2026.11.06
アトピー「え!?ガンなのかな…」腫瘍マーカーが高く、再検査になった人へ ——エストロゲンの二面性 第8回/がんではなかった。では、なぜその場所だったんでしょうか—— 名古屋・本山整体サロン 吉川真介

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「え!?がんなのかな…」腫瘍マーカーが高く、再検査になった人へ
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——エストロゲンの二面性 第8回/がんではなかった。では、なぜその場所だったんでしょうか——
名古屋・本山整体サロン 吉川真介
「腫瘍マーカーが少し高いですね」
健康診断の結果を見ながら、先生がそう言う。
そして、こう続きます。
「念のため、もう一度詳しく検査しましょう」
えっ。
がんってこと。
何か、できてるの。
そこから先の説明は、たぶんほとんど頭に入っていません。
帰って、夜になってから、布団の中でスマホを開く。
腫瘍マーカー 高い
CA125 がん
乳がん 腫瘍マーカー
調べるほど怖くなる。
そして、再検査の日まで二週間ある。
この二週間が、いちばんきついんです。
このシリーズも、八回目になりました。
ここまで、女性ホルモンを作る場所、受け取る場所、捨てる出口、そして思春期からの切り替わりを見てきました。
その間、たくさんのご質問をいただきました。
その中で、30代以上の方からいちばん多かったのが、これです。
「腫瘍マーカーが高いと言われました」
ずっと前から、何度も聞かれてきた質問です。
だから、ここを書きます。
ただ、いちばん書きたいのは「がんかどうか」ではありません。
がんではなかった。
よかった。
——で、その数値を押し上げていたものは、どこへ行ったんでしょうか。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
腫瘍マーカーが高い。それだけでは、がんとは決まりません
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
先に結論を置きます。
腫瘍マーカーは、がんがあるかないかを決める検査ではありません。
がんがなくても上がることがあります。
そして、がんがあっても上がらないことがあります。
両方向に外れる検査なんです。
だから、数値ひとつで決まらない。
だから、再検査をするんです。
再検査を言われたということは、がんが確定したという意味ではありません。
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「腫瘍」という名前が、誤解を作っています
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
名前が怖いんです。
腫瘍、と書いてあるから。
でも、腫瘍マーカーと呼ばれているものは、がん細胞だけが作る特別な物質ではありません。
もともと、正常な細胞も作っているタンパクです。
それが血液の中で増えたとき、数値として出てくる。
増える理由は、がんだけではないんです。
婦人科でよく測られるCA125を例にします。
卵巣がんで上がることが知られている数値です。
でも、がんではない状態でも上がります。
子宮内膜症
子宮腺筋症
子宮筋腫
卵巣の良性のう胞
骨盤内の炎症
月経
妊娠の初期
おなかや胸に水がたまっている状態
肝臓の病気
これ、全部がんではありません。
乳がんの経過を見るときに使われるCA15-3やCEAも、がん以外の理由で動くことがあります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
CA125は、生理の時期でも上がります
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ここが、いちばん知られていないところです。
CA125は、月経周期に合わせて動きます。
生理の時期に上がりやすい。
つまり——
採血した日が生理と重なっていたかどうかで、数字が変わります。
同じ身体です。
同じ日に測ったわけではない、というだけです。
それなのに、出てきた数字は一つ。
その一つの数字を見て、頭が真っ白になっている。
検査した日、生理はいつでしたか。
聞かれましたか。
聞かれていない方のほうが、多いんです。
生理だったから気にしなくていい、という話ではありません。
再検査は受けてください。
言いたいのはそこではなくて、あの数字が「その日のあなたの身体の状態」を拾っているということです。
がんの有無を直接見ているのではなく、です。
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「がんじゃなかったですね」で、話が終わっていませんか
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ここだけは、言わせてください。
再検査が終わって、こう言われる。
「悪性のものは見つかりませんでした」
よかった。本当によかった。
その安心は、何より大事です。
でも、そのあとが空白なんです。
