1423.

AGA Clinical Practice Guidelines on the Role of Probiotics in the Management of Gastrointestinal Disorders.
Gastroenterology. 2020;159(2):697-705.

2026.10.09

アトピー

腸活の嘘②|腸内フローラは何種類に増えたら健康なんですか? ——便が出にくい人のほうが、菌の種類は豊富だった—— 名古屋・本山整体サロン 吉川真介

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腸活の嘘②|腸内フローラは何種類に増えたら健康なんですか?
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——便が出にくい人のほうが、菌の種類は豊富だった——

名古屋・本山整体サロン 吉川真介

「腸内フローラの多様性を高めましょう」。

もう、合言葉みたいになっています。

多様性が高い=健康。

多様性が低い=不健康。

——そういう前提で、話が進んでいます。

じゃあ、聞きます。

何種類に増えたら、健康なんですか。

今、自分が何種類なのか知っていますか。

そして、何種類まで増やすのが目標なんですか。

名古屋市名東区・千種区で、アトピーや慢性不調の方を診続けて15年以上。

僕自身も、生まれてすぐから40年、アトピーでした。

今日は、この「多様性」を調べます。

腸活の嘘①はココ

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そもそも、何を数えているのか
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まず、ここを分けておきます。

多様性と言うとき、数えているものが違います。

一つ、菌の総数。何匹いるか。

二つ、種類の数。何種類いるか。

三つ、偏り。その種類が均等にいるのか、一種類が大半を占めているのか。

この三つ、別の話です。

たとえば、100種類いても、そのうち一種類が9割を占めていたら。

「種類は多い」けれど、「中身は偏っている」。

専門的には、一人の腸の中の多様性をα多様性、人と人の違いをβ多様性と呼びます。

名前はどうでもいいです。

覚えてほしいのは、これだけ。

「種類が多い」と「バランスがいい」は、同じではありません。

ところが、腸活の広告で言われる「多様性」は、ほぼ種類の数の話です。

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「健康な腸」の基準が、まだありません
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前回も触れた、2025年の国際的な合意文書。

『The Lancet Gastroenterology & Hepatology』誌。

18か国、69人の専門家が集まってまとめたものです。

そこで指摘されていることが二つあります。

一つ。

それぞれの菌について、「健康な人ならこの範囲」という基準の幅を示すだけの情報が、足りない。

二つ。

腸内細菌の検査を、日常の診療で広くルーチンに使うことを推奨するにも、証拠が足りない。

つまり、菌の一つひとつについて「多い・少ない」を判定する線が、まだ引かれていないということです。

では、多様性のほうはどうなのか。

ここは、はっきり分けて書きます。

この合意文書は「健康な多様性は何種類から」という基準値を示したものではありません。

ただ、個々の菌の基準すら決まっていない段階です。

その足し算である「健康な多様性の正解」が、きれいに決まっていると考えるのは無理があります。

線がないのに、「高めましょう」と言われている。

——どこを目指して走っているんでしょうか。

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ここからが、面白い話です
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多様性を左右するものに、意外なものがあります。

便が出るまでの時間です。

食べたものが大腸を通過する時間。

これが長い人と、短い人がいます。

2016年、『Nature Microbiology』誌に出た研究。

結果は、こうでした。

大腸の通過時間が長い人ほど、菌の種類が豊富だった。

しかも、それだけじゃありません。

腸の中で、タンパク質を分解する方向の代謝が強まっていた。

そして、好ましくない可能性のある代謝産物も増えていた。

——ちょっと待ってください。

菌の種類は、増えている。

でも、腸の中で起きていることは、良い変化と言えるでしょうか。

ここで、通過時間が長い人というのが、どういう人か考えてみてください。

便が、なかなか出ない人です。

整理すると、こうなります。

便が出にくい。

菌の種類は、豊富に出る。

でも、腸の中では望ましくない代謝が進んでいる。

【「菌の種類は多いほど健康」という説明では、辻褄が合わなくなりませんか】

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しかも、便の状態がいちばん効いています
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ここも、知っておいてほしいところです。

大人数を対象にした集団研究で、こう報告されています。

便の性状——つまり、どれくらいやわらかいか、硬いか。

これが、便の中の菌の構成を説明する、最も重要な単一の要因だった。

サプリでも、ヨーグルトでもなく。

便の状態です。

通過時間と便の性状が、菌の量、代謝、種類数、構成を大きく左右している。

ということは、こうなります。

便が何日も出ていない人。

ずっとやわらかい人。

その状態のまま、菌だけ足しても——

土台のほうが、先に数字を動かしてしまいます。

僕が「腸活より先に便通を見る」と言っているのは、精神論ではありません。

数字を動かしている大きな要因が、そこにあるからです。

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実はこの疑問、微生物の研究者も持っています
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2024年、微生物生態学の専門誌(ISME Journal)に、こんなタイトルの論文が出ました。

「多様性だけでは、動物のマイクロバイオームが健康かどうかを確実には示せない」。

主に野生動物などを対象に、多様性の指標だけで健康状態を判断することの問題を検討したものです。

人間の腸だけを調べた臨床研究ではありません。

そこは正確に書いておきます。

ただ、指摘の中身は読む価値があります。

多様性が高いことが、病気の少なさと相関する場面はある。

でも、それが普遍的な法則ではない。

生態学のモデルでは、多様性が高すぎると、かえって不安定になる場合や、安定を保つために強い競争が必要になる場合も考えられる。

だから、多様性の数値だけを見て「この腸は健康」「この腸は不健康」と結論するのは問題がある。

——研究者の側にも、この疑問はあるんです。

街の腸活では、ここは語られません。

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では、アトピーはどうなのか
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ここが、いちばん聞きたいところだと思います。

