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2026.10.10

アトピー

腸活の嘘④|発酵食品は本当に健康食品なんですか? ——体にいいはずのものを食べて、お腹が張っている人へ—— 名古屋・本山整体サロン 吉川真介

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腸活の嘘④|発酵食品は本当に健康食品なんですか?
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——体にいいはずのものを食べて、お腹が張っている人へ——

名古屋・本山整体サロン 吉川真介

ヨーグルト。

納豆。

キムチ。

味噌。

ぬか漬け。

甘酒。

——全部、体にいいものとして扱われています。

僕もそう教わってきました。

でも、現場でこういう話をよく聞きます。

「発酵食品を増やしたら、お腹が張るようになりました」。

「キムチを食べると、夜かゆくなる気がします」。

「体にいいはずなのに、なんでだろうと思って」。

名古屋市名東区・千種区で、アトピーや慢性不調の方を診続けて15年以上。

僕自身も、生まれてすぐから40年、アトピーでした。

今日は、発酵食品を疑ってみます。

腸活の嘘③はココ

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先に、効くところを言っておきます
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この回は発酵食品を叩く回ではありません。

なので、先に公平なところを出します。

2025年、健康な大人を対象にした系統レビューとメタ解析が出ています。

25の研究を集め、そのうち無作為化比較試験19本、合計4,328人分をまとめたものです。

結果は、こうでした。

便の回数。

便の硬さ。

硬い便が出る頻度。

腸の通過時間。

お腹の症状、張り、ガス、便秘の程度。

——これらに、発酵食品の摂取が有益な影響を与える、と報告されています。

つまり、お腹の調子という点では、味方になる食べ物です。

ただし、論文自身がこう書いています。

証拠の確実性はばらつきが大きく、多くは低い。

「効かない」という話ではありません。

ここは、はっきりさせておきます。

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効果はある。でも、どれだけ食べればいいんですか
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で、この論文を読んでいて、僕が引っかかったのは別のところです。

どれだけ食べれば、どれだけ効果が出るのか。

——そこが、まだ分かっていないんです。

論文には、有効な摂取量について、量と効果の関係を確立できていないと書かれています。

そして、もう一つ。

研究で使われている発酵食品は、特定の発酵乳などが中心です。

ヨーグルトで良い結果が出た。

だから、キムチも納豆も味噌もぬか漬けも、全部増やしましょう。

——いやいや。

いつから、全部同じ話になったんですか。

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でも、「発酵食品」って何のことですか
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ここが、この回のいちばん大事なところです。

ヨーグルト。

キムチ。

味噌。

ぬか漬け。

甘酒。

——これ、同じ枠で語れますか。

中身を見ると、まるで違います。

生きた菌が入っているか、いないか。

加熱してあるか。

糖がどれくらい入っているか。

塩分がどれくらいか。

乳糖が入っているか。

発酵の過程で、何が生まれているか。

加糖のヨーグルトと、塩分の多い漬物。

同じ「発酵食品」として「毎日食べましょう」と言われています。

【目的も、成分も、体への影響も、別のものです】

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張る人の話に戻ります
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第1部で紹介した2021年の『Cell』誌の研究。

発酵食品を増やしたグループで、腸内細菌の多様性が上がり、炎症に関わる数値が下がった研究です。

あのとき、もう一つ報告されていたことがあります。

参加者は、発酵食品をゼロから一日6皿分まで増やしていきました。

その量を増やしていく時期に、お腹の張りの点数が上がっています。

統計的にも、はっきりした変化でした。

そして、量が一定になった時期の終わりには、その差は有意ではなくなっています。

ここから分かることがあります。

発酵食品が悪い、という話ではない。

でも、増やし方で体の反応は変わる。

【良いものだからといって、一気に増やす理由にはなりません】

現場で張っている人は、だいたい「一気に増やした人」です。

ヨーグルトを始めて、納豆を増やして、キムチも足して、甘酒も飲んで。

——全部、同じ週に始めている。

それで張ったときに、何が原因かは分かりません。

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発酵でできるものの中に、こういうものがあります
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発酵の過程では、いろいろな物質が生まれます。

その中に、ヒスタミンなどの生体アミンと呼ばれるものがあります。

多く含まれるとされるのは、こういうものです。

熟成したチーズ。

ワイン。

ケフィア。

ドライソーセージなどの発酵した肉。

ザワークラウト。

味噌、醤油。

ヒスタミン。

——アトピーの人なら、聞いたことがある名前だと思います。

ただし、ここは慎重に書きます。

「発酵食品を食べるとヒスタミンが増えてかゆくなる」。

そう単純には言えません。

そして、もっと大事なことがあります。

ヒスタミンに過敏な体質があるのかどうか、それを確実に診断できる検査が、今のところありません。

血液や尿のヒスタミンの値、遺伝子の検査。

これらだけでは、確実な診断はできないとされています。

だから僕は、「あなたはヒスタミンに弱い体質です」とは言いません。

言えるのは、ここまでです。

発酵食品の中には、そういう物質を多く含むものがある。

そして、食べたあとに調子が落ちる人が、現場にいる。

【名前をつけて断定する前に、自分の体の反応を記録してください】

ワインとチーズで決まって調子が落ちる人。

ぬか漬けを増やしてから、かゆみが増した人。

——その観察のほうが、よほど役に立ちます。

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ここから、少し重い話をします
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発酵食品と、がんの話です。