「子宮内膜症がありますね、と言われました」
「炎症の数値が高いと言われただけで、それ以上は何も」
「様子を見ましょう、で終わりました」
初回の問診で、この三つをものすごく聞きます。
がんは否定された。
でも、そこで一つ聞きたいんです。
じゃあ、毎月続くこの痛みは、何なんでしょうか。
腫瘍マーカーが正常に戻っても、生理痛がなくなったわけではない。
お腹の張りも、疲れも、残っている。
がんではないことと、その場所で起きている問題が解決したことは、同じではありません。
これ、おかしくないですか。
がんの可否だけを判定する検査として使われて、陰性なら終了。
上がった理由は、宿題として残ったまま誰も回収しない。
患者さんは、安心と不安を同時に持ち帰ることになります。
よかったと言われたから、もう聞けない。
でも、お腹の痛みは毎月来ている。
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僕が聞きたいのは、なぜ「その場所」なんですかということです
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数値は、何かに反応して上がりました。
がんではなかった。
では、何に反応したんでしょうか。
そして——
なぜ、その場所だったんでしょうか。
子宮内膜症。
子宮腺筋症。
卵巣のう胞。
毎月、同じ時期に、同じところが痛む。
こういうご相談を、長年受けてきました。
どの方も、がんではないと言われています。
そして、どうしても見過ごせないことがあります。
女性ホルモンは、血液の中を流れてくるだけではありません。
問題が起きている、その場所でも作られています。
このシリーズで追いかけてきたのは、そこです。
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正常な子宮内膜には、ない装置がついています
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
がん以外でCA125が上がる病気の一つ、子宮内膜症を例にします。
内膜に似た組織が、違う場所にあるだけの病気ではありません。
そこで、慢性の炎症が続いています。
面白い話をひとつ。
正常な子宮内膜には、男性ホルモンを女性ホルモンに作り変える装置が、ほとんど動いていません。
ところが内膜症の病変では、その装置が動いていることが報告されています。
炎症のときに増えるPGE2という物質が、その装置を強く押します。
培養した内膜症の細胞にPGE2を加えた実験では、装置の働きが19倍から44倍に強まったと報告されています。
1997年の報告です。
細胞の実験であって、人の身体でそのまま同じ倍率になるという意味ではありません。
それでも、向きは一貫しています。
炎症が、その場所でエストロゲンを作らせる。
作られたエストロゲンが、また炎症を押す。
そしてまた、炎症がエストロゲンを増やす。
——どこにも、止まる場所がありません。
自分で火をつけて、自分で燃料を足しているような状態です。
輪になっているんです。
この輪の詳しい話は、第4回「減っているはずの女性ホルモン。なぜ、さらに減らす薬が必要なの?」に書きました。
一か所だけ、正確に書きます。
この仕組みが報告されているのは、子宮内膜症の病変についてです。
子宮と卵巣の不調すべてが、これで説明できるわけではありません。
腫瘍マーカーの数字から、その場所で何が起きているかも分かりません。
——それでも、僕が引っかかっているのは、ここなんです。
血液検査で女性ホルモンが正常範囲だったとしても、その場所が同じ環境だとは限りません。
血液と、組織の中は、別です。
だから僕は、「ホルモンは正常でした」で話が終わるのを、見過ごしたくないんです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
僕も、一言で説明が終わった側にいました
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
名古屋市名東区・千種区で、アトピーや慢性不調の方を診続けて15年以上。
僕自身も、生まれてすぐから40年、アトピーでした。
子どものころ、こう言われました。
「大人になれば治るから」
治りませんでした。
40年かかりました。
あのとき困ったのは、治らなかったことではないんです。
その一言で、話が終わってしまったことです。
大人になれば治る。
だから、今は様子を見る。
だから、今は何も調べない。
——質問が、そこで止まるんです。
「がんじゃなかったですね」
この一言も、同じ働きをします。
安心させる言葉が、同時に、その先を聞けなくさせる。
あなたが数字に振り回されているのが悪いわけではありません。
見ていた場所が、数字の手前で止まっていただけです。
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数字が戻っても、身体が元に戻ったわけではありません
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次の検査で、数値が基準の中に入る。
それで、安心する。
でも、下がったから、原因が片づいたとは限りません。