「アトピーの人は、腸内細菌の多様性が低い」。

よく言われます。

僕も、そう聞いてきました。

2025年に出た、成人のアトピー性皮膚炎と腸内細菌の系統レビューを見てみます。

PRISMAという手順に沿って、複数のデータベースから観察研究と介入研究を集めて検証したものです。

結果は、こうでした。

研究ごとの結果は、ばらついている。

そして——

健康な成人と、成人のアトピーの人の間で、多様性に有意な差は確認されていない。

ただし、構成には特徴があった。

Bacteroidales。

腸内細菌科(Enterobacteriaceae)。

クロストリジウム(perfringens)。

これらが、成人アトピーの便から比較的多く見られた、と報告されています。

いちばん正確に言うと、こうです。

成人のアトピーの人は、健康な人より多様性が低いとは限らない。

「種類の数」では差が出ていない。

「顔ぶれ」には、違いがある。

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よくある三段論法を、分解します
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

アトピーの腸活の話は、だいたいこの三段で進みます。

一段目。

「アトピーの人は、菌の種類が少ない」。

二段目。

「だから、多様性を高めよう」。

三段目。

「だから、乳酸菌や発酵食品を増やそう」。

——で、聞きたいんです。

この三つのうち、どの段階が証明されているんでしょうか。

一段目は、少なくとも成人のデータでは、はっきりしていません。

二段目は、上げた先に何があるのかという線が引かれていません。

三段目は、菌を足して多様性や症状がどう動くか、人によって違います。

一段目が揺らいでいるのに、三段目まで一本につながっている。

ここが、僕がずっと引っかかっているところです。

二つ、注意してください。

一つ、これは成人の話です。乳児や小児のデータは別に扱う必要があります。

二つ、顔ぶれに違いがあることと、それがアトピーの原因であることは、別の話です。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
じゃあ、多様性は無意味なのか
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いいえ。

ここは誤解してほしくありません。

多様性は、研究の世界ではよく使われる指標です。

集団と集団を比べるとき。

食事を変えて、前後で比較するとき。

前回紹介した発酵食品の研究でも、多様性が上がったことが一つの結果として報告されています。

観察する指標としては、意味があります。

問題は、そこではありません。

それが個人の目標になってしまったときです。

「あなたの多様性は○○でした。だから上げましょう」。

——その「上げた先」に何があるのかが、まだ決まっていない。

【多様性は、測るものです。目標にするには、まだ線がありません】

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
僕が、代わりに見ているもの
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では、何で判断するのか。

僕が最初に聞くのは、菌の種類ではありません。

何日に一回、便が出ているか。

どれくらいの硬さか。

残っている感じがあるか。

ガスは、どれくらい出るか。

お腹は、張っているか。

食後に、調子が落ちないか。

——ここです。

地味ですよね。

でも、さっき書いたとおり、通過時間と便の性状が、菌の構成を大きく動かしています。

菌を足す前に、動かせるところがあるということです。

そして、三か月前と比べる。

肌は、一日単位では判断しない。

ここは前回と同じです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「腸内フローラを調べたけど、どう読めばいいのか分からない」。

「多様性が低いと言われて、不安になった」。

「便通とお腹の張りが、ずっと安定しない」。

そう感じている方は、LINEで【土台チェック】と送ってください。

便の回数と状態、お腹の張り、今やっている腸活、肌の経過。

そこから、何が先かを一緒に決めます。

「腸内細菌の多様性を高めましょう」。

そう言われたら、一つ聞いてみてください。

「何種類になれば、健康なんですか」。

「増えたら、何が良くなるんですか」。

菌の種類が豊富でも、腸の中で望ましくない代謝が起きていることがある。

成人のアトピーでも、健康な人との多様性の差は、はっきりしていない。

なのに、多様性を高めること自体が目的になっている。

そこが、おかしいと思うんです。

もちろん、多様性を調べることには意味があります。

でも、検査で高い数字が出たからといって、あなたの便秘が治るわけではありません。

アトピーが良くなるとも限りません。

【腸内細菌の種類が多いことと、健康であることは、別です】

次回は、乳酸菌100億個。

1000億個。

あの数字の正体を調べます。

そもそも、飲んだ菌は本当にあなたの腸に住みついているんでしょうか。

名古屋・本山整体サロン
吉川真介

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愛知県名古屋市千種区本山
東山線 本山駅から徒歩1分

〒464-0819
愛知県名古屋市千種区四谷通1丁目23
アルファランドビルB1
本山整体サロン

#名古屋整体 #本山整体 #千種区整体 #名東区整体 #アトピー #腸活 #腸内フローラ #腸内環境 #体質改善 #アトピー整体 #本山整体サロン

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(本文で触れた資料)
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International consensus statement on microbiome testing in clinical practice.
The Lancet Gastroenterology & Hepatology. 2025;10(2):154-167.

Roager HM, et al. Colonic transit time is related to bacterial metabolism and mucosal turnover in the gut.
Nature Microbiology. 2016;1:16093.

Vandeputte D, et al. Stool consistency is strongly associated with gut microbiota richness and composition, enterotypes and bacterial growth rates.
Gut. 2016;65(1):57-62.

Diversity alone does not reliably indicate the healthiness of an animal microbiome.
The ISME Journal. 2024;18(1):wrae133.

Díez-Madueño K, et al. Gut Dysbiosis and Adult Atopic Dermatitis: A Systematic Review.
Journal of Clinical Medicine. 2025;14(1):19.