まず、誤解されたくないので先に書きます。

「発酵食品に発がん性がある」という話ではありません。

問題になっているのは、別のところです。

世界がん研究基金(WCRF)の評価では、こうなっています。

塩漬けで保存された食品——塩蔵の肉や魚、塩蔵の野菜。

これらが胃がんの原因となる、強い証拠がある。

そして、摂取量が多いほどリスクが上がる方向です。

具体的な数字も出ています。

塩蔵野菜の摂取量が一日20g多いことと、胃がんのリスクが相対的に約9%高いことの関連が報告されています。

——えっ、と思いませんか。

「体にいいから毎日食べましょう」だけでは、説明が足りませんよね。

ここは読み方を間違えないでください。

これは観察研究にもとづく関連です。

あなたの発がんの確率が9ポイント上がる、という意味ではありません。

そして、すべての発酵食品に当てはまる数字でもありません。

あくまで、塩蔵野菜の話です。

ここで、面白いことが書かれています。

この証拠の多くは、アジアの研究から来ています。

日本や韓国です。

なぜか。

これらの国では、冷蔵ではなく、塩漬けや発酵で保存する伝統的な食品が多いからです。

実験的にも、塩が胃の粘膜を傷つけ、病変をつくることが示されています。

もう一度、線を引きます。

発酵そのものが原因だ、という話ではありません。

ここで問題になっているのは、塩分と保存方法と、量です。

だから「ぬか漬けを一切食べるな」とは言いません。

僕が聞きたいのは、こっちです。

【毎食の食卓に、塩蔵のものが何品並んでいますか】

味噌汁。

漬物。

塩鮭。

明太子。

——全部、同じ日に並んでいませんか。

そして「腸活のために発酵食品を増やそう」としてから、塩分が増えていませんか。

ここ、意識している人が少ないところです。

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僕が見ているのは、三つだけ
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一つ。

一度に増やさない。

始めるなら一種類ずつ、二週間ずつ。

同時に四つ始めたら、何が合っているのか永久に分かりません。

二つ。

塩と砂糖を、一緒に増やさない。

発酵食品を増やすときは、そこがいちばん抜けます。

加糖のヨーグルト。

塩の多い漬物。

——どちらも「発酵食品」です。

三つ。

食べて張るものは、記録する。

そして、一度だけ抜いてみる。

戻したときにまた張るなら、今のその人には合っていません。

ただし、自己判断で長期間、広い範囲の食品を除去しないでください。

それは別の問題を作ります。

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「発酵食品を増やしたら、お腹が張るようになった」。

「体にいいはずなのに、調子が落ちる」。

「何を食べればいいのか、分からなくなった」。

そう感じている方は、LINEで【土台チェック】と送ってください。

何をいつから、どれくらい食べているか。お腹と便の状態、肌の経過。

そこから、何が先かを一緒に決めます。

ヨーグルト。

納豆。

キムチ。

味噌。

ぬか漬け。

発酵食品には、確かに良い面があります。

でも、全部同じじゃない。

含まれる菌も、塩分も、糖分も違う。

効果が出る量だって、一律には決まっていない。

そして、塩蔵食品の摂りすぎには、胃がんとの関連まで指摘されている。

——なのに。

「発酵食品だから健康にいい」。

その一言で、全部まとめてしまっていいんでしょうか。

僕が聞くのは、シンプルです。

「で、それを食べ始めてから、お腹はどうなりましたか」。

楽になったなら、それは大事な変化です。

逆に、張るようになった。

ガスが増えた。

便通も変わらない。

——そんな人まで、頑張って食べ続けなくていい。

健康になるために食べているんですよね。

【健康食品を食べることが、目的じゃありませんよね】

次回は、食物繊維です。

これも腸活の王道です。

ところが、増やせば増やすほどいいとは限りません。

その食物繊維、いったい誰の餌になっているんでしょうか。

名古屋・本山整体サロン
吉川真介

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(本文で触れた資料)
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Impact of fermented foods consumption on gastrointestinal wellbeing in healthy adults: a systematic review and meta-analysis.
Frontiers in Nutrition. 2025.

Wastyk HC, et al. Gut-microbiota-targeted diets modulate human immune status.
Cell. 2021;184(16):4137-4153.

World Cancer Research Fund / AICR. Diet, Nutrition, Physical Activity and Cancer: Preservation and processing of foods(2018)

Histamine and histamine intolerance(生体アミンと、診断検査が確立していないことについての総説)