採血の日が違っただけのこともあります。
炎症の波が、たまたま引いていた時期だったこともあります。
数字は、その日の一瞬を写した一枚です。
僕が見ているのは、そこではありません。
なぜ、同じ場所で炎症が続いているのか。
炎症が長く居座りやすい身体になっていないか。
再検査は、必ず受けてください。
一度の正常値で、必要な精査が終わったとは限りません。
急に強くなった痛み、不正出血、しこり、急に増えたお腹の張り。
ここは婦人科が先です。
そのうえで——
僕が見ているのは、そこではありません。
なぜ、同じ場所で炎症が続いているのか。
その場所が、炎症から抜けにくい条件の中に置かれていないか。
本山整体サロンで確かめているのは、この6つです。
お腹が張っていないか。毎日出ているか。
眠れているか。朝、疲れが抜けているか。
呼吸が浅くなっていないか。
肋骨と横隔膜が、動いているか。
疲れが、何日も残っていないか。
毎月、同じ時期に同じところが痛んでいないか。
なぜ、子宮と卵巣の話をしているのに、呼吸と肋骨を触るのか。
ここが、いちばん言いたいところです。
お腹の中は、袋ではありません。
上から横隔膜が押して、下から骨盤が支えて、その間を血液とリンパが通っています。
呼吸が浅くなれば、横隔膜の動きが落ちる。
横隔膜が動かなくなれば、お腹の中の圧が変わる。
腸が止まれば、骨盤の中の流れも鈍くなる。
——その場所だけを切り離して考えたことが、僕には一度もありません。
変わったかどうかも、数字では確かめません。
痛む日が短くなったか。
朝、起きられるようになったか。
生理前の落ち込みが、前ほど深くないか。
そこを見ます。
ここが変わらないまま、数字だけ追いかけていても、毎回同じ二週間が来ます。
検査の結果が出たあと、誰も何も言ってくれない期間。
その期間に、何を見ればいいのか。
その場所で起きていることと、全身の状態。
どちらか一方ではなく、両方です。
「がんじゃなかったから、もう大丈夫」ではありません。
がんではないと分かった。
では、今も続いている不調は、どうするのか。
そこから先を、一緒に考えたいんです。
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前回と次回
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前回は、思春期の話でした。男の子の身体でも、男性ホルモンの一部が女性ホルモンに変わります。顔と頭が崩れはじめるのは、ちょうどその時期です。
男の子なのに、女性ホルモンが増える。僕のアトピーが崩れはじめたのも、その頃でした。
https://motoyama-seitai.com/blog?wgd=blog-792
次回は、変わった方の話を書きます。
毎月、生理の一週間前になると顔が真っ赤になる。
夜はかゆくて眠れない。
それが何年も続いていた方が、去年までと同じ生理前なのに、以前ほど荒れなくなりました。
女性ホルモンがなくなったわけではありません。
生理周期も、続いています。
では、何が変わったのか。
毎月、生理前になると顔が真っ赤だった。それが変わった人を、何人も見ています
https://motoyama-seitai.com/blog?wgd=blog-794
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「腫瘍マーカーが高いと言われて、再検査になった」
「がんではなかったけれど、理由は分からないままです」
「子宮内膜症があると言われて、様子を見ましょうで終わった」
そう感じている方は、LINEで【土台チェック】と送ってください。
痛みの出る時期、生理との重なり方、お腹の状態、眠りの深さ、疲れの抜け方。
この順番で、何から見るかを一緒に決めます。
アトピーに限らず、慢性の不調のご相談も受けています。
必要な方には、初回限定6,900円で、初回相談・施術もご案内しています。
初回の流れと料金はこちらにまとめています。
https://motoyama-seitai.com/online
名古屋・本山整体サロン
吉川真介
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
愛知県名古屋市千種区本山
東山線 本山駅から徒歩1分
〒464-0819
愛知県名古屋市千種区四谷通1丁目23
アルファランドビルB1
本山整体サロン
#名古屋整体 #本山整体 #千種区整体 #名東区整体 #腫瘍マーカー #CA125 #子宮内膜症 #慢性炎症 #女性ホルモン #エストロゲン #再検査 #体質改善 #本山整体サロン
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(本文で触れた資料)
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[1]CA125は卵巣がん以外でも上昇する。子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮筋腫、良性卵巣のう胞、骨盤内炎症性疾患、月経、妊娠初期、腹水・胸水、肝疾患などが良性の上昇要因として挙げられている。また、がんがあっても上昇しない症例があり、無症状の女性へのスクリーニング目的での単独使用は推奨されていない。