2026.10.08

アトピー

腸活の嘘①|菌を増やせば健康になるって、誰が証明したんですか? ——「腸にいい」が、考えるのをやめる言葉になっていませんか—— 名古屋・本山整体サロン 吉川真介

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腸活の嘘①|菌を増やせば健康になるって、誰が証明したんですか?
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——「腸にいい」が、考えるのをやめる言葉になっていませんか——

名古屋・本山整体サロン 吉川真介

腸内細菌を増やしましょう。

善玉菌を増やしましょう。

腸内フローラの多様性を高めましょう。

毎日、乳酸菌を摂りましょう。

——もう何年も、同じことを聞いてきました。

テレビでも。

雑誌でも。

健康食品の広告でも。

で、ちょっと聞きたいんです。

腸内細菌って、増えれば増えるほど健康になるんですか。

何種類が正解なんですか。

何億個が正解なんですか。

どれくらい増えれば、アトピーが良くなるんですか。

名古屋市名東区・千種区で、アトピーや慢性不調の方を診続けて15年以上。

僕自身も、生まれてすぐから40年、アトピーでした。

今日から、腸活の話を書きます。

ただし「腸を整えましょう」という記事ではありません。

むしろ、その逆です。

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全部やっているのに、何も変わっていない人
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うちに来られる方の話を聞くと、だいたいこうです。

玄米に変えました。

食物繊維、意識して摂ってます。

毎朝ヨーグルト。

納豆も食べます。

キムチも。

乳酸菌のサプリも飲んでます。

——立派です。

本当に、よくやっていると思います。

そこで、聞くんです。

お腹の張りは、どうですか。

「張ります」。

便通は。

「安定しないです」。

ガスは。

「多いですね」。

皮膚は。

「変わらないです」。

……。

ここで、たいてい沈黙になります。

そして、こう言われます。

「でも、腸にいいって聞くので」。

いやいや。

腸にいいって、誰にとって?

その人の腸にとっても、本当にいいんですか。

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ここ、三つの話が混ざっています
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これが、腸活のいちばんややこしいところです。

世間で「腸活」と呼ばれているものの中に、まったく別の話が三つ入っています。

一つ、菌の総数を増やす話。

二つ、菌の種類を増やす話(多様性)。

三つ、特定の菌株を補充する話(乳酸菌○○株、など)。

この三つ、やっていることが全然違います。

目的も違う。

根拠の強さも違う。

なのに、全部ひとまとめに「腸活」と呼ばれている。

だから、こういう会話が成立してしまうんです。

「ヨーグルトを食べて、菌を増やしてます」。

——どの菌を、どこで、何のために?

【ここを飛ばしたまま、「菌を増やす=健康」になっている】

僕が疑っているのは、ここです。

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そもそも、正解の腸内フローラが決まっていない
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ここ、知らない人が多いと思います。

2025年、腸内細菌の検査について、国際的な合意文書が出ました。

『The Lancet Gastroenterology & Hepatology』誌。

18か国から、臨床医、微生物学者、微生物生態学者、計算生物学者が69人。

専門家が集まって、意見をまとめたものです。

そこで言われていることが、これです。

それぞれの菌について、「健康な人はこの範囲」という厳密な基準を決めるには、情報が足りない。

腸内細菌の検査を、日常の診療で広くルーチンに使うことを推奨するにも、証拠が足りない。

つまり——

「あなたの菌は、理想の状態からこれだけ足りません」。

そう誰にでも確実に言える段階では、まだないんです。

街では「腸内フローラを調べて、あなたに合った腸活を」と言われている。

その一方で、世界中の専門家が集まって「まだルーチンで使える段階じゃない」とまとめている。

——えっ、と思いませんか。

誤解しないでください。

検査が無意味だという話ではありません。

【まだ、そこで答えが出る段階ではない、ということです】

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乳酸菌も、万能ではありません
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これも、あまり知られていません。

アメリカ消化器病学会(AGA)が2020年に出したガイドライン。

プロバイオティクス——いわゆる乳酸菌などのサプリについて、消化器の病気ごとに評価したものです。

結論は、わりとはっきりしています。

多くの消化器の病気について、ルーチンで使うことを支持する証拠は足りない。

クローン病。

潰瘍性大腸炎。

過敏性腸症候群。

これらについては、臨床試験の中で使う場合をのぞいて、推奨できないとされました。

そのうえで、こうも書かれています。

費用がかかること、そして効果と安全性の証拠が足りないことから、飲むのをやめることを検討してもよい、と。

——ここまで言うんです。

もちろん、「飲んでも意味がないと証明された」という話ではありません。

証拠が足りない、ということです。

ただし、ここは公平に書きます。

特定の場面では、特定の製剤の使用が支持されています。

抗菌薬を使っている人の、ある腸の感染の予防。

早産で低出生体重の赤ちゃんの、ある腸の病気の予防。

大腸を手術したあとの、特定の炎症の管理。

つまり、「乳酸菌は意味がない」という話ではありません。

誰に、どの菌株を、何のために使うのかが決まっているときには、意味がある。

逆に言えば——

「とりあえず乳酸菌を飲んでおけば腸にいい」という使い方は、そこには含まれていません。

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では、腸活は全部デタラメなのか
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いいえ。

ここは、はっきり書きます。

食べ方で、腸内細菌や免疫の指標が動くことを示した研究はあります。

2021年、『Cell』誌に出た介入研究です。

健康な成人36人を二つに分けて、10週間。

片方は、発酵食品を増やす食事。

もう片方は、食物繊維を増やす食事。

結果が、面白いんです。

発酵食品を増やしたグループでは、腸内細菌の多様性が上がった。

そして、血液で測った93種類の炎症に関わるタンパクのうち、19種類が下がった。

量を多く食べた人のほうが、変化が大きかった。

ここだけ読むと、「やっぱり発酵食品だ」となります。

でも、同時にこうも報告されています。

食物繊維を増やしたグループでは、多様性は変わらず、19種類の炎症の指標も、どれも下がらなかった。

——え、と思いませんか。

「食物繊維を増やせば腸内環境が良くなる」。

いちばんよく聞く腸活です。

その代表格が、この研究では多様性も炎症の指標も動かしていない。

ただし、食物繊維のほうが全敗だったわけでもありません。

腸の中の酵素のはたらきには変化がありました。

そして——便はやわらかくなったと報告されています。

逆に、発酵食品のグループでは、食べる量を増やしていく時期にお腹の張りが増えた。

これは、その後は目立たなくなっています。

ここからが、この記事のいちばん大事なところです。

この研究で、主要な免疫の指標は動いていません。

そして、本人の体感——疲れやストレス、調子の良さが良くなった、という結果も確認されていません。

整理すると、こうです。

菌の多様性は、上がった。

炎症に関わる数値も、いくつか下がった。

それでも、「本人が元気になった」とまでは確認されていない。

——これ、まさにこの記事で言いたいことそのものです。

数字が動いた。

それで、どうなったんですか。

ここから言えることは、二つです。

一つ、食べ方で腸は動く。腸活が全部デタラメではない。

二つ、「数字が動いたこと」と「その人が良くなったこと」は、同じではない。

ちなみに、この研究の対象は健康な成人36人、期間は10週間です。

アトピーの人を対象にした研究ではありません。

だから、そのまま「アトピーが良くなる」とは読めません。

ここを混ぜると、また別の都市伝説ができます。

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僕が「足す腸活」に疑問を持ち始めた理由
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人のことを言っていますが、僕も同じでした。

腸にいいと聞いたものを、片っ端から入れていた時期があります。

発酵食品。

食物繊維。

サプリ。

——とにかく、足す発想です。

でも、お腹は張る。

調子は上がらない。

そのうち、気づきました。

入れる前に、入れる場所がどうなっているかを見ていなかった。

お腹がパンパンの人に、さらに発酵するものを入れる。

便が出ていない人に、どんどん食物繊維を足す。

これで何が起きるか。

——ガスが増えるだけのことがあります。

腸活をやめろ、という話ではありません。

順番が逆だったんです。

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数字が動いた。それで、どうなったんですか
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ここが、このシリーズで何度も出てくる問いです。

ビフィズス菌が増えた。

——それで、症状はどうなりましたか。

多様性が上がった。

——それで、体調は変わりましたか。

短鎖脂肪酸が増えた。

——それは、どこで、何に効いたんですか。

発酵食品を毎日食べた。

——食べる前より、楽になりましたか。

便通が良くなった。

——お腹の痛みや張り、皮膚までよくなりましたか。

知りたいのは、いつも右側です。

左側だけで話が終わっている腸活が、多すぎます。

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だから、物差しを先に渡します
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このシリーズを読む前に、決めてほしいことがあります。

あなたの腸活が効いているかどうかを、何で判断するかです。

菌の数では、判断できません。

検査の紙でも、まだ決まりません。

僕が見ているのは、こっちです。

朝、お腹がすくか。

食後に、調子が落ちないか。

お腹の張りとガスは、減ってきたか。

便は、安定してきたか。

夜、眠れているか。

朝、疲れが残っていないか。

そして、肌とかゆみはどうか。

お腹の変化は、数日でも出ます。

張りやガスは、食べ方を変えて三日で動く人もいます。

ただ、肌は違います。

季節も治療も影響するので、一日単位の肌で方向を決めないでください。

肌は、三か月前と比べる。

去年の同じ季節とも、比べる。

【腸活を「やっているかどうか」ではなく、「何が変わったか」で見る】

ここが、このシリーズの出発点です。

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このシリーズの、攻撃対象
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最後に、立場をはっきりさせておきます。

僕が「嘘」と言っているのは、腸活そのものではありません。

「菌を増やせば、誰でも健康になる」という、根拠のない単純化のほうです。

何の菌を、どれくらい、どこで増やすのか。

増えた結果、何が変わるのか。

それが、症状の改善につながるのか。

——この肝心なところを飛ばして、「菌を増やす=健康」と語られている。

そこが問題なんです。

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「腸活をしているのに、お腹も肌も変わらない」。

「発酵食品を増やしたら、むしろ張る」。

「何をどこまでやればいいのか、分からない」。

そう感じている方は、LINEで【土台チェック】と送ってください。

今やっていること、お腹の状態、夜の眠り、肌の経過。

そこから、何が先かを一緒に決めます。

必要な方には、初回限定6,900円で、アトピー整体の初回相談・施術もご案内しています。

腸活をしている人は、たくさんいます。

ヨーグルトを食べる。

玄米に変える。

食物繊維を増やす。

乳酸菌を飲む。

もちろん、それで調子が良くなった人は、続ければいい。

でも。

何年も続けて、何も変わっていない人。

むしろ、お腹が張るようになった人。

その人まで、同じことを続ける必要があるんでしょうか。

「腸にいいから」。

——その言葉を、一度疑ってみてください。

【腸活していることと、腸が良くなっていることは、同じじゃありません】

次回は、腸内フローラの多様性。

「菌の種類は多いほど健康」。

その常識を、数字と研究で調べます。

そもそも、何種類が正解なんでしょうか。

名古屋・本山整体サロン
吉川真介

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#名古屋整体 #本山整体 #千種区整体 #名東区整体 #アトピー #腸活 #腸内環境 #体質改善 #アトピー整体 #本山整体サロン

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(本文で触れた資料)
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International consensus statement on microbiome testing in clinical practice.
The Lancet Gastroenterology & Hepatology. 2025;10(2):154-167. DOI: 10.1016/S2468-1253(24)00311-X

AGA Clinical Practice Guidelines on the Role of Probiotics in the Management of Gastrointestinal Disorders.
Gastroenterology. 2020;159(2):697-705.

Wastyk HC, et al. Gut-microbiota-targeted diets modulate human immune status.
Cell. 2021;184(16):4137-4153.