臨床検査の標準的記載(Exeter Clinical Laboratory ほか)
https://www.exeterlaboratory.com/test/ca-125/
[2]CA125は月経周期に伴って変動し、月経期に高くなりやすい。閉経前の女性では偽陽性が起こりやすい要因として整理されている。
同上
[3]閉経前女性のCA125偽陽性のうち子宮内膜症が約8割を占める、ステージI・IIで約10%、ステージIII・IVで約50%に上昇が見られる——という報告があるが、いずれも古い単一の情報源に由来しており、一次文献を確認できていない。そのため本文には数値として出していない。
[4]正常な子宮内膜ではアロマターゼ活性がほとんど検出されないのに対し、子宮内膜症の病変ではアロマターゼのmRNAと活性が検出される。培養した内膜症由来ストローマ細胞にPGE2を加えると、アロマターゼ活性が19〜44倍に増加し、PGE2は内膜症におけるアロマターゼの最も強力な刺激因子であると報告されている。promoter IIを介した経路。
Noble LS, Takayama K, Zeitoun KM, Bulun SE, et al. J Clin Endocrinol Metab. 1997;82(2):600-606
https://academic.oup.com/jcem/article/82/2/600/2823486
[5]子宮内膜症では、局所で産生されたエストラジオールがPGE2産生を促し、そのPGE2がさらにアロマターゼを誘導するという正のフィードバック経路が整理されている。
Bulun SE, et al.(総説)Estrogen biosynthesis in endometriosis: molecular basis and clinical relevance
[6]炎症を伴う乳房脂肪組織でもアロマターゼ発現が高まる経路が報告されている。ただし、これが腫瘍マーカー値に反映されるかどうかは示されていない。
[7]局所アロマターゼの活性化が腫瘍マーカーを上昇させる/腫瘍マーカー値から局所の状態を判断できる/これらが一本の因果として証明されている——いずれも確立した知見ではない。本文では、仕組みが報告されているのは子宮内膜症の病変についてであり、子宮・卵巣の不調すべてを説明するものではないと明記している。
[8]整体が子宮内膜症の病変や局所のアロマターゼ活性を変えるという研究はない。本文で述べているのは、腹部の状態、睡眠、呼吸、肋骨と横隔膜の動き、疲労の抜け方、周期に連動する不調を確認し、その変化を見ているという施術方針である。
「え!?がんなのかな…」腫瘍マーカーが高く、再検査になった人へ
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——エストロゲンの二面性 第8回/がんではなかった。では、なぜその場所だったんでしょうか——
名古屋・本山整体サロン 吉川真介
「腫瘍マーカーが少し高いですね」
健康診断の結果を見ながら、先生がそう言う。
そして、こう続きます。
「念のため、もう一度詳しく検査しましょう」
えっ。
がんってこと。
何か、できてるの。
そこから先の説明は、たぶんほとんど頭に入っていません。
帰って、夜になってから、布団の中でスマホを開く。
腫瘍マーカー 高い
CA125 がん
乳がん 腫瘍マーカー
調べるほど怖くなる。
そして、再検査の日まで二週間ある。
この二週間が、いちばんきついんです。
このシリーズも、八回目になりました。
ここまで、女性ホルモンを作る場所、受け取る場所、捨てる出口、そして思春期からの切り替わりを見てきました。
その間、たくさんのご質問をいただきました。
その中で、30代以上の方からいちばん多かったのが、これです。
「腫瘍マーカーが高いと言われました」
ずっと前から、何度も聞かれてきた質問です。
だから、ここを書きます。
ただ、いちばん書きたいのは「がんかどうか」ではありません。
がんではなかった。
よかった。
——で、その数値を押し上げていたものは、どこへ行ったんでしょうか。
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腫瘍マーカーが高い。それだけでは、がんとは決まりません
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先に結論を置きます。
腫瘍マーカーは、がんがあるかないかを決める検査ではありません。
がんがなくても上がることがあります。
そして、がんがあっても上がらないことがあります。
両方向に外れる検査なんです。
だから、数値ひとつで決まらない。
だから、再検査をするんです。
再検査を言われたということは、がんが確定したという意味ではありません。
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「腫瘍」という名前が、誤解を作っています
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名前が怖いんです。
腫瘍、と書いてあるから。
でも、腫瘍マーカーと呼ばれているものは、がん細胞だけが作る特別な物質ではありません。
もともと、正常な細胞も作っているタンパクです。
それが血液の中で増えたとき、数値として出てくる。
増える理由は、がんだけではないんです。
婦人科でよく測られるCA125を例にします。
卵巣がんで上がることが知られている数値です。
でも、がんではない状態でも上がります。
子宮内膜症
子宮腺筋症
子宮筋腫
卵巣の良性のう胞
骨盤内の炎症
月経
妊娠の初期
おなかや胸に水がたまっている状態
肝臓の病気
これ、全部がんではありません。
乳がんの経過を見るときに使われるCA15-3やCEAも、がん以外の理由で動くことがあります。
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CA125は、生理の時期でも上がります
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ここが、いちばん知られていないところです。
CA125は、月経周期に合わせて動きます。
生理の時期に上がりやすい。
つまり——
採血した日が生理と重なっていたかどうかで、数字が変わります。
同じ身体です。
同じ日に測ったわけではない、というだけです。
それなのに、出てきた数字は一つ。
その一つの数字を見て、頭が真っ白になっている。
検査した日、生理はいつでしたか。
聞かれましたか。
聞かれていない方のほうが、多いんです。
生理だったから気にしなくていい、という話ではありません。
再検査は受けてください。
言いたいのはそこではなくて、あの数字が「その日のあなたの身体の状態」を拾っているということです。
がんの有無を直接見ているのではなく、です。
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「がんじゃなかったですね」で、話が終わっていませんか
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ここだけは、言わせてください。
再検査が終わって、こう言われる。
「悪性のものは見つかりませんでした」
よかった。本当によかった。
その安心は、何より大事です。
でも、そのあとが空白なんです。
「子宮内膜症がありますね、と言われました」
「炎症の数値が高いと言われただけで、それ以上は何も」
「様子を見ましょう、で終わりました」
初回の問診で、この三つをものすごく聞きます。
がんは否定された。
でも、そこで一つ聞きたいんです。
じゃあ、毎月続くこの痛みは、何なんでしょうか。
腫瘍マーカーが正常に戻っても、生理痛がなくなったわけではない。
お腹の張りも、疲れも、残っている。
がんではないことと、その場所で起きている問題が解決したことは、同じではありません。
これ、おかしくないですか。
がんの可否だけを判定する検査として使われて、陰性なら終了。
上がった理由は、宿題として残ったまま誰も回収しない。
患者さんは、安心と不安を同時に持ち帰ることになります。
よかったと言われたから、もう聞けない。
でも、お腹の痛みは毎月来ている。
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僕が聞きたいのは、なぜ「その場所」なんですかということです
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数値は、何かに反応して上がりました。
がんではなかった。
では、何に反応したんでしょうか。
そして——
なぜ、その場所だったんでしょうか。
子宮内膜症。
子宮腺筋症。
卵巣のう胞。
毎月、同じ時期に、同じところが痛む。
こういうご相談を、長年受けてきました。
どの方も、がんではないと言われています。
そして、どうしても見過ごせないことがあります。
女性ホルモンは、血液の中を流れてくるだけではありません。
問題が起きている、その場所でも作られています。
このシリーズで追いかけてきたのは、そこです。
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正常な子宮内膜には、ない装置がついています
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がん以外でCA125が上がる病気の一つ、子宮内膜症を例にします。
内膜に似た組織が、違う場所にあるだけの病気ではありません。
そこで、慢性の炎症が続いています。
面白い話をひとつ。
正常な子宮内膜には、男性ホルモンを女性ホルモンに作り変える装置が、ほとんど動いていません。
ところが内膜症の病変では、その装置が動いていることが報告されています。
炎症のときに増えるPGE2という物質が、その装置を強く押します。
培養した内膜症の細胞にPGE2を加えた実験では、装置の働きが19倍から44倍に強まったと報告されています。
1997年の報告です。
細胞の実験であって、人の身体でそのまま同じ倍率になるという意味ではありません。
それでも、向きは一貫しています。
炎症が、その場所でエストロゲンを作らせる。