2026.09.24

アトピー

実家に帰ると悪化する人へ|気のせいでも、甘えでもありません——実家では、気を抜いているつもりで、抜けていません—— 名古屋・本山整体サロン 吉川真介

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実家に帰ると悪化する人へ|気のせいでも、甘えでもありません
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——実家では、気を抜いているつもりで、抜けていません——

名古屋・本山整体サロン 吉川真介

たいてい、三日目くらいに来ます。

初日は、なんとかもっている。

二日目の夜、かゆくて目が覚める。

三日目の朝、鏡を見て——

「なんで、帰ってきただけで」。

そして、誰にも言えません。

「実家に帰ると悪くなるんだよね」。

——それ、親の前では言えない。

名古屋市名東区・千種区で、アトピーや慢性不調の方を診続けて15年以上。

僕自身も、生まれてすぐから40年、アトピーでした。

今日は、実家の話を書きます。

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まず、環境が一気に変わっています
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【気のせいではありません】

【一晩で、これだけ変わります】

寝具。

押し入れから出した、客用の布団。

長く使われている枕。

部屋の埃。

カーテン。

畳。

置いたままのぬいぐるみと、本。

ペット。

水が違う。

風呂の温度が、だいたい高い。

入浴剤が入っている。

洗剤と柔軟剤が、家のものと違う。

食事の品数、味つけ、量。

出されるお菓子。

夜のお酒。

寝る時間が、ずれる。

【自分の家では、一つずつ整えてきたはずです】

【それが、一晩で全部入れ替わります】

【何項目、変わりましたか】

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でも、それだけではありません
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ここが、この記事の芯です。

【実家に帰ると、「掻くところ」まで見られています】

自分の家なら、かゆければ「あー、今日かゆいな」で終わります。

でも実家では、一回、首に手をやっただけで——

「また掻いてるよ」。

【自分より先に、親が気づきます】

だから、手を止める。

また、伸びる。

また、止める。

【休みに来たのに、ずっと自分を監視しています】

【そして、言われる言葉はこれです】

「まだ治ってないの?」

「ちゃんと薬塗ってるの?」

「食べ物、気をつけてるの?」

「あんたが小さいころは、もっとひどくてね」。

【全部、心配から出ている言葉です】

【でも、受け取る側には採点に聞こえます】

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子どもの位置に、戻されます
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【自分の家では、全部自分で決めています】

今日は、塗る。

今日は、早く寝る。

これは、食べる。

これは、やめておく。

——全部、自分で決めてきたことです。

【でも、実家に帰ると】

「それ食べて、大丈夫?」

「薬、ちゃんと塗った?」

「また掻いてるよ」。

【一つひとつ、確認されます】

【すると、いつの間にかこうなります】

【自分の体なのに、自分で決めている感じがなくなっていく】

——これが、地味に疲れます。

【三十でも、四十でも、五十でも】

実家に帰った瞬間、「アトピーだったあの頃の子ども」に戻されます。

【だから、隠します】

長袖にする。

風呂は、最後に入る。

薬を塗るところを、見られたくない。

夜、布団に入ってから掻く。

【前に書いた話と、まったく同じです】

【家なのに、掻けない】

【しかも今回は、自分の家でもありません】

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帰ってから、戻らない
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【これも、よく聞きます】

「帰省のあと、一週間くらい戻らない」。

【当たり前です】

移動で、疲れている。

気を、つかい続けている。

夜が、短い。

出されたものを、食べている。

【休みに行ったのに、休んでいません】

【実家は、休める場所のはずでした】

【でも今は、気を抜けない場所になっていませんか】

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「帰らない」では、解決しません
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【ここは、はっきり言います】

帰省を、避け続けられる人はいません。

【そして、親は年をとります】

回数は、これから増えるほうです。

【だから僕は、「行かないほうがいい」とは言いません】

【言いたいのは、こっちです】

【行っても崩れない体に、していきましょう】

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全部やらなくていいので、一つだけ
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【細かい対策を並べるつもりはありません】

【一つだけ変えるなら、僕はまず寝る場所から触ります】

いつも使っている枕カバーと、枕に敷く大きめのタオル。

——それだけ、持っていってください。

【余裕があれば、あと二つ】

風呂の温度と長さは、自分で決める。

——人の家でも、ここは譲らなくていいです。

薬と保湿は、いつもと同じ時間にやる。

——見られたくないなら、先に入ってしまえばいいです。

【三つ全部やらなくていいです】

【一つで、十分です】

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実家を、自分仕様に改造しなくていい
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【ここ、勘違いしないでください】

洗剤を変えてもらう。

柔軟剤をやめてもらう。

布団を、買い替えてもらう。

カーテンを、洗ってもらう。

風呂を、ぬるくしてもらう。

——全部やってもらう必要は、ありません。

【親を変える話ではありません】

【自分で持ち込めるものを、一つ】

【自分で決められることを、一つ】

【まず、自分の範囲を取り戻してください】

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親御さんに、伝わってほしいこと
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【ここは、ご家族に向けて書きます】

【「まだ治ってないの?」は、聞かないでください】

【代わりに、「今、調子どう?」で十分です】

【掻いているのを見ても、言わないでください】

言われると、隠します。

【隠されるほうが、困ります】

悪くなっていることを、言わなくなる。

【何を出せばいいか分からないときは、本人に聞いてください】

「布団、自分のやつ持ってきた?」

「風呂、先に入る?」

——それだけで、ずいぶん楽になります。

【心配しているのは、伝わっています】

【だから、採点しないでください】

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同じ実家でも、崩れない年があります
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【もし、同じ実家なのに崩れなかった年があるなら】

同じ家。

同じ布団。

同じ親。

——何が、違ったのか。

【実家だけを見ないでください】

帰る前から、眠れていたか。

仕事で、削られていなかったか。

すでに、肌が荒れていなかったか。

胃腸は、どうだったか。

【帰省は、最後の一個だっただけかもしれません】

【だから僕は、実家を敵にしません】

【見るのは、帰る側の体です】

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何で判断するのか
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【「帰省中に崩れたか」では、判断しません】