作られたエストロゲンが、また炎症を押す。
そしてまた、炎症がエストロゲンを増やす。
——どこにも、止まる場所がありません。
自分で火をつけて、自分で燃料を足しているような状態です。
輪になっているんです。
この輪の詳しい話は、第4回「減っているはずの女性ホルモン。なぜ、さらに減らす薬が必要なの?」に書きました。
一か所だけ、正確に書きます。
この仕組みが報告されているのは、子宮内膜症の病変についてです。
子宮と卵巣の不調すべてが、これで説明できるわけではありません。
腫瘍マーカーの数字から、その場所で何が起きているかも分かりません。
——それでも、僕が引っかかっているのは、ここなんです。
血液検査で女性ホルモンが正常範囲だったとしても、その場所が同じ環境だとは限りません。
血液と、組織の中は、別です。
だから僕は、「ホルモンは正常でした」で話が終わるのを、見過ごしたくないんです。
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僕も、一言で説明が終わった側にいました
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名古屋市名東区・千種区で、アトピーや慢性不調の方を診続けて15年以上。
僕自身も、生まれてすぐから40年、アトピーでした。
子どものころ、こう言われました。
「大人になれば治るから」
治りませんでした。
40年かかりました。
あのとき困ったのは、治らなかったことではないんです。
その一言で、話が終わってしまったことです。
大人になれば治る。
だから、今は様子を見る。
だから、今は何も調べない。
——質問が、そこで止まるんです。
「がんじゃなかったですね」
この一言も、同じ働きをします。
安心させる言葉が、同時に、その先を聞けなくさせる。
あなたが数字に振り回されているのが悪いわけではありません。
見ていた場所が、数字の手前で止まっていただけです。
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数字が戻っても、身体が元に戻ったわけではありません
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次の検査で、数値が基準の中に入る。
それで、安心する。
でも、下がったから、原因が片づいたとは限りません。
採血の日が違っただけのこともあります。
炎症の波が、たまたま引いていた時期だったこともあります。
数字は、その日の一瞬を写した一枚です。
僕が見ているのは、そこではありません。
なぜ、同じ場所で炎症が続いているのか。
炎症が長く居座りやすい身体になっていないか。
再検査は、必ず受けてください。
一度の正常値で、必要な精査が終わったとは限りません。
急に強くなった痛み、不正出血、しこり、急に増えたお腹の張り。
ここは婦人科が先です。
そのうえで——
僕が見ているのは、そこではありません。
なぜ、同じ場所で炎症が続いているのか。
その場所が、炎症から抜けにくい条件の中に置かれていないか。
本山整体サロンで確かめているのは、この6つです。
お腹が張っていないか。毎日出ているか。
眠れているか。朝、疲れが抜けているか。
呼吸が浅くなっていないか。
肋骨と横隔膜が、動いているか。
疲れが、何日も残っていないか。
毎月、同じ時期に同じところが痛んでいないか。
なぜ、子宮と卵巣の話をしているのに、呼吸と肋骨を触るのか。
ここが、いちばん言いたいところです。
お腹の中は、袋ではありません。
上から横隔膜が押して、下から骨盤が支えて、その間を血液とリンパが通っています。
呼吸が浅くなれば、横隔膜の動きが落ちる。
横隔膜が動かなくなれば、お腹の中の圧が変わる。
腸が止まれば、骨盤の中の流れも鈍くなる。
——その場所だけを切り離して考えたことが、僕には一度もありません。
変わったかどうかも、数字では確かめません。
痛む日が短くなったか。
朝、起きられるようになったか。
生理前の落ち込みが、前ほど深くないか。
そこを見ます。
ここが変わらないまま、数字だけ追いかけていても、毎回同じ二週間が来ます。
検査の結果が出たあと、誰も何も言ってくれない期間。
その期間に、何を見ればいいのか。
その場所で起きていることと、全身の状態。
どちらか一方ではなく、両方です。
「がんじゃなかったから、もう大丈夫」ではありません。
がんではないと分かった。
では、今も続いている不調は、どうするのか。
そこから先を、一緒に考えたいんです。
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前回と次回
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前回は、思春期の話でした。男の子の身体でも、男性ホルモンの一部が女性ホルモンに変わります。顔と頭が崩れはじめるのは、ちょうどその時期です。
男の子なのに、女性ホルモンが増える。僕のアトピーが崩れはじめたのも、その頃でした。
https://motoyama-seitai.com/blog?wgd=blog-792
次回は、変わった方の話を書きます。