【見るのは、こっちです】

帰ってから、何日で戻るか。

前は二週間かかったのが、三日になってきたか。

夜、実家でも眠れるようになってきたか。

【三か月前と、比べてください】

【去年の同じ時期とも、比べてください】

【そして、体質は一つの塊ではありません】

何に、過敏なのか。

夜に、回復できているのか。

胃腸が、どうなっているのか。

緊張が、抜ける時間があるのか。

【分解して、変えられるところから変えていく】

【炎症を抑えることと、崩れにくい条件を整えることは、別の仕事です】

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「実家に帰ると、いつも崩れる」。

「帰ってから、一週間戻らない」。

「親の前では、掻けない」。

そう感じている方は、LINEで【土台チェック】と送ってください。

帰省でどう変わるか、夜の状態、戻るまでの日数、いつから変わったか。

そこから、何が先かを一緒に決めます。

必要な方には、初回限定6,900円で、アトピー整体の初回相談・施術もご案内しています。

実家で崩れるのは、あなたが弱いからではありません。

一晩で、条件がいくつも変わっています。

布団。

埃。

風呂。

食事。

寝る時間。

移動の疲れ。

——そして、

【家族の前だからこそ、気を抜けないこと】

だから、二日、三日と重なるうちに崩れていきます。

実家は、帰る場所です。

でも、大人になった今のあなたにとって——

必ずしも「何もしなくていい場所」とは限りません。

「また掻いてるよ」。

「薬、塗った?」

「それ、食べて大丈夫?」

心配なのは、分かっています。

でも——

【休みに来たのに、自分の体をずっと監視している】

それでは、休んだことになりません。

だから、実家を全部変えなくていい。

親を変えなくていい。

帰省をやめなくてもいい。

まず、自分で変えられるものを一つ。

いつもの枕カバーを、持っていく。

風呂の温度は、自分で決める。

薬や保湿は、いつもの時間にやる。

【実家を、自分仕様に改造しなくていいんです】

【自分で決められる範囲を、一つ取り戻す】

そして、体のほうも変えていく。

前は、帰省すると一週間引きずっていた。

今は、二、三日で戻る。

そのうち、帰っても崩れなくなっている。

【僕が見たいのは、そこです】

親は、年をとります。

これから、帰る回数が増える人もいるでしょう。

だから、帰省を避け続けることをゴールにはしません。

帰る場所なのに、毎回覚悟が必要だった実家から。

【「ただいま」と言って、普通に泊まれる実家へ】

——そこまで、体を戻していきましょう。

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吉川真介

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2026.09.24

アトピー

「ストレスでしょ」と言われ続けてきた人へ|心が弱いから治らない、のではありません ——ストレスは、説明の終わりではありません。始まりの一行です—— 名古屋・本山整体サロン 吉川真介

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「ストレスでしょ」と言われ続けてきた人へ|心が弱いから治らない、のではありません
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——ストレスは、説明の終わりではありません。始まりの一行です——

名古屋・本山整体サロン 吉川真介

「ストレスじゃない?」

「気にしすぎだよ」。

「メンタルからきてるんじゃない?」

「リラックスしなよ」。

——言われるたびに、黙るしかない。

だって、自分でもそう思っているから。

「たしかに、最近しんどかったしな」。

「私が気にしすぎなのかもしれない」。

名古屋市名東区・千種区で、アトピーや慢性不調の方を診続けて15年以上。

僕自身も、生まれてすぐから40年、アトピーでした。

今日は、あの一言の話を書きます。

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先に言います。ストレスは、関係あります
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【ここを否定したら、嘘になります】

忙しい時期に、崩れる。

嫌なことがあった夜に、掻く。

大事な予定の前に、悪くなる。

眠れない日が続くと、確実に落ちる。

——【現場で、何度も見ています】

【僕自身も、そうでした】

【だから、ストレスの話を否定するつもりはありません】

【問題は、そこじゃないんです】

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「ストレスでしょ」で、そこから先が止まります
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ここが、この記事の芯です。

【あの一言が出た瞬間、話が終わります】

それ以上、聞かれない。

それ以上、調べられない。

それ以上、考えられない。

【原因が分かったから終わるのではありません】

【分からないまま、終わるんです】

【なぜ、そのストレスで崩れる体になっているのか】

【なぜ、同じ忙しさでも崩れない時期があるのか】

【なぜ、休んでも戻らなくなってきたのか】

——そこは、誰も見ていません。

【ストレスは、説明の終わりではありません】

【始まりの一行です】

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そして、言われた側は何を受け取るか
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【ここが、いちばんきついところです】

「ストレスでしょ」と言われた人は、だいたいこう受け取ります。

「自分の心が弱いせいだ」。

「ちゃんとできていない私が悪い」。

「もっと強くならなきゃ」。

【症状が、人格の採点表になります】

【肌が荒れているのは、自分の心が弱い証拠】

——そんなふうに、なっていませんか。

【そして、もう一つ起きます】

治らない理由を、自分の中に探すようになる。

「まだ気にしてるからだ」。

「私が考えすぎだからだ」。

——【余計に、力が抜けなくなります】

【言った人に、悪気はありません】

【でも、受け取る側の体には、確実に効いています】

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順番が、逆のことがあります
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【ここは、はっきり書いておきます】

「ストレスで、悪化した」。

——もちろん、あります。

【でも、逆も普通にあります】

【悪化したから、ストレスがかかっている】

【順番を、思い出してみてください】

夜中に、かゆくて起きる。

眠れない。

朝から、疲れている。

日中、余裕がない。

人と会うのが、億劫になる。

仕事が、回らなくなる。

【この状態を、外から見たら何と言われますか】

——「最近、ストレスたまってるんじゃない?」

【ストレスが先とは限りません】

【眠れていないことが、心の余裕を削っていることもあります】

【体が先で、心があとから、という順番はあります】

【だから僕は、どっちが先かを決めつけません】

両方、見ます。

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「ストレスを減らしましょう」では、動きません
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【これも、よく言われます】

「ゆっくり休んでね」。

「無理しないでね」。

「好きなことをする時間を作って」。

【できたら、とっくにやっています】

仕事は、減りません。

家事も、減りません。

家族も、減りません。

【ストレスのない人生をつくるなんて、無理です】

【だから僕は、ストレスをゼロにすることを目標にしません】

嫌なことは、起きます。

忙しい週も、あります。

人間関係で腹が立つ日も、あります。

子どもが夜中に起きる日も、あります。

【人生を、無菌室にはできません】

【だから見るのは、ストレスがあるか、ないかではありません】

【同じことが起きたとき、前ほど崩れなくなっているか】

【崩れても、戻れるようになっているか】

——僕が見たいのは、そっちです。

【思い出してください】

同じくらい忙しくても、平気だった時期があるはずです。

そして今は、同じ量で崩れる。

【同じストレスでも、崩れ方が違うなら】

【受け止める側の余力も、見ます】

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僕が見ているところ
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【心の話を、体の言葉に置き換えます】

【まず、夜です】

眠れているか。

何回、起きるか。

朝、疲れが残っているか。

【次に、胃腸です】

食欲。

食後の重さ。

便の状態。

お腹の張り。

——【緊張が続くと、胃腸に出る人は少なくありません】

【そして、呼吸と体の固さです】

息が、浅くなっていないか。

肩と背中が、固まったままになっていないか。

奥歯を、噛みしめていないか。

【一日のどこかで、力が抜ける時間があるか】

【最後に、戻る力です】

崩れたあと、何日で戻るか。

【これが、僕の見る「ストレス」です】

【気の持ちようではありません】

【体に、ちゃんと出ています】

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何で判断するのか
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【「気にしなくなったか」では、判断しません】

【見るのは、こっちです】

同じ忙しさで、前ほど崩れなくなってきたか。

嫌なことがあった夜、眠れるようになってきたか。

崩れても、戻るのが早くなってきたか。

【三か月前と、比べてください】

【去年の同じ季節とも、比べてください】

【そして、体質は一つの塊ではありません】

何に、過敏なのか。

どの粘膜が、弱いのか。

夜に、回復できているのか。

胃腸が、どうなっているのか。

緊張が、抜ける時間があるのか。

【分解して、変えられるところから変えていく】

【炎症を抑えることと、崩れにくい条件を整えることは、別の仕事です】

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「ストレスでしょ、で終わらされてきた」。

「自分の心が弱いせいだと思っている」。

「休んでも、前ほど戻らなくなった」。

そう感じている方は、LINEで【土台チェック】と送ってください。

夜の状態、崩れてから戻るまでの日数、お腹の調子、いつから変わったか。

そこから、何が先かを一緒に決めます。

必要な方には、初回限定6,900円で、アトピー整体の初回相談・施術もご案内しています。

「ストレスでしょ」。

——その一言で、何回、話を終わらされてきましたか。

ストレスは、関係あります。

それは、本当です。

でも——

【なぜ、そのストレスで崩れるのか】

【なぜ、同じ忙しさでも崩れない時期があったのか】

【なぜ、休めば戻っていた体が、戻らなくなったのか】

そこまで見ないまま、「ストレスですね」で終わる。

【それは、原因が分かったのではありません】

【説明を、そこで止めただけです】

あなたの心が弱いから、治らないのではありません。

そして、心だけの問題でもありません。

眠れているか。

食べられているか。

胃腸は、動いているか。

一日のどこかで、力が抜けているか。

崩れたあと、ちゃんと戻れているか。

【心と体を、勝手に分けない】

僕が見たいのは、その人全部です。

ストレスのない人生なんて、つくれません。

嫌なことも、あります。

忙しい日も、あります。

逃げられない予定も、あります。

【人生を、無菌室にはできません】

だから目指すのは、何も起きない人生ではありません。

【何か起きても、前ほど崩れない体】

【崩れても、ちゃんと戻れる体】

「ストレスでしょ」で終わる話から。

——その先を、見ていきましょう。

名古屋・本山整体サロン
吉川真介

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愛知県名古屋市千種区本山
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〒464-0819
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2026.09.24

アトピー

見つかったら、どうするのか|叩く前に、やることがあります——腸内感染シリーズ⑤・最終回—— 名古屋・本山整体サロン 吉川真介

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見つかったら、どうするのか|菌を減らすことと、バランスを保てる腸をつくることは別です
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——悪者を全部退治すれば平和になる、そういう世界じゃないんです——

腸内感染シリーズ⑤・最終回

名古屋・本山整体サロン 吉川真介

結果が出た。

名前が、並んでいる。

そして、こう聞かれます。

「で、何で叩けばいいですか」。

——この質問が、いちばん危ないです。

名古屋市名東区・千種区で、アトピーや慢性不調の方を診続けて15年以上。

僕自身も、生まれてすぐから40年、アトピーでした。

最終回です。

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そもそも、なぜそこに居座れるのか
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細菌。

真菌。

寄生虫。

名前が分かった。

じゃあ、退治しよう。

——ちょっと待ってください。

気になるのは、そこだけじゃないんです。

なぜ、その腸で問題が起きているのか。

ここです。

腸の中には、膨大な数の微生物がいます。

それを全部排除しようなんて、そもそも無理な話です。

そして、排除する必要もありません。

僕らは、腸内細菌と共存して生きています。

でも、共存するには条件があります。

腸の中の環境。

腸壁の状態。

粘液のバリア。

腸の免疫。

これらが、お互いに影響し合っています。

腸内細菌は、ただそこに住んでいるだけではありません。

腸壁や免疫のはたらきにも関わっています。

そして逆に、腸壁や免疫の状態も、そこに住む微生物の環境を左右します。

菌が腸を変える。

腸も、菌を変える。

一方通行じゃないんです。

ここが、ものすごく大事なところです。

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叩いて終わり。それで本当に終わりですか
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たとえば、ある感染症が見つかったとします。

適切な薬で治療する。

これは、必要なことです。

治療が必要なものを、後回しにする話ではありません。

でも、そこで一つ考えたいんです。

もともと、その人の腸はどういう状態だったのか。

便秘を繰り返していなかったか。

下痢が続いていなかったか。

長年、抗生物質を使っていなかったか。

食事はどうだったか。

腸の粘膜や免疫に、問題はなかったか。

感染症を治療することと、こうした背景を見直すことは、別の話です。

もちろん、薬による治療だけで解決するものもあります。

でも、慢性的なお腹の症状が残っているなら、そこで考えることをやめたくない。

【菌を減らすことと、菌のバランスを保てる腸をつくることは、同じじゃありません】

ここを、混同したくないんです。

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いきなり強いものを入れると、どうなるか
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自己流でやる人が、いちばん崩れます。