毎月、生理の一週間前になると顔が真っ赤になる。
夜はかゆくて眠れない。
それが何年も続いていた方が、去年までと同じ生理前なのに、以前ほど荒れなくなりました。
女性ホルモンがなくなったわけではありません。
生理周期も、続いています。
では、何が変わったのか。
毎月、生理前になると顔が真っ赤だった。それが変わった人を、何人も見ています
https://motoyama-seitai.com/blog?wgd=blog-794
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「腫瘍マーカーが高いと言われて、再検査になった」
「がんではなかったけれど、理由は分からないままです」
「子宮内膜症があると言われて、様子を見ましょうで終わった」
そう感じている方は、LINEで【土台チェック】と送ってください。
痛みの出る時期、生理との重なり方、お腹の状態、眠りの深さ、疲れの抜け方。
この順番で、何から見るかを一緒に決めます。
アトピーに限らず、慢性の不調のご相談も受けています。
必要な方には、初回限定6,900円で、初回相談・施術もご案内しています。
初回の流れと料金はこちらにまとめています。
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名古屋・本山整体サロン
吉川真介
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愛知県名古屋市千種区本山
東山線 本山駅から徒歩1分
〒464-0819
愛知県名古屋市千種区四谷通1丁目23
アルファランドビルB1
本山整体サロン
#名古屋整体 #本山整体 #千種区整体 #名東区整体 #腫瘍マーカー #CA125 #子宮内膜症 #慢性炎症 #女性ホルモン #エストロゲン #再検査 #体質改善 #本山整体サロン
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(本文で触れた資料)
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[1]CA125は卵巣がん以外でも上昇する。子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮筋腫、良性卵巣のう胞、骨盤内炎症性疾患、月経、妊娠初期、腹水・胸水、肝疾患などが良性の上昇要因として挙げられている。また、がんがあっても上昇しない症例があり、無症状の女性へのスクリーニング目的での単独使用は推奨されていない。
臨床検査の標準的記載(Exeter Clinical Laboratory ほか)
https://www.exeterlaboratory.com/test/ca-125/
[2]CA125は月経周期に伴って変動し、月経期に高くなりやすい。閉経前の女性では偽陽性が起こりやすい要因として整理されている。
同上
[3]閉経前女性のCA125偽陽性のうち子宮内膜症が約8割を占める、ステージI・IIで約10%、ステージIII・IVで約50%に上昇が見られる——という報告があるが、いずれも古い単一の情報源に由来しており、一次文献を確認できていない。そのため本文には数値として出していない。
[4]正常な子宮内膜ではアロマターゼ活性がほとんど検出されないのに対し、子宮内膜症の病変ではアロマターゼのmRNAと活性が検出される。培養した内膜症由来ストローマ細胞にPGE2を加えると、アロマターゼ活性が19〜44倍に増加し、PGE2は内膜症におけるアロマターゼの最も強力な刺激因子であると報告されている。promoter IIを介した経路。
Noble LS, Takayama K, Zeitoun KM, Bulun SE, et al. J Clin Endocrinol Metab. 1997;82(2):600-606
https://academic.oup.com/jcem/article/82/2/600/2823486
[5]子宮内膜症では、局所で産生されたエストラジオールがPGE2産生を促し、そのPGE2がさらにアロマターゼを誘導するという正のフィードバック経路が整理されている。
Bulun SE, et al.(総説)Estrogen biosynthesis in endometriosis: molecular basis and clinical relevance
[6]炎症を伴う乳房脂肪組織でもアロマターゼ発現が高まる経路が報告されている。ただし、これが腫瘍マーカー値に反映されるかどうかは示されていない。
[7]局所アロマターゼの活性化が腫瘍マーカーを上昇させる/腫瘍マーカー値から局所の状態を判断できる/これらが一本の因果として証明されている——いずれも確立した知見ではない。本文では、仕組みが報告されているのは子宮内膜症の病変についてであり、子宮・卵巣の不調すべてを説明するものではないと明記している。
[8]整体が子宮内膜症の病変や局所のアロマターゼ活性を変えるという研究はない。本文で述べているのは、腹部の状態、睡眠、呼吸、肋骨と横隔膜の動き、疲労の抜け方、周期に連動する不調を確認し、その変化を見ているという施術方針である。