ネットで見つけたやり方で、強いものを一気に入れる。

すると、腸が荒れている人ほど反動が出ます。

体調が崩れて、皮膚も一緒に崩れる。

これを、何度も見てきました。

しかも、相手は一人じゃないことがあります。

一つだけ叩いても、空いた席に別のものが入ることがある。

そして、反応する側が変わっていなければ、次の刺激で元に戻ります。

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「悪化したら効いている証拠」には乗らないでください
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この言葉、聞いたことがあると思います。

「今は出しているところです」。

「悪くなるのは、効いているからです」。

うちでは、こういう言い方をしません。

悪化するほど正しい、という構造そのものが危ないからです。

それだと、どこまで悪くなっても止める理由がなくなります。

止められないやり方は、おかしい。

崩れたら、まず一度止めてください。

そのうえで、三つ確認します。

いつから、崩れたか。

直前に、何を変えたか。

止めたら、どこまで戻るか。

戻らないなら、それは「出している」ではありません。

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菌を増やせばいい、という話でもありません
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ここからは、よく聞く腸活の話にもつながります。

腸内環境を整えましょう。

善玉菌を増やしましょう。

乳酸菌を摂りましょう。

——よく聞きますよね。

でも、思うんです。

菌を増やす前に、その菌が暮らす場所はどうなっているんですか。

お腹がパンパンに張っている。

ガスが多い。

便秘が続いている。

食べるたびに調子が悪くなる。

そんな人に、

「もっと食物繊維を」。

「もっと発酵食品を」。

「もっと乳酸菌を」。

本当に、それでいいんでしょうか。

何を入れるか。

何を減らすか。

もちろん、それも大切です。

でも、もっと大事なのは、その結果、腸の中で何が起きているのか。

そして、その人の体調がどう変わったのか。

菌が増えた。

種類が増えた。

検査の数字が変わった。

それで?

お腹は楽になりましたか。

アトピーは、良くなりましたか。

知りたいのは、そっちなんです。

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うちが、何から触るか
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ここは、感染症の治療の話ではありません。

うちで体を立て直すときの、順番です。

一、減らす。

先に増やすのではなく、減らします。

入ってくる負担を、いったん落とす。

甘いもの。

お酒。

夜遅い食事。

目的のないまま増えたサプリ。

何を足すかより、何を置いていくか。

二、出す。

便。

尿。

汗。

出ていかない体に、どんどん入れても詰まるだけです。

三、入れる。

そして、材料です。

ここで極端に抜く方向へ走らないでください。

食べるものを削りすぎると、体は作れなくなります。

これで崩れた方を、何人も見てきました。

四、流す。

血流。

リンパの流れ。

呼吸。

固まって動かない体では、入れても届きません。

うちがやっているのは、ここです。

五、休ませる。

夜。

ここが動かないと、ほかを全部やっても止まります。

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ここは、医療の仕事です
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感染症として、診断と治療が必要なものがあります。

そこは、自己流でやる場所ではありません。

強い腹痛。

続く下痢。

熱。

体重が落ちていく。

血が混じる。

このときは、先に医療機関です。

アトピーの薬についても、「やめろ」とは言いません。

炎症が強い時期に抑えるのは、必要です。

抑えているあいだに、土台を作る。

そういう順番で考えています。

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進んでいるかどうかは、どこで見るか
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検査の紙から名前が消えたか、では判断しません。

お腹の張りとガスが、減ってきたか。

便が、安定してきたか。

食後に、落ちにくくなってきたか。

崩れたあと、戻るのが早くなってきたか。

夜、眠れているか。

疲れが、抜けているか。

三か月前と、比べてください。

去年の同じ季節とも、比べてください。

一日単位の肌で、方向を決めないことです。

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五回分を、一行ずつにすると
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① 薬が効いたことと、原因が正しかったことは、別です。

② 寄生虫は一括りにできません。いなかったのではなく、見えていなかったものがあります。

③ 好酸球やIgEは、寄生虫でもアレルギーでもアトピーでも動きます。数字に、敵の名前は書いてありません。

④ 検査は答えの紙ではなく、材料の紙です。「出なかった」は、いないの証明ではありません。

⑤ 菌を減らすことと、バランスを保てる腸をつくることは、別の仕事です。

そして、五回を通して言いたかったことは一つです。

【寄生虫が原因だ、と言いたいんじゃありません】

【可能性として、一度も候補に入っていないことが問題なんです】

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「検査で名前が出たが、どうすればいいか分からない」。

「自己流でやって、かえって崩れた」。

「腸活をやっているのに、お腹も肌も変わらない」。

そう感じている方は、LINEで【土台チェック】と送ってください。

いつから、どこに、お腹の状態、これまで何をやってきたか。

そこから、何が先かを一緒に決めます。

必要な方には、初回限定6,900円で、アトピー整体の初回相談・施術もご案内しています。

寄生虫がいた。

カンジダが増えていた。

腸内細菌のバランスが乱れていた。

それが分かったとしても、話はそこで終わりません。

なぜ、そんな状態になったのか。

どうすれば、良い状態を保てるのか。

菌を変えるだけでなく、菌が暮らす環境にも目を向ける。

これが、僕の考える腸からの体質改善です。

本当に変えたいのは、検査の数字じゃない。

その人の体なんです。

さて。

五回、読んでいただいて、ありがとうございました。

ただ、最後に一つだけ引っかかっていることがあります。

「菌を増やせば健康になる」。

——その常識、本当に正しいんでしょうか。

次のシリーズで、そこを書きます。

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吉川真介

